「完結している小説」の定義

まとめました。
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なつめ @atohskey21

@ichiro_sakaki なるほど。物語の本筋に関わる伏線と気づくと面白い裏設定的伏線の二つは作用としては別物ということですね。

2016-10-18 00:55:28
榊一郎@D4DJのゲームは今のところあくまでシナリオ監修ですよー。 @ichiro_sakaki

@atohskey21 逆に言えば見え見えの、露骨な伏線はやはり、「それで読者を引っ張っていたならば」、回収しないとまずいでしょうし、そうでないなら、回収しなくてもいいと。ここでも結局「伏線」という言葉のカテゴライズで、考えが停まってしまうとまずい、という結論になります。

2016-10-18 00:32:31
ヤボ夫 @amareviewer

@ichiro_sakaki 新人賞受賞作品一巻でたまに見るケースですが、順調に進んできたストーリーの終盤あたりで明らかに無茶な展開が挿入されて「以下、次号!」みたいになっている作品はどうなんでしょうね?明らかに投稿作に無理な改稿を施した様に思えるケースも多いと思うのですが?

2016-10-18 06:50:41
ヤボ夫 @amareviewer

@ichiro_sakaki失礼、言葉が足りませんでした。 応募の段階では完結している作品を商業的な理由から次巻以降へと繋がるよう多少無理に改稿する事例があるのでしょうか?読者としては新人作家の「話を畳む能力」を見たいと思うので、無理に改稿するような事には疑問を感じるのです。

2016-10-18 21:08:25
ヤボ夫 @amareviewer

@ichiro_sakaki 仮に無理な改稿が実在するとすれば問題だと思うのです。本来は完成している筈の作品を無理に引き延ばした様な「新人賞受賞作品」を出版されても、読者にその作者の本当の実力が伝わらず、場合によっては「話を畳む能力の低い作家」という不当な評価が下されかねません。

2016-10-18 21:17:48
ヤボ夫 @amareviewer

@ichiro_sakaki 先生の仰る様に「大長編の冒頭部分」という作品はさすがに選考の段階で弾かれるものだと思います。ですが、逆に二巻以上の刊行を想定せずに書かれた作品でも無理に次に繋げさせられる様な事例があれば問題だと思い、口を挟んでしまいました。ご無礼を平にご容赦下さい。

2016-10-18 21:41:28
榊一郎@D4DJのゲームは今のところあくまでシナリオ監修ですよー。 @ichiro_sakaki

@amareviewer おっしゃるような事例があるのか無いのかと問われれば、「在る」でしょう。編集者も沢山居ますし、編集部も多いですから。しかしながら、編集者の横暴、新人虐待、的な業界残酷話的なものが在るのかと言われれば、多分それは無いか、在ってもごく稀でしょう。

2016-10-19 00:20:50
榊一郎@D4DJのゲームは今のところあくまでシナリオ監修ですよー。 @ichiro_sakaki

@amareviewer これは私の実体験なので、はっきり言えますが、私はデビュー作が受賞した直後、主人公が死なないバージョンのものも書いて、何か言われる前に担当さんにその原稿の存在を伝えています。これは当時、受賞作はシリーズ化する場合が非常に多いので、そうすべき、と

2016-10-19 00:22:07
榊一郎@D4DJのゲームは今のところあくまでシナリオ監修ですよー。 @ichiro_sakaki

@amareviewer 当時、新人だった私は考えていたのですが、初代担当さんはそのバージョンを却下、「折角綺麗にまとまっているのだからこれで出しましょう」と言われました。つまり、何でもかんでもシリーズ化の為に魔改造させるという「業界慣習」がある訳ではありません。

2016-10-19 00:23:45
榊一郎@D4DJのゲームは今のところあくまでシナリオ監修ですよー。 @ichiro_sakaki

@amareviewer その一方で、ラノベは時に「キャラクター小説」と呼ばれる事があるように、文章や、構成よりも、登場人物への愛着でファンを掴む傾向があります。この場合、続編が「絶対に」書けないレベルで完結させられていた場合(世界が滅びる、主人公や関係者が全員死ぬ等)は、

2016-10-19 00:25:43
榊一郎@D4DJのゲームは今のところあくまでシナリオ監修ですよー。 @ichiro_sakaki

@amareviewer 「折角こんなに魅力的なキャラがいるのに、勿体ない」とキャラの延命を編集者が作家に依頼する場合はあるでしょう。しかしこれも、作家が「絶対に嫌だ」と拒めば当然ですが編集者は無理強い出来ません。ただし、その結果「本を出さない」という選択肢を編集者はとれる。

2016-10-19 00:27:37
榊一郎@D4DJのゲームは今のところあくまでシナリオ監修ですよー。 @ichiro_sakaki

@amareviewer こうなってくると、もう、受賞者の話題性、編集者の編集部内での立場、あるいは時代性(物語の整合性より萌えキャラの数が売れる売れないを左右する等)が絡んできますし、商業出版ですから、あくまで、「より売れる形」を編集者が望むのは当然なので、

2016-10-19 00:29:03
榊一郎@D4DJのゲームは今のところあくまでシナリオ監修ですよー。 @ichiro_sakaki

@amareviewer 結果として魔改造的な作品が出来上がる場合はあるでしょう。ただ、それが問題なのかと言われれば、これもまた微妙なものです。先に書いた様に読者には「キャラさえ可愛ければいい」と受け止める人も、「物語の整合性が第一」ととる人もおり、どちらも編集者と作家にとって

2016-10-19 00:30:28
榊一郎@D4DJのゲームは今のところあくまでシナリオ監修ですよー。 @ichiro_sakaki

@amareviewer 大事な読者、お客様ですから、編集者や作家が自らの判断で「多少不自然になってもこの物語は続きを書けるように改稿しよう」と考えた場合、それを間違いとは私は言えません。良くも悪くも同人誌では無く商業出版であり、商業的理由、とかくと何か卑しい印象がありますが、

2016-10-19 00:32:30
榊一郎@D4DJのゲームは今のところあくまでシナリオ監修ですよー。 @ichiro_sakaki

@amareviewer 「よく売れる作品」=「多くの読者が読みたいと思ってくれる作品」を書く事を、否定すべきではないかと。自己表現としての芸術、として小説を見ればこれは問題ですが、エンターテイメント産業の一環として見れば、売れる事が正義です(売れない事が悪、ではないですが)。

2016-10-19 00:34:50
駄文屋あさひ@iM@s最高! @asahiya_WWer

@ichiro_sakaki ラブコメで「告白を成功できるように主人公があれこれする」方向で本編進んでれば、クライマックスの告白シーンでヒロインが「はい」と返事するのが1巻の最終行でもオッケーであると 例えばそういうことでしょうか

2016-10-18 12:28:58
榊一郎@D4DJのゲームは今のところあくまでシナリオ監修ですよー。 @ichiro_sakaki

@asahiya_WWer もちろんそれでオッケーです。で主人公が「ハーレム王に俺はなる!」といい続けてる場合は「続き」があり得ますが、だからといって完結してないと文句言われたりはせんだろうと。

2016-10-18 20:30:08
駄文屋あさひ@iM@s最高! @asahiya_WWer

@ichiro_sakaki なるほど。「最初の見開きで『読者が何を期待して読めばいいのか』を示した方がよい」と言われたことがありますが、ひとつにはこの「最初に示した期待には、(何らかの形で)答えて終わる」ことが、1巻で求められてるということかも、と気付けました

2016-10-18 20:43:18
梅吉@鬼滅クリア @umekiti0401

@ichiro_sakaki ここまで(完結について)読ませて頂きましたがとても面白かったし勉強になりました。Twitterでここまでの長文とは流石小説家という感じですね(笑)なぜか物語を1つ書いてみようかと思う位素晴らしい講義ありがとーございました(●´ω`●)

2016-10-18 12:45:23