上関を取材したジャーナリスト烏賀陽弘道氏が発信する情報と考察

烏賀陽　弘道 @hirougaya

2011年２月20日前後から、このツイートで「中国電力は工事を強行するでしょう」と予言しておいたこと（前年１０月）が現実になっているようですね。 http://togetter.com/li/62708

烏賀陽　弘道 @hirougaya

上関原発。年度末を迎えようとするいま、中国電力がまったく工事の進捗のないまま「越年」することはありえないだろう（官僚機構や企業組織の論理から考えて）と思っていたら、かなり駆け込みのように動き始めましたね。

烏賀陽　弘道 @hirougaya

昨年夏に現地を訪問したとき「年内にいちど、大きく動き、３月までにもうひと波あるかも」とか言っていたら、本当にその通りに。案外わかりやすい。笑

烏賀陽　弘道 @hirougaya

上関原発の着工が強行された場合の日本のパブリックシステムは信用に甚大なダメージを被ると思う。 http://togetter.com/li/62708

烏賀陽　弘道 @hirougaya

（１）裁判所の不能＝無能ではない。存在しているのに、もはや「国民の憲法的権利を守る」という設置の趣旨を実効できない。つまり存在するのだが機能しない＝原義のインポテント状態。 http://togetter.com/li/62708

烏賀陽　弘道 @hirougaya

（２）電源立地開発促進税の納税者である国民がまったく議論への当事者性を認められず、また自覚できなかったこと。 http://togetter.com/li/62708

烏賀陽　弘道 @hirougaya

（３）国民全体が納税者として、またエネルギー政策の当事者として議論に参加すべき原発の立地問題に、新聞をはじめ報道が読者には意味の無い地域割りに終始して、議論を「地元」だけに矮小化してしまった。東京の官庁、マスメディアな.. http://togetter.com/li/62708

烏賀陽　弘道 @hirougaya

（４）環境保護運動の限界。電力会社やエネルギー政策当事者の論点に正面から戦いを挑むことができず、論点が最後まですれ違い続けた。何が「相手側」のロジックなのか、読み違えたまま。 http://togetter.com/li/62708

烏賀陽　弘道 @hirougaya

（５）与党・政府も、上関原発立地を「日本のエネルギー政策に、これ以上の原発は必要なのか」という国策あるいは戦略の問題として議論を設定することから逃げ、「地方」「地元」の問題に押し付けた。 http://togetter.com/li/62708

烏賀陽　弘道 @hirougaya

（４）の詳細は「CO2削減のアイロニー」「電力自由化のアイロニー」「「化石燃料依存度削減のアイロニー」について「まとめ」参照のこと。また「電源開発立地促進税」納税者が当事者性を自覚できなかったことも、同じく。 http://togetter.com/li/62708

烏賀陽　弘道 @hirougaya

「豊かな海を守れ」「美しい自然をこわすな」という主張は、もはや電力会社やエネルギー政策行政を説得するロジックとして機能していない、ということに早く気づいた方がいい。それは主張としては正しいが、論点が違うのだ。

烏賀陽　弘道 @hirougaya

電力会社や行政は「自然」「海」を守るために原発を建てるというロジックを貫徹しようとしている。心から信じているのかどうかは別として。

烏賀陽　弘道 @hirougaya

@kenichi_tomura 「原発はこれ以上必要なのか」「中国電力が新規立地する必要があるのか」「上関町でなければならないのか」など、選択肢はたさくんありますよね。

烏賀陽　弘道 @hirougaya

電力会社の原発立地担当者の間では定説になっているのが「中電芦浜原発（三重県）のトラウマ」。反対派との衝突で、逮捕者が出て非難囂々、立地そのものがつぶれた。だから電力会社はどんなに挑発しても警察を導入しない。