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ツイートまとめ 高橋健太郎による「2017年夏の20世紀初頭アメリカ音楽史再訪」 20世紀初頭までのアメリカ音楽史を、「黒人音楽」の文脈の再検討をしつつ考察、彷徨する連続ツイート 目次) 1.イントロダクション(P.1) 2.アメリカン・クラシック強化週間(P.1) 3.ジャズもまたラテン音楽の一種、ブルーズはアメリカの発明品(P.1) 4.誰もが知ってるあのメロディー"Save and a haircut"をめぐって(P.2) 5.ドヴォルザークが聴いた「黒人の歌」(P.2) 6.ファイフ音.. 6712 pv 57 14 users 79
kentarotakahashi @kentarotakahash
『レコード・コレクターズ』最新号、僕の連載「ヴィクター・ハーバートから夢綴るロスト・アメリカーナ」はイーストマン音楽学校からの流れでフレデリック・フェネルの話。フェネルからスーザとハーバートを振り返り、ついにドヴォルザークに辿り着く。 pic.twitter.com/83dRL7XPXM
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kentarotakahashi @kentarotakahash
1892年のドヴォルザークの渡米から始まるストーリーが以後、しばらく続きます。ドヴォルザークの提言。そして、彼が学長を務めた19世紀末のナショナル音楽院に集まっていた顔ぶれが、その後のアメリカ音楽史をどれほど動かしていったか。
kentarotakahashi @kentarotakahash
あの曲はアメリカでは古いスピリチュアルだと思っている人の方が多いようです。ドヴォルザークが書いたとは知らない人が多い。 twitter.com/hRTLYHTPr4vyMz…
kentarotakahashi @kentarotakahash
チャーリー・ヘイデンとハンク・ジョーンズのアルバム『Come Sunday』でも「Going Home」はトラディショナルってクレジットされてるんだよな。 pic.twitter.com/PZbLDSUl9E
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kentarotakahashi @kentarotakahash
チャーリー・ヘイデンがドヴォルザークを知らないとは考えられないけれど。でも、逆に言うと、あの曲はアメリカ人にとっては、アメリカの郷愁を表現したもの、アメリカーナそのものなんだよな。
kentarotakahashi @kentarotakahash
アメリカ人にとっての「Going Home」、日本人にとっての「遠き山に日は落ちて」は、ドヴォルザークの交響曲第9番『新世界より』の第二楽章の一部なんだけれど、この交響曲は1893年に書かれた。シカゴ万博の年だよ。
kentarotakahashi @kentarotakahash
僕が19世紀のアメリカ音楽に興味を持ったきっかけは、スフィアン・スティーヴンスの2005年作『イリノイ』だった。このアルバムは1893年のシカゴ万博をモチーフにしている。"Come On Feel The Illnoise"というのは万博への誘いなのだ。でも、当時の僕は1893年のアメリカ音楽を何も知らなかった。
kentarotakahashi @kentarotakahash
『イリノイ』を感じるには、1893年のアメリカのことを知らないと、そう思って、リサーチを始めて、ネット上に上がり始めた蝋管音源などを聴いてみることにしたのだ。それから14年。14年かけて、ようやく解ったことがある。ようやく聴こえてきた『イリノイ』というアルバムの奥深さ。
kentarotakahashi @kentarotakahash
ドヴォルザークは1893年5月に『新世界より』を書き上げた。シカゴ万博が始まったのも1893年5月。そして、ドヴォルザークはシカゴ万博に足を運ぶ。彼は鉄道狂、ニューヨークに来てからは船舶マニアになった。機械が大好き。そして、万博ではエジソンのフォノグラフに触れた。
kentarotakahashi @kentarotakahash
スフィアン・スティーヴンスの『イリノイ』の2曲目「The Black Hawk War, Or, How to Demolish an Entire Civilization and Still Feel Good About...」。これ、ドヴォルザークが聴こえるでしょ。まさしく1893年の。 youtube.com/watch?v=QRnY5g…
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kentarotakahashi @kentarotakahash
ドヴォルザークの『新世界より』の第二楽章の冒頭。まさに「Going Home」のメロディーが始まる前。 youtube.com/watch?v=EvV0nS…
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kentarotakahashi @kentarotakahash
ドヴォルザークの『新世界より』の第二楽章の冒頭のハーモニーが、スフィアン・スティーヴンスの『イリノイ』の2曲目「The Black Hawk War, Or, How to Demolish an Entire Civilization and Still Feel Good About...」に聴こえる。これは偶然じゃないだろう。
kentarotakahashi @kentarotakahash
符合するのは1893年のシカゴ万博だけではない。ドヴォルザークは『ハイアワサの歌』というネイティヴ・インディアンの英雄を讃える叙事詩にインスパイアされて、交響曲第9番を書いている。そして、スフィアンの曲もブラック・ホーク戦争(1832年のネイティヴ・インディアンの蜂起)が主題だ。
kentarotakahashi @kentarotakahash
スフィアンの曲はドヴォルザークの『新世界より』第二楽章をモチーフとしつつ、オーケストラのかわりに聖歌隊のコーラスを、そして、そこにインディアンを制圧した合衆国の軍楽隊のマーチが踏み込んでくるような、そんな曲に聴こえるんだよね。
kentarotakahashi @kentarotakahash
1893年はアメリカのマーチング・バンドの父、パトリック・サー・ギルモアが急逝。彼が率いてきたニューヨーク州兵第22連隊バンドの指揮者がヴィクター・ハーバートに代わった年。前年にはジョン・フィリップ・スーザがワシントン海兵隊楽団から独立し、スーザ吹奏楽団を組織。二人が人気を競った。
kentarotakahashi @kentarotakahash
スフィアンはそんな時代背景もすべて音楽の中に織り込んでいるように思われる。

1893年ーアメリカ音楽史の転換点―

kentarotakahashi @kentarotakahash
軍楽隊だったマーチング・バンドにヨーロッパ的な作曲技法を持ち込んでエンターテインメント化したのがスーザとヴィクター・ハーバート。それをさらに洗練させたのが、フレデリック・フェネルのウィンド・アンサンブルという理解です。 twitter.com/suzukisgr/stat…
kentarotakahashi @kentarotakahash
フェネルのハーバート作品集は2015年に初めてCD化された。53枚組のボックスの一枚としてだけれど。 amzn.to/2Xdq7p2
kentarotakahashi @kentarotakahash
音楽の流通が楽譜から音源に、というのはもう少し後なんですよね。1893年は音楽出版社のウィットマーク&サンズがマンハッタンの西28丁目の五番街と六番街の間に事務所を構えた年。ティン・パン・アレイの始まり。でも、ティン・パン・アレイより先にそのへんにはレコード会社のスタジオが出来ていた。 twitter.com/RJTBU/status/1…
kentarotakahashi @kentarotakahash
つまり、ティン・パン・アレイの時代っていうのは、レコードの時代と並行して始まっているんだよね。
kentarotakahashi @kentarotakahash
楽譜からレコードに音楽の複製メディアが代わっていくというのは、大きな流れとしてあった訳だけれど、ティン・パン・アレイの全盛期の次にレコードの時代がやってきた、みたいのはちょっと違うんだよな(そう書いてあるものをよく見かけるが)。
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コメント

もうれつ先生 @discusao 2019年4月17日
まとめを更新しました。「1893年ーアメリカ音楽史の転換点―」を追加。
もうれつ先生 @discusao 2019年4月21日
まとめを更新しました。
もうれつ先生 @discusao 2019年4月22日
まとめを更新しました。
もうれつ先生 @discusao 2019年6月14日
まとめを更新しました。
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