ピカソ・インパクト-1950年代の日本におけるキュビスムの影響 第二部 ディスカッション 池田龍雄氏 ×尾崎信一郎氏×建畠晢」 日本におけるキュビスム 埼玉県立近代美術館[実況]

2016年12月4日 14:30〜16:00 埼玉県立近代美術館 http://www.pref.spec.ed.jp/momas/?page_id=335
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みそむーおでん @misoni_2013

平野「断片化した身体があるが 池田「労働者の切り取られた手首として描いてる。また犬を見る人の顔も描いてる。

2016-12-04 14:56:04
みそむーおでん @misoni_2013

池田「私の周りは共産党員が多く、党が弾圧され幹部が地下に潜った。

2016-12-04 14:58:00
みそむーおでん @misoni_2013

池田「彼らが私のアトリエを使ったりしたのだが、条件が幹部の顔を一切見ないようにとのことだったので、一度も見れなかった。アトリエ開けるんで伝令来るんだけど、公安をやっと撒いて来たとか、彼は伝令をオブラートに包みいつでも破棄できるようしてた。まさに戦前と同じであった

2016-12-04 14:58:06
みそむーおでん @misoni_2013

平野「次に建畠から。2005年開催「アジアのキュビズム」を彼は企画され、リサーとをされている

2016-12-04 14:58:48

[修正]
リサーと→リサーチ

みそむーおでん @misoni_2013

建畠「国際交流基金、アジアセンターが出来て、90年台から活発な活動していた。そこから頼まれアジア各地にリサーチした。数年間行った。インドや中国の展示を見て回った。そこで発見したのはアジア各地に必ずキュビズム運動が見られたことだ

2016-12-04 15:00:29

[修正]
90年台→90年代

みそむーおでん @misoni_2013

建畠「論文一本できればいいし、展示できたらいいな、くらいで考えて報告したら一年後にできると連絡がきた。潤沢な資金があるし、海外出張もいくらでも可能だと。海外キュレータや日本人を巻き込み十数人のチーム組んで、調査費はちゃんと出されたので相当な調査をおこなった。

2016-12-04 15:01:59
みそむーおでん @misoni_2013

建畠「キュビズムを調べてたのが、50年前後に激化するのがわかった。インド独立などで分かるように戦後植民地独立が起きた時期だ。日本でもキュビズム第二次受容もおきる。日本では1952年、スリランカも同年、上海(ストーム)、韓国は日本経由で同様におきた

2016-12-04 15:03:28
みそむーおでん @misoni_2013

建畠「中国はフランス経由と日本経由のキュビズム受容で覇権争いがおきる。これらは第一次受容といえる。日本のように大正期のような受容がないから。 しかし中国には第二次受容がある。しかも初発として。

2016-12-04 15:05:55

[修正]
中国には第二次受容がある。しかも初発として。→日本には第二次受容がある。しかも初発として
筆者注:上記は聞き取りづらく文脈上、日本の話と推測した

建畠晢氏発言によるキュビズム受容のまとめ

■日本
第一次受容:大正期(1920年~30年代)
・ピュトーなど形式主義キュビズム
・サロンキュビスト
→初発的受容

第二次受容:戦後1950年代
・ピカソのゲルニカ受容
→初発的受容

■アジア
第一次受容:1950年代

■アメリカ
第一次受容:?
第二次受容:戦後、1950年代?抽象表現主義前

以下の発言は上述を前提

みそむーおでん @misoni_2013

建畠「第一次受容ではサロンキュビストやピトー?のキュビスムが受容された。デュシャンはそこから弾かれる。階段降りる女は時間経過だったので、しかしキュビスムは空間実験な。多視点的導入だったので。そこで絵画は死んだと盲目的だとデュシャンは言った

2016-12-04 15:06:07

[修正]
ピトー→ピュトー
以下同様

デュシャン以降の話はピュトー派の逸話

みそむーおでん @misoni_2013

建畠「第二次受容はピカソ経由であった。ピカソ、彼は非常に早くキュビスムを捨てる。絵画を再現することから抽象に向かい、そして次にキュビスム的な方法を取り入れつつ別の方向へ。つまりキュビスムの禁欲から離れた表現を受容する

2016-12-04 15:07:08
みそむーおでん @misoni_2013

建畠「初発というは第二次世界大戦前後の日本の動向が、大正期アヴァンギャルドを封殺し、戦後入ってくる。 初発的前衛として日本はキュビスムを受容した

2016-12-04 15:07:45
みそむーおでん @misoni_2013

建畠「第一次受容と第二次受容の違いが日本にある

2016-12-04 15:08:20
みそむーおでん @misoni_2013

建畠「初発的受容である特徴がある、と。第二次受容の特徴をさらに言えば、社会的メッセージを含めたいた。 第一次受容は純粋な絵画運動であった。

2016-12-04 15:09:03
みそむーおでん @misoni_2013

建畠「第二次受容では実存主義的、限界状況下での人間像、これが群像表現として出て来る。サロンキュビストのようなリゴリスティックキュビスムとは関わらない。

2016-12-04 15:09:45
みそむーおでん @misoni_2013

建畠「池田はシュール影響下というが、作品はシュールと言いつつキュビスムにシンクロするようであるが、キュビスムはシュルレアリスムに比べれば情念的なことはなくハードである。 池田「造形的である。

2016-12-04 15:10:29
みそむーおでん @misoni_2013

建畠「情緒にながれない・・・ 池田「シュルレアリスムは文学的である。 建畠「第二次受容のキュビスムにはそれがある。またゲルニカ受容もあり、初発的で、未来派的キュビズム、また表現主義的キュビズムこれは分析的キュビズムに近いがペインタリーである

2016-12-04 15:11:46
みそむーおでん @misoni_2013

建畠「分析的キュビズムはモノクロームなのだが、日本でも海外でもキュビズムは色彩的なものが多い。クーボーキュビズム?の萬鉄五郎は本人はクーボーキュビズムの流れだと思ってないし、これは生産的誤読といえる。 誤読こそ歴史を進展させるわけで。

2016-12-04 15:12:55

[参照]
クーボーキュビズムとはクボフトゥリーズムのことか?
https://goo.gl/meuUaV

みそむーおでん @misoni_2013

建畠「第二次受容、イズム、それぞれの誤読の問題がある。傑作生むかどうかは別だ。 建畠「中国でのキュビズムは文化大革命があり南に逃げ、フィリピンで南洋キュビズムを展開する

2016-12-04 15:13:52
みそむーおでん @misoni_2013

建畠「アメリカ、ポロックやデクージング、彼らの作品はキュビスムの第二次受容が現れているのではないか?

2016-12-04 15:14:15
みそむーおでん @misoni_2013

建畠「第二次受容は国際的に重要であったが、日本での定着の無さはメンタリティとして他者の文化があったのかもしれない。 世界的にキュビズムはあってもキュビストという定着はないと思われる。

2016-12-04 15:15:10