司書さんとの会話

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図書館 @old_library

@applex002 とても真剣なご様子でしたから、火急のご事情がおありなのだと理解しておりました」司書は過去の記憶を手繰るように目を細めて言葉を返した。

2016-08-10 17:43:49
シャオイー(小伊) @applex002

@old_library 「必要なもの、ですか……」 知欲を満たす為だけにこれほど歴史のありそうな古い本にまで探して読むのだろうか。人を知るにはまず本棚を見よと言うが、シャオさんが毎日足繁く図書館に通っていた理由を知るのは難しそうだ。

2016-08-17 01:00:07
シャオイー(小伊) @applex002

@old_library 「そっか……やっぱり、今のわたしにはよくわからないですけど、その時のシャオさんには必要なことだったんですよね」 少女はそっとその本を閉じると司書へと返した。 「すみません、結局無駄にお時間を取ってしまって」

2016-08-17 01:00:29
シャオイー(小伊) @applex002

@old_library 「……でもきっと、その時のシャオさんはとっても助かったと思います。ありがとうございました」 きっと既にお礼は言っているのだろうとは思ったが少女は深く頭を下げた。

2016-08-17 01:01:44
図書館 @old_library

@applex002 「今わたくしの目の前にいらっしゃるシャオイー様には、それよりも求めている必要なものがあるからでしょう。それを探し求めるお手伝いは、わたくしには難しいようですが」返された書物を見つめ、ゆっくりと書架へ戻した。

2016-08-30 21:29:02
図書館 @old_library

@applex002 「いえ、どうかお気になさらないでくださいませ。わたくしは当然のことをしただけですから。お気持ちはありがたくいただきますが」律儀に頭を下げる少女をほほえましく見守った。

2016-08-30 21:29:07
シャオイー(小伊) @applex002

@old_library 「いまのわたしに、ですか?」きょとんと相手の言葉を繰り返した少女だったが、やんわりと微笑み「そうですね、わたしがあんまりゆっくりしてると"その時の"シャオさんに怒られちゃうかも。……せっかくお時間を取って頂いたのに成果がなくてすみませんでした」

2016-10-03 12:47:31
図書館 @old_library

@applex002 「その謝罪はわたくしどもの言葉ですから、どうかお気になさらないでくださいませ。よろしければまたいつでもお越しください。わたくしどもにできることでしたら、何でもご協力いたします」司書も相手ににこりと笑顔を返した。

2016-10-09 08:49:06
シャオイー(小伊) @applex002

@old_library 「はい!また何かあったら、そのときは是非頼りにさせてください。美味しいケーキとコーヒーも、今日は本当にありがとうございました」 そろそろ執事も迎えにくる頃だろう。少女は改めて礼を告げると仕事に戻るであろう相手を見送った。

2016-10-09 09:57:47