- Uroak_Miku
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1)私たちが日本語の文法を意識するようになるきっかけは、中学で英語を習いだすときではないでしょうか。例えば現在進行形を習うとき「~ている」文を意識し、過去形を習うとき「~た」を意識しだす。
2016-09-24 01:06:262)「あなたが好きでした」「好きでした?どうして過去形?」というやり取りをまんがで目にしたことがあります。不思議に思えた。なぜなら国語文法で「好きでした」は「好き+です+た」の組み合わせ、つまり動詞「好き」の終止形+助動詞「です」の連用形+助動詞「た」の終止形と解釈するから。
2016-09-24 01:10:30訂正します。「好き」は動詞ではなく、形容動詞「好きな」の連体形でした。
3)過去形という活用形は国語にはないはずなのに、私たちは「好きでした」と言われるとそれを過去形と考えてしまう。どうしてでしょう。
2016-09-24 01:11:535)中三で現在完了時制を習うときが混乱の山場。「~している」「~たことがある」「~てしまった」の三つで教わるから。日本語で考えると全然意味が違うのに、英語においては同一時制だというから挫折者が続出。これで英語嫌いになる。
2016-09-24 01:19:126)ところで「~たことがある」の正しいニュアンス、皆さんはどこまで理解されていますか。例えば「東京ディズニーランドに行った」と「東京ディズニーランドに行ったことがある」のニュアンスの違いを説明できるかな。
2016-09-24 01:20:318)「TDRに行った」に比べて「TDRに行ったことがある」は、TDRはめったに行かないし行けない場所なんだよというニュアンスがあります。だから「どうだ私はTDR経験者なんだぞすごいだろ」という誇らしさを演出できるのです。
2016-09-24 01:23:199)こうやって説明すると日本語ネイティブなら「うんそうだよね」と納得してくれるけれど、自分でここまで説明できる方はまずいない。なぜなら中学の英語に振り回されて「~たことがある」を現在完了形のイメージでしか理解できなくなっているから。
2016-09-24 01:25:2610)外国語を学ぶことで自分の母語を前より深く理解できるようになるのが理想なのに、現実にはかえっておかしな理解に染まっていく。
2016-09-24 01:27:09