「1920年代から始まるポピュラー音楽史」をくつがえす19世紀末と21世紀のヘッドフォン音楽

ゲスト:八木皓平 ・ヘッドフォンをして、歌手を聴かず曲を聴いた19世紀末/ヘッドフォンをして、歌手ではなくボーカロイドを聴く21世紀 ・フォクシジェン「アメリカ」 イントロのニュースは、欅坂46というアイドルグループによるナチス・イメージのコスチュームが、海外メディアにまで批判的に取り上げられたという話。
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毛利 眞人 @jazzrou

続)G&T盤は米ビクターでもプレスされた。そこには「道化師」の”Vesti la giubba”も含まれる。カルーソーがメトロポリタン歌劇場に登場するのはその一年後のことである。「レコードの文化史」ではメトの支配人がカルーソーのレコードを聴いて招聘を決めたように書いている。

2016-11-02 23:00:45
毛利 眞人 @jazzrou

音楽ソフトがシリンダーから平円盤に移るまでにはけっこう長い期間の併存時代があり、また縦振動方式と横振動方式の覇権争いというのもあったのだが、いずれの場合も、レコード録音に不慣れなアーティストが徐々にレコード録音を意識した歌唱法となってゆき、楽曲のアレンジや伴奏も同様に

2016-11-02 23:01:34
毛利 眞人 @jazzrou

続) レコード録音仕様となってゆく過程に昔から興味があった。たとえば伝説的なソプラノ歌手ネリー・メルバは1904年からレコードを作っているが、1910年頃にはレコードの効果を意識した歌唱に変化している。

2016-11-02 23:01:58
毛利 眞人 @jazzrou

10代後半から没入した好きな世界のことなのでついうっかりなんやかんや書いてしまいましたが、従来の文献を丸呑みにせず「現物に当たる」「当時の音源を聴きこみ、理解しながら自分のアタマでまとめる」という作業は、アカデミズム/在野に関係なく必要なことであるなあ、と考えます。

2016-11-02 23:05:01