解雇規制があると起業しにくいかどうか

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rionaoki @rionaoki

解雇規制に反対する若手経営者みたいな人たくさんいるけど、解雇した中高年がたくさんいるのは自分たちの会社より競合になりうる大企業なので、むしろ解雇規制は強い方が有利なんじゃなかろうか。

2016-10-19 14:46:56
伝左衛門 @yumiharizuki12

鍵:解雇規制があるおかげで大企業が強くなりすぎず、ベンチャーがたくさん出てきて企業の参入退出が活性化する、というモデルはあるんでしょうか。

2016-10-23 12:03:35
伝左衛門 @yumiharizuki12

解雇規制が「中高年になって生産性が低下した人材を割高賃金で雇い続けること」であるなら、その分、大企業は割安賃金で若い人材を確保してることになる。若者が危険回避的であるなら、同じ賃金ならベンチャーより大企業を選ぶはず。

2016-10-23 12:13:01
伝左衛門 @yumiharizuki12

解雇規制廃止に実効性があるとすれば、大企業は若者に対し保険契約を提供しないということだから、その分、若者の賃金を引き上げてベンチャーに対抗できる。大企業とベンチャーの競争関係に変化はないのではないか。

2016-10-23 12:19:05
伝左衛門 @yumiharizuki12

<解雇規制があるおかげで大企業が強くなりすぎず>というのは、解雇規制にしたがうのは大企業のみでベンチャーは従う義務がない場合の話である。ベンチャーは成功確率が低くリスクが高い。ある程度成功しないと解雇規制に直面することはない。平均生産性が低いから人材が集まらないとも言える。

2016-10-23 13:01:22
伝左衛門 @yumiharizuki12

若手経営者が考えてるのは「解雇規制がなければもっと高い賃金を提示して若手人材を集められるはず」ということだろう。でもこれは、暗に「解雇規制のおかげで割安の賃金で若手人材を集められる」ということを示唆している。

2016-10-23 13:13:12
伝左衛門 @yumiharizuki12

大企業もベンチャーも平均生産性は同じだが、分散はベンチャーの方が大きいとする。人材を集めるためには、ベンチャーの方が高い賃金を提示しなければならない。これは解雇規制の有無と関係がない。解雇規制があれば、ベンチャーの場合は雇用保証見込みが低いのでさらに高い賃金を提示する必要がある。

2016-10-23 13:29:50
伝左衛門 @yumiharizuki12

整理すると、解雇規制それ自体は若手の賃金を抑制する効果を持つ。賃金引き下げ幅は雇用保証の保険料と言える。しかしベンチャーの場合は、雇用保証の実効性が低いので、低い賃金では人材が集まらない。期待生産性が高いベンチャーで高賃金を提示できないと起業できないことにはなりそう。

2016-10-23 13:46:56
伝左衛門 @yumiharizuki12

例えばバッシングにもかかわらず公務員人気は高い。大企業より公務員の方がさらに雇用保証の実効性が高いからである。その分、賃金は公務員より大企業の方が高い。地方で公務員の賃金が民間平均賃金より高いのは、大企業が少ないからである。公務員賃金を下げると人材がみな東京に流出してしまう。

2016-10-23 13:58:43
伝左衛門 @yumiharizuki12

「何でも起業すればいい」みたいな風潮だけれど、ベンチャーで働いたけれど会社がつぶれて働いた時間が無駄になった、ではしょうがないよね。ベンチャーと大企業で、どちらが人的資本育成力が高いかという問題。

2016-10-23 14:37:36
ESHITA Masayuki @massa27

@yumiharizuki12 一部上場企業の社長になるのと起業した会社がIPOに至る確率がほぼおなじぐらいなので、大半の人には「寄らば大樹の陰」が正解でしょうね。

2016-10-23 14:43:46