「男の娘」の定義の再確認、そして語義混同のシミュラークルの氾濫が齎す悲劇
副題:『おと☆娘』創刊に寄せて。
「"女の子っぽい男"と"男の娘"はどう違うの?」という後輩の疑問に対して、「男の娘」の語義を再確認した後で、それが共有されないままに「男の娘」の名を冠した物が送り込まれ続ける現状が、果たしてどのような未来に繋がるのか、百合モノの勃興・衰退を参照して論じました。
椿かすみ
@kasumits
ここにフェミニズム的な、当事者の、”括られる”側の反感みたいなものが生まれるのは必然である。transsexualな(=性倒錯した、つまり内的な要請のある)男性の中でさえ、そのTS/TG/TVの区別で、本物だの偽者だのと喚いていた歴史がある。
2010-12-02 04:20:47
椿かすみ
@kasumits
だのに、全く出自の異なる『男の娘』と同一視されて、違和感を覚えないはずがない。一方で、外部はこういった需要を持つ数少ないパイに対して、ものすごい勢いでシミュラークルを送りつけてくる。それは、おそらくはじめさんが言っていた、百合の轍を精確に踏むことになるのだろう。
2010-12-02 04:24:16
椿かすみ
@kasumits
だから、このままだと『男の娘』は、内部での分裂と、外部からの圧倒的物量で、おそらくすぐに下火になる。『ボクは男の娘』が出たあたりからやばいと思っていたけれど、全年齢向専門誌として2冊目の『おと☆娘』が出てしまった時点で、もうとめられないところまで来てしまったと思う。
2010-12-02 04:27:51
椿かすみ
@kasumits
簡単に言えば、もともとは「女の子っぽい男」=その恰好がしたいからする、「男の娘」=なんか外から必要性を与えられて仕方なくする、という違いがあったんだけど、今は「男の娘」=見た目女の子で体男の子、という風に定義が拡大してしまったので、今は違いはないと言わざるを得ない、ってことです。
2010-12-02 04:31:45
椿かすみ
@kasumits
@_yurine いがらしゆみこの息子のマンガは、未読ですが、流行に乗った感は否めないですね。彼は理解ある彼女と同棲しているとのことで、女の子の服を着たいという内的な要請に基づいているので、もともとの定義では『男の娘』ではないです。だのに……というわけで、やはり語義が混濁してます
2010-12-02 12:56:41