20世紀インドの帝国士官候補生部隊がめっちゃかっこいいんだけどなんでかっこいいのかという話
- wild_fridge
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19世紀末から20世紀初頭のインド!英国領インド帝国! 英国領インドの何に燃えるって、そりゃーもう"Imperial Cadet Corps"ですよ!!インペリアル・カデット・コール!!!日本語訳を充てると「帝国士官候補生部隊」!! nam.ac.uk/online-collect… pic.twitter.com/Dz9pTsj8Nt
2016-11-14 20:09:06「インペリアル・カデット・コール」!!「インペリアル・カデット・コール」!!声に出して読みたい「インペリアル・カデット・コール」!!"Imperial Cadet Corps"の"Corps"はマリンコのコー!!
2016-11-14 20:09:171857-59年のインド大反乱(所謂セポイの乱)を鎮圧したイギリスも、インド支配が万全って訳では全然なかった。むしろ広大なインド、数億人のインド人に対して、イギリス側の兵力は僅か十万程度の分散配置。不安ってレベルじゃねえ。すでにこの時点で武力による植民地支配は限界だった訳。
2016-11-14 20:09:39そんな1877年、ヴィクトリア女王がインド女帝を宣言、英領インド帝国が成立。不穏なインド情勢下でイギリスが行ったのは、インドに対する懐柔策と分割統治。「イギリスすげえええええええええええ」って思わせるような、「帝国のメリット」という魅力を提示せにゃならんかった
2016-11-14 20:10:01(ちなみに、イギリス国王はこの時はじめて「皇帝」の称号を得たそうな。あくまで「インド皇帝」であって、「イギリス皇帝」じゃないあたりがいろいろ考えさせられる)
2016-11-14 20:10:18広大なインドを統治するには、インド人側の自発的な協力が不可欠。そこでインド副王(=総督)カーゾンが打ち出した策の一つが、先のインペリアル・カデット・コール(帝国士官候補生部隊)。インドの藩王たちの子弟によって構成される、インド国王直属の親衛隊なわけです
2016-11-14 20:11:21インペリアル・カデット・コール、めっちゃカッコイイでしょ?このかっこよさも、総督カーゾンの宣伝戦略なんですよ。まさしくインド的文化できらびやかに着飾った親衛隊が、インド国王直属としてかしずく訳ですよ!?そりゃ効くわ!ある意味で、インペリアル・カデット・コールは宣伝部隊でもあった訳 pic.twitter.com/H4mErQlD4I
2016-11-14 20:12:03カラーだとわかりやすい。antiquemapsandprints.com/maj-gen-mahara… インド的な服装に、(たぶん)イギリス的な勲章とかをじゃらじゃらぶら下げてる。このへんの「イギリスとインド文化の複合」は総督カーゾンはかなり意図的にやってたようだen.wikipedia.org/wiki/Indianisa…
2016-11-14 20:14:13このインペリアル・カデット・コールのお披露目の様子。 gettyimages.co.jp/detail/%E3%83%… ダーバー式典っていうバカでかいお祭りをイギリス帝国は開いて、そこでインペリアル・カデット・コールを魅せつけて、帝国の魅力を喧伝したって訳です
2016-11-14 20:17:04この総督カーゾンの宣伝戦略は、今でも最初期のメディアイベント戦略として評価されてるっぽいのだけれど、どうもイギリス本国はカーゾンのやってることに否定的だったっぽい。けど、実際カーゾンは先駆的だったし、インペリアル・カデット・コールはかっこよいのだ!!!!!宣伝部隊!!!!!!!
2016-11-14 20:20:09