140ssログ９月

やまたに @mw_snc

@mw_snc れきしをかえてはなぜいけないの。短刀が心を覗き込むように話す。かえたくはないですか。宗三はただ首を振った。どこを変えれば僕と薬研は幸せになりますか。魔王の元でなければ出会えず、将軍となっても、いずれ別の黒船が来ただろう。ならば。僕にはわかりません。(薬宗+今剣)

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@mw_snc 好きだ。愛しい。愛してる。今宵の戯れは深草少将のごとく。今、何度目だ。そんな情緒のないことを言うなら一回目です。百までは遠いなぁ。あなたはそう笑うけれど。応える相手のない告白を、僕が何百何千夜繰り返したと思ってるんですか。ほら、もっと言って。(薬宗)

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@mw_snc いつも、起こす役は遠征で。ならば、誰かが寝坊助を起こさなきゃいけない。そこで愛染に白羽の矢が当たったのは、普段からやる気のない保護者を起こしているせいだろう。怒鳴ってこい、と背中を押されて。怒鳴らなくても済むだろうと耳元で名前を呼ぶ。ほら、騙された。(薬宗+愛染)

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@mw_snc これが川原の丸い石で、こっちは青い羽です。秋田自慢のお宝お披露目に微笑ましい顔の大勢と、落ち着かない少し。青江、知ってるかい。四国より南国の鳥なのかなぁ。長くひとつに留まる宝剣は意外と外を知らない。今度行こうか。うん、ふたりで。指切りをこっそりと。(石かり+秋田)

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@mw_snc 美術品に価値はありますか。刀でいたかった焼身の打刀が問う。それは自分に問うがよかろう。山伏の答えに、そうですね、と宗三は呟いた。お飾りは嫌だった。戦いたかった。けれど、使われないことを価値としたあの短刀は美しかった。そう、恋に落ちるくらいに。（薬宗＋山伏）

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@mw_snc 呼ばないことが執着してないことじゃない。和泉守は知っている。いつだって隣にいるはずの声が途絶えたからこそ、執着するのだ。それを隠したいからこそ、呼ばないのだ。弟が遠征中の彼は、その仮面が剥がれるのだけれど。いつ、戻ってくるんだろう。泣きそうな声で。（髭膝＋和泉守）

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@mw_snc パァン、と音がした。的にはぷすぷすと煙が立つ。どうじゃ。にやりと笑った陸奥の前で、ぽかんとした顔が二つ。変わった道具だねぇ。今のはなんだ。恐る恐ると近寄る姿はそっくりで。よく似た顔じゃのう。弟の方が可愛いよ。兄者の方が美しい。そがぁこと聞いちょらん。（髭膝＋陸奥）

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@mw_snc 獅子が二匹。金色の髪。そちらの方がよほど兄弟らしいのでは、と膝丸はたまに思う。源氏に連なる刀でもあるのだし。そう拗ねた顔で言えば、獅子王は呆れたように肩を竦めた。さっきどっかの誰かに、黒い服が弟と同じで君の方がお揃いみたい、って言われたなぁ。（髭膝＋獅子王）

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@mw_snc 面白くないなぁ、そう思ってしまうのは、恐らく弟と僧の組み合わせがいけないんだろう。天狗は元は僧だという。目の前では二振りが手合わせをしていて。しゃなおうをおもいだしますね。短刀がそう言うから余計に。あの僧はちっとも悪くないのに。(髭膝+山伏)

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@mw_snc 今日も雀の餌付けをしていると、髭切が覗き込む。なにしてるんだい。雀が少しでも居着くように。前田の答えに彼は、あー、と困って。ここは獅子の餌場だから、小動物は無理じゃないかなぁ、なんて。聡明な短刀は誰を食べてるんですか、なんて聞かなかった。(髭膝+前田)

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@mw_snc 君たちね、と歌仙は呆れた。今度の喧嘩の原因はなんだい。声は厳しいけれど、その手元で香りのいいお茶が注がれていく。どうして君たちは毎度毎度似たようなことで喧嘩出来るのかな。秘蔵の和菓子を棚から出して、青江の前へ。だから、ここに来てしまうんじゃないか。（石かり＋歌仙）

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@mw_snc 揺れる髪からいい匂いがした。爽やかなシトラスとマリンノート。光忠じゃあるまいし、香水ではないだろうと清光は見当をつける。洗髪料か、石鹸か。艶やかな黒髪は恐らく前者だろう。頑張った彼の恋人に誉れをあげたいなぁ、と思う。薬研は昔、石鹸で髪まで洗っていた。（薬宗＋清光）

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@mw_snc 日向ぼっこですか。尋ねながら堀川は隣に座る。彼の弟はここにいない。遠征だ。うん、寂しいな。なら、見送りにくればよかったのに。いいや、と髭切は首を振る。見送るのは嫌いなんだ。もう戻って来なかったらと考えちゃうから。だから、兼さんも来てくれないのかな。(髭膝+堀川)

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@mw_snc あにうえ。短刀がにこにこと笑いながら言う。君の兄上になった覚えはないよ。ぼくだって義経公のかたなですから。にこにこ。だから、なんなの。問いかけに、やはり笑って。ぼくのおとうと、ではどちらかわかりませんよ。どうやら、今日も忘れたことを責めているらしい。(髭膝+今剣)

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@mw_snc 色気が欲しい。馬鹿なことを呟く青江に、宗三は呆れた。普段、あんな物言いをしておいて、ですか。こう、もっと。大人の男に向けたもの。きっぱり言い切ると、その頬が赤く染まる。やっぱり無理かな。重い溜息が滑稽なほど悩みは軽い。だって、質問から間違っている。(石かり+宗三)

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@mw_snc 言葉が足りないんですよ。刺のある声に石切丸は苦笑する。彼は主語が足りない。なんの話かな。青江以外だと思いますか。回りくどい会話は好きじゃない。青江のは、可愛くていいけれど。余所事を考えた瞬間を目敏く見つけて宗三は言う。だから、それを口に出しなさい。(石かり+宗三)

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@mw_snc 平安生まれに比べると、幕末生まれなんて孫の孫みたいなものだ。刀装作りが下手でも可愛い。ぎゃあぎゃあ喧嘩をしてても可愛い。そんな話をしていると、弟が拗ねた顔をする。でも、何も言わない。言えばいいのに。だから、お前が一番可愛いよ、とも言ってやらない。（髭膝＋和泉守）

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@mw_snc 足下の小菊、虎の形の雲。秋田との散歩は楽しい。猫の足跡がありますよ。きらきらした顔が手を引いて呼びかける。夕焼けです。影が長いです。そして。薬研兄さんです。彼を目指して手を引かれて。どちらの出迎えですか。尋ねた宗三に秋田が元気よく。宗三さんです、と。（薬宗＋秋田）

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@mw_snc 初めての刀と初めての大太刀。清光と石切丸は初代一軍の同士だ。というわけで、色々な情報を清光は握っている。打刀でもやっぱり大太刀はおじさんに見えるかなぁ、とか。和歌を贈るのは負担かな、とか。そして、それを脇差にこっそり教えてあげるのだ。（石かり＋清光）

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貞ちゃんチャレンジセカンド 1．基本ルールは貞ちゃんチャレンジに同じ 2．ドロップで同一の刀が来た場合、以下の条件でドロップしない刀に変更 3．全てのCPで書いた→以後全て変更 4．同じ組み合わせで3回書いた→そのCPのみ以後変更 5．このツリーは変更のみ 6．貞ちゃんに会いたい

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@mw_snc 和睦の光景ですね。突然現れた江雪が言う。髭切は膝の上の弟を起こさないように、そうだねぇ、と口にした。可愛い弟とのんびりと。これ以上ない幸せだなぁ。私も、弟の平和が幸せです。言って、横に座り込む。今、友人が出来たのも彼に言わせると和睦なのだろう。（髭膝＋小夜→江雪）

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@mw_snc 平野はお二方が憎くて言っているのではありません。短刀の厳しい声に、源氏の兄弟は姿勢を正した。ただ、公というものがあります。はい。まだ寝坊はいいです。はい。起こしに来た者にこの部屋を見せるのは如何でしょうか。そこには昨日の情事の跡が残されている。(髭膝+前田→平野)

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@mw_snc 小夜のように反対はしませんが。穏やかな太刀の声を薬研は忘れない。あなたが明日をも知れない身のこと、忘れてはおりません。品定める、青い目を。それでも幸せを、あのこに与えてくれるなら。下げた頭を。それを裏切らないように、今日も愛しいひとの名を呼んでいる。(薬宗+江雪)