[公開読書] HOLACRACY —役職をなくし生産性を上げるまったく新しい組織マネジメント—【第1章〜第3章】

HOLACRACY —役職をなくし生産性を上げるまったく新しい組織マネジメント— https://www.amazon.co.jp/dp/4569827713 2016年1月23日初版 PHP研究所 続きを読む
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白川陽一 @shirasan41

リードリンクは管理職の役割(サークルのメンバーを管理する)ではない。そもそもメンバーは色々な役割を担えるので、リードリンクは他にも沢山いる。リードリンクは、組織全体が置かれている環境の中で、サークル全体とその目的を代表するのが役割。サークルが細胞ならリードリンクは細胞膜

2016-12-25 22:35:05
白川陽一 @shirasan41

リードリンクの役割は活動の指揮でなく、サークルの目的に適った空間を確保する事(そうでないものは弾く)。また、入ってくる情報や依頼を適切な役割に流したり、サークル内に通過させたリソースを最も重要な機能や役割やプロジェクトに回す。必要に応じてサークルの境界線における橋渡し役をする。

2016-12-25 22:40:06
白川陽一 @shirasan41

リードリンクは、どの役割がどの仕事を処理し、どの決定を行うかに関して、サークル内で明瞭さに欠けるところがないよう目を光らせ、ガバナンス・プロセスを通じて明瞭さを保つことも仕事。新しいサークルにおいて、リードリンクの役割は起業家と同じで、目的達成の為の構造を積極的に構築するのが仕事

2016-12-25 22:45:07
白川陽一 @shirasan41

ホラクラシー組織では、誰でも明確な責務・権限を持てるし主張できる。当然リードリンクの権力も憲法で制限されてるので、役割外の事は出来ず。例えば、リードリンクは誰かを役割から外せるが、ガバナンス・プロセスの範囲外で誰かをクビにしたり、報酬を決めたり、新しい役割と期待を規定する事はNG

2016-12-25 22:55:05
白川陽一 @shirasan41

また、自分のサークル内の人に対して、プロジェクトを他のものよりも優先してもらう依頼はできるが、そもそも特定のプロジェクトを引き受けるよう命令は出来ない。だから依頼された人は、自分が担う役割の目的と責務に合うかどうかを自分で判断して、プロジェクトを辞退・却下する事もできる。

2016-12-25 23:00:24
白川陽一 @shirasan41

これはつまり、誰もが自分の責務を実現するために何かを行う義務はあることは確かだが、そのために特定のプロジェクトを引き受けなければならない、というわけではないことを意味する。それぞれの人は、自律性を持ち、自分の役割のリーダーとして、どのように責務を実現するかを選ぶことができる。

2016-12-25 23:05:06
白川陽一 @shirasan41

リードリンクにこれは覆せない。彼は役割に適任者を配置したり、サークル全体で仕事の優先順位を決める事だけが可能。もし担当者がいない役割や、どの役割にも割り当てられてない機能がある時はリードリンクがやる。しかしそれは、ガバナンスで適切な役割を新設し、それを誰か担当するまでの一時的な事

2016-12-25 23:10:07
白川陽一 @shirasan41

レプリンクも重要。それは細胞の中心から細胞膜を突き抜けて外部へ至るルート。レプリンクは現場レベルで何が起こってるかを本当に知る人の視座で、素早いフィードバックを伝える。またサブサークルに障害があったり、サブサークル内で解決できない事があれば、それを外側のサークルに連絡するのも責務

2016-12-25 23:15:07
白川陽一 @shirasan41

外側に連絡する方法はガバナンス・ミーティングの議題にかける事。例えばサークル内の問題を解決する提案をミーティングですればいい。このように、会社全体や他のサークルに対して、サークルメンバーが抱く懸念はレプリンクが対応するのでリードリンクはサークルを前進させる事に心置き無く専念できる

2016-12-25 23:20:06
白川陽一 @shirasan41

クロスリンク:より速く、よりスムーズに リードリンクとレプリンクの他、第3のリンクもある。あるサークルが別のサークルを内包してる場合に、リードリンクとレプリンクがサークル同士を結びつけるのに対し、クロスリンクは組織のホラーキーにおいて互いに隔たった所にあるサークル同士を結びつける

2016-12-25 23:30:11
白川陽一 @shirasan41

クロスリンクがあると、Aサークル→Bサークルの直接ルートができる。これはリード(レプ)リンクのルートを辿る手間が省ける。しかし大抵は必要ない。どんな2つのサークルも、どこかのレベルで同じサークル内にあるので、2つのサブサークルの関係をめぐる問題はその大きなサークルで解決できるから

2016-12-25 23:38:39
白川陽一 @shirasan41

たとえば、AサークルとBサークルがあったとして、それらはXサークルに包含されているとする。AとBは時々お互いに期待することについて検討する必要があっても、クロスリンクは大抵必要ない。なぜなら、Xサークルのガバナンス・ミーティングを行えば問題は処理できるから。

2016-12-25 23:40:06
白川陽一 @shirasan41

しかし、A・Bサークルのすり合わせがうまくいかなく、Xサークルが本来の役割に集中できないならクロスリンクがあった方がいい。 また、組織内で根本的に異なるサークル同士がある場合もクロスリンクがあると便利。これも、より大きなサークルのガバナンス・ミーティングを行う手間を省く事に繋がる

2016-12-25 23:45:07
白川陽一 @shirasan41

クロスリンクはホラクラシー初心者の組織では特に使い方を間違えやすいので注意。でも達人になってくると、特定のケースではクロスリンクが役立つ。また、クロスリンクは取締役会にホラクラシーを導入する際も重要な役割を果たすが、これについては8章で詳しく取り扱う。

2016-12-25 23:50:06
白川陽一 @shirasan41

選挙と任命 ミーティング(後で紹介する)実施の為、各サークルは①ファシリテーターと②セクレタリーの担当者を決める。選挙は、憲法で規定された「統合的選挙プロセス」に則りサークルのガバナンス・ミーティングで実施。①②は概ね1年の任期だが、サークルメンバーはいつでも新選挙の実施を要求可

2016-12-25 23:55:05
白川陽一 @shirasan41

ところで、レプリンクもサークルメンバーから選出されるのであった。だから、レプリンク・ファシリテーター・セクレタリーは選挙で選ばれるのであるが、それ以外の役割については、サークル内の役割はすべて、リードリンクが担当者を決め、組織のためにその仕事に適任と思われる人を任命することになる

2016-12-26 00:00:23
白川陽一 @shirasan41

選挙で任命された人について、ホラクラシー憲法は「パートナー」と呼んでいる。パートナーはいつでもその任務を辞任できる(ただし組織との雇用契約など別の合意がされている場合は別)。

2016-12-26 00:05:06
白川陽一 @shirasan41

役割の決め方をまとめる。Aサークル⊂Bサークルの場合、BサークルのリードリンクはAサークルのリードリンクの担当者を決め、Aサークルのリードリンクは自身のサークル内の様々な役割の担当者を任命する。ただし、各々のサークルのレプリンク、ファシリテーター、セクレタリーだけは必ず選挙で選ぶ

2016-12-26 00:10:07
白川陽一 @shirasan41

2種類のミーティング サークル活動は感知された歪みが肝要。サークルメンバーの歪み処理方法は色々。行動する事(オペレーション)による解決や、サークルが機能する型や構造を変える事(ガバナンス)等。色々な方法で歪み処理ができるよう、各サークルでは少なくとも2種類のミーティングを定期開催

2016-12-26 00:15:07
白川陽一 @shirasan41

《ガバナンス・ミーティング》 サークルメンバーが、日々の仕事で得た新しい情報や経験に基づき、サークルの構造を向上させる場。成果として、役割やその活動、役割同士の関係、サークルのポリシーの理解が深まる。成熟したサークルでは1・2ヶ月に1回の開催。そうでないサークルは毎月2回がお勧め

2016-12-26 00:20:06
白川陽一 @shirasan41

《戦術的ミーティング》 サークルメンバーが進行中のオペレーションに取り組んだり、チームメンバーと最新情報を共有したり、障害の問題に対応する為に、テンポよく議論する場。成果として、プロジェクトと次のアクションについて理解が深まる。毎週行うのが普通だが、サークルによっては隔週でもOK

2016-12-26 00:25:06
白川陽一 @shirasan41

習うより慣れよ この後の章では、ホラクラシーの実践と、目的に邁進するダイナミックな組織になる為のユニークなルールを説明していく。ホラクラシーの恩恵を最大限引き出すには、習慣になるまで使い、実践すること。最初はぎこちなく感じるかもしれないが、実践を重ねれば、最終的には自然にこなせる

2016-12-26 00:30:14
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