読んだもの: 歴史、文化

読んだもののメモです。歴史、文化論などなど。だいたいタイトルの五十音順。不定期更新、8/28更新。 推しシリーズ、推し店→ https://togetter.com/li/1050777 詩、絵本、児童書→ https://togetter.com/li/1084483 小説 ア行〜サ行→ https://togetter.com/li/972238 小説 タ行〜ン→ https://togetter.com/li/1090890 続きを読む
0
. @moke_fictionary

#nowreading 特集 さなイチ 黒田基樹さん×平山優さん×丸島和洋さん | 『真田丸』の時代考証についてのインタビュー。近年の研究成果をもとに、よい関係のもとで製作されたことがうかがえる、うれしい記事。 nhk.or.jp/sanadamaru/spe…

2016-12-19 00:51:10
. @moke_fictionary

#nowreading 井波律子『三国志演義』 | 優れた文学案内『酒池肉林』でもおなじみ、井波さんの入門書。正史の『三国志』から『平話』、『演義』のそれぞれを楽しむポイントがわかる。同じシナリオを違う役者で演じたような違いかな? 陳寿が正史に込めた感情についての推論も面白い。

2016-03-28 23:53:08
. @moke_fictionary

井波律子『三国志演義』(2) | 『演義』より先に成立した『三国志平話』に、転生譚の要素があったというのは驚き。前漢の韓信、彭越、英布、蒯通が、それぞれ曹操、劉備、孫権、諸葛亮に転生する展開とのこと。同じシナリオを違う役者でやってみたような感じ?

2016-03-31 20:28:07
. @moke_fictionary

#nowreading マルク・フェロー『植民地化の歴史―征服から独立まで』片桐祐, 佐野栄一訳 | テーマに相応しい厚さ。フェローは『新しい世界史』で知った人。ジュール・ヴェルヌと植民地主義の関係について触れているのは、お国柄があるかも。

2017-06-04 16:38:48
. @moke_fictionary

#nowreading マルク・フェロー『植民地化の歴史』(2) | 植民地側の文芸や映画を多く紹介しているのがありがたい。センベーヌ・ウスマン『チェド』は鉄板。ヤスミナ・カドラ『昼が夜に負うもの』も想い浮かぶ。

2017-06-04 16:58:37
. @moke_fictionary

#nowreading フェロー『植民地化の歴史』(3) | 植民地と紀行文学や冒険文学の関係については、ヴェルヌの他にデフォー、シャトーブリアン、クーパー、キプリング、コンラッドなどの名がある。著者なら、高垣眸『豹の眼』のような作品はどう評価するだろう? と好奇心がわく。

2017-06-08 11:49:22
. @moke_fictionary

#nowreading フェロー『植民地化の歴史』(4) | 植民地と冒険文学について。ロビンソン・クルーソーが奴隷貿易に関係している事は、ポメランツが『グローバル経済の誕生』で指摘していた。ポメランツの本は、セバスチャン・サルガドの写真を用いた表紙も強烈。

2017-06-09 15:09:34
. @moke_fictionary

#nowreading フェロー『植民地化の歴史』(5) | 政治と文芸のつながりが濃密に書かれている。そして、政治を表現しない文芸から、強い政治的姿勢を感じるようにもなる。真空によって、空気の存在を意識させられるのに似ている。サイード『オリエンタリズム』を読んだ時のような感触。

2017-06-20 23:37:26
. @moke_fictionary

#nowreading フェロー『植民地化の歴史』(6) | 日本史にも便利な本。1943年の厚生省による報告書は、民族の優越性に基づいて植民地化を正当化している。この報告書はダワーも論じているが、他の植民地の歴史とまとめて読める点で、本書は広い視野を与えてくれる。

2017-08-14 18:36:27
. @moke_fictionary

#nowreading 丸島和洋『図説 真田一族』 | 『真田丸』の時代考証でおなじみのかたの本。肖像、具足、地図、書状などを多数掲載。厳密には家臣ではない「国衆」がキーワードで、『戦国大名武田氏の家臣団』とセットでおすすめ。昌幸の晩年の書状( p85 )にしんみり……。

2017-01-05 22:28:33
. @moke_fictionary

今は文庫になっている堀米庸三『正統と異端』のような感じの戦乱本が出たら必ず読みます。 #中公新書が次に出すべき西洋中世グダグダ戦乱本

2017-07-23 20:11:47
. @moke_fictionary

#nowreading 『世界で一人しか知らない歴史が目の前にあった』ユダヤ史研究・武井彩佳synodos.jp/intro/16633 | 「高校生のための教育入門」シリーズは、ほんと大人が読んでもためになる。

2016-04-04 19:33:10
. @moke_fictionary

#nowreading 『世界で一人しか知らない歴史が目の前にあった』ユダヤ史研究・武井彩佳氏 synodos.jp/intro/16633 | ナチスを肯定する医師をきっかけに、これも再掲。「日常的な欲望の方が迫害のコア」「ホロコーストは史上最大の「強盗殺人」でした」

2017-08-23 22:21:48
. @moke_fictionary

#nowreading 松本涼さんといえば、「中世アイスランドと北大西洋の流通」も面白かった〜。『伝統ヨーロッパとその周辺の市場の歴史』に収録されてます。 twitter.com/syk_matsumoto/…

2016-03-24 18:23:01
松本涼 @syk_matsumoto

この本はホントにいろんな分野の研究者や、現地に住んでいる方々の協力でできていて、歴史、文化、言語、自然環境、社会問題などなどヴァラエティ豊かな解説本です。『アイスランド・グリーンランド・北極を知るための65章』goo.gl/OxQaBl

2016-03-22 15:33:30
. @moke_fictionary

#nowreading ソフィー・D・コウ, マイケル・D・コウ『チョコレートの歴史』樋口幸子訳 | やっとゲット。『黄色い雨』の帯を見て、この素敵な本の文庫化を知った。チョコの誕生については、日本語の一般書では最も詳しいんじゃなかろうか。アステカのチリ入りチョコなどおいしそう。 pic.twitter.com/V8WOQR0fyQ

2017-03-08 16:01:34
拡大
. @moke_fictionary

#nowreading コウ『チョコレートの歴史』(2) | 文庫になったので再読。カカオという言葉の原型は紀元前千年から存在していた。メソアメリカの食文化の記述が素晴らしく分厚い。 pic.twitter.com/iN4rawi0nY

2017-03-15 17:02:15
拡大
. @moke_fictionary

#nowreading 栗田伸子/佐藤育子『通商国家カルタゴ』 | 興亡の世界史シリーズの文庫化が続いてうれしい。カルタゴに関する日本語の本として最新の研究を反映し、かつ面白い。カルタゴの源にあたるフェニキアの歴史も書かれている。建設者エリッサの物語には機知と悲しみを感じる。

2016-10-30 16:44:23
. @moke_fictionary

#nowplaying 「荻上チキ・Session-22」歴史学者・池内敏「ニッポン漂流記~もう一つの日韓関係史」 tbsradio.jp/35579 | 漂流、文化交流、外交などをテーマにした『竹島』『薩摩藩士朝鮮漂流日記』『「唐人殺し」の世界』がすごく面白いかた。

2016-05-24 01:11:17
. @moke_fictionary

#nowreading 「井上和彦氏『日本が戦ってくれて感謝しています』をシンガポールで検証する」 bit.ly/JAWW2SG | 労作。1. 記述の事象は正確か。 2. 記述の全体の位置づけが妥当か。この2点をシンガポールで検証。結論は「感謝していない」

2016-05-10 22:56:22
. @moke_fictionary

#nowreading 網野善彦『日本の歴史をよみなおす』 | 思わぬ場所で再読。空腹で飛び込んだ中華料理屋さんに置いてあった。お店もお客も中国語ネイティブのようだけれど、どういうきっかけで読んだのかな? 料理はおいしかった。辛い豚足と焼きそばを普通に頼んだら、どちらも大盛り。

2017-06-27 00:35:39
. @moke_fictionary

#nowreading ジャック・ウェザーフォード『パックス・モンゴリカ』星川淳監訳、横堀冨佐子訳 | 読書猿さんのツイートで思い出した本。チンギス・ハンから元の時代までまとまっていて、現代との比較を入れて興味が湧くように読ませる。同じ著者の『アメリカ先住民の貢献』もおすすめ。 twitter.com/kurubushi_rm/s…

2016-10-04 08:45:02
読書猿『独学大全』14刷26万部(紙+電書) @kurubushi_rm

【かっこいいラテン語】 Pax Romana パクス・ロマーナ 「ローマの平和」 ローマ帝国の支配領域(地中海世界)内における平和を指す語。 エドワード・ギボンが『ローマ帝国衰亡史』のなかで五賢帝の時代を「人類史上もっとも幸福な時代」と評し、こう呼んだことから一般に広まった。 pic.twitter.com/VwxDLYKDlU

2016-10-02 20:37:14
. @moke_fictionary

#nowreading ティモシー・ブルック『フェルメールの帽子』本野英一訳 | イケメン歴史家が、絵画を通してグローバル経済を見る。オランダのフェルメールが描いた帽子はカナダのビーバーが素材であり、カナダでは毛皮をめぐって武力衝突も起きていた。これも紛争資源の一種?

2016-04-08 20:52:30
. @moke_fictionary

#nowreading ティモシー・ブルック『フェルメールの帽子』(2) | カナダの経済で毛皮が果たした大きな役割。これって何かで見たような……ここでアリス・マンロー『林檎の木の下で』が浮かぶ。毛皮のためのキツネ牧場みたいな逸話があったのは、そういうカナダの事情から来たのかも。

2016-04-08 21:09:02
. @moke_fictionary

#nowreading ブルック『フェルメールの帽子』(3) | 素晴らしいスタイルの歴史書。絵画から出発して、オムニバス小説のように世界を旅して、人々の暮らしと苦楽にたどり着く。「手紙を読む女」の皿は景徳鎮に、「天秤を持つ女」の銀貨はポトシからマカオへ運ばれる銀につながる。

2016-04-10 12:54:18
. @moke_fictionary

#nowreading ブルック『フェルメールの帽子』(4) | 絵画に描かれた製品は、異文化の交流からやって来た。シルヴィア・ヴァン・カークがwoman in between、ホワイトがmiddle groundと呼ぶ、異文化交流をもたらす中間領域の歴史がまとめられてゆく。

2016-04-10 22:46:51