精密検査で陽性判断があったとき、そのなかに治療して正解の人と、治療の必要のない人(過剰診断にあたる人)とがいるというのがわかってなかった。
2016-12-08 16:38:56この精密検査での陽性判断のなかで、治療の必要な人と、過剰診断となる人の区別は不可能らしく、おそらく陽性者全員が治療となる。そういう状況も一般人は知らない。
2016-12-08 16:48:47治療の必要な人は、治療で治れば、統計ではその病気で困っている人の数を減らすだろう。 過剰診断にあたる人は、治療で治ったように見えるけど、もともとその病気で困る人ではなかったのだから、統計の数字は減らさないであろう。 こういうことになぞ、おもいもよらなかった。
2016-12-08 17:08:45いま、健康診断としてよく行なわれている検診は、病気で困っている人の統計の数字を減らしてくれるようなものが行なわれているわけだ。深いのだ。知らなかったことだ。
2016-12-08 17:16:04ここで検診はうまい仕組みが考えられていた。最初の広く全員を見る検査では感度のよい検査をする。感度がよいとはすこしでも可能性があれば陽性とする、ということだ。つまりその検査で陰性になるということはすこしの可能性もないということで、病気にかかわる人を最大限見逃さなくする。
2016-12-08 23:25:15最初の検査で陽性になった人から、本当にその病気に関わっている人を見つけ出すのには感度のわるい検査をする。可能性を十分にもった人しか取り上げないようにする。 ここでは、検査で陽性なった場合、それが確実に陽性であることをめざしている。
2016-12-08 23:30:02(逆には、感度のわるい検査で、ほんとは確実に陽性な人なのに陰性になるということはありえそうにおもえる。)でも、診断されるべき人ができるだけ確実に診断され、除外されるべき人ができるだけ確実に除外されるようにするしくみがうまくつくられているようだ。
2016-12-08 23:33:53そして、診断されるべき人ができるだけ確実に診断されて、その人たちのなかに治療の本当に必要な人と、過剰診断とされる治療のいらない人がまじっている、ということになる。
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