- Uroak_Miku
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1)『テヅカ・イズ・デッド』(伊藤剛)への不満はいろいろあって、四(八)コマまんがの笑い分析が主題なのに著者がそれを理解しておらずおかしなモデルをふりかざすのが気に入らない。一か所で言及と引用がされる『あずまんが大王』の笑いの分析は難度がとても高いゆえに正面から挑んでほしかった。
2016-10-18 06:49:242)私自身『バイトくん』(いしいひさいち)や『ピーナッツ』(シュルツ)の笑いを言語化してみろといわれたら悶絶するだろうけど、時の経過が最終コマで断ち切られるゆえのナラティヴな残像現象ではないか、ととりあえず仮説を述べておきます。
2016-10-18 06:51:353)『テヅカ~』を再読していらだってしまったのは、坂本龍一の楽曲分析本を読んで感じるいらだちに通じる。分析者の耳が悪いというか頭が悪いというか、作曲者の音楽脳はぜったいそんな風にまわってないよそんな風に曲作ってないよと叫びたくなるようなむちゃくちゃな分析をしているの。
2016-10-18 07:18:224)何度も語ったことだけどあの「戦メリ」ひとつまともに分析しきったものを私は見たことがない。過去にツイッターで私が少しやってみたのを除けば、あとは作曲者本人による分析も含めて大間違いなのしかない。
2016-10-18 07:20:03くさしてばかりでは「あんた何様?」なので以下、分析です。
3)ちよの誕生パーティにて。見た目はこわもてクールビューティこころは乙女という identity disorder な榊さんは猫のぬいぐるみをプレゼント。猫好きなのに猫に嫌われる体質ゆえに猫を飼いたくてしかたがない彼女の葛藤を知っていてはじめてくすりとくる。 pic.twitter.com/VhvYM1GNkI
2016-10-18 19:50:546)ちよは言う。「榊さんがぬいぐるみに名前をつけているなんて意外です」 それどころか榊さんはこの子の家族設定までしていて語る。彼女の外見と内面の食い違いを知っている私たち読者はまたくすりとする。
2016-10-18 19:55:537)ここでちょっと実験してみます。今お見せした二つは、もともとはこうやって並んでいました。これをですね pic.twitter.com/WpH7jWBhy8
2016-10-18 19:57:37いけない二つ目のほうを間違って左右反転させてしまいました。
9)この二人の配置が途中で入れ替わる(イマジナリーラインを超えてしまう)のにはとりあえず目をつぶってください。で、こうすると一つ目のほうの四コマ目でクスリが起きないことに気が付くでしょうか。
2016-10-18 20:03:22くりかえしますが二つ目(5~8コマ)は左右反転しています。事故です。すみません。
10)こんな風に連続して起きているごく日常的なできごとを、四コマの枠で分断することでクスリを発生させているのです。
2016-10-18 20:05:2711)繰り返します二本をこうやって縦一本に編集すると、四コマ目で起きるはずだったクスリが起きなくなってしまうのです。
2016-10-18 20:06:2813)時の流れを四コマ目で分断してしまうことで、そうでなければドラマとも呼べないものにドラマを発生させてしまう妙味。
2016-10-18 20:08:1115)何の役にも立たないモデルをちまちまと図示するのみ。 pic.twitter.com/S3OmyoFnlZ
2016-10-18 20:13:5916)四コマまんがには規範があり、それが大衆に共有されているところにその規範からズレた作品『あずまんが大王』が現れたから今までにないクスリが生まれた…そんな屁理屈何にも語っていないに等しい。
2016-10-18 20:15:42坂本龍一の作曲技法 キーボード・マガジン編集部 amazon.co.jp/dp/4845607506/ 18)こんな本があるのですが、分析のすべてがでたらめ。「シェルスカ」も「エナフロ」もそう。これで著者は東京藝大作曲科卒の現役作曲家というのだから頭痛を起こしてしまいます。
2016-10-18 20:19:15