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稲葉振一郎『「公共性」論』読書メモ集

稲葉振一郎『「公共性」論』(NTT出版、2008)の読書メモをまとめました。
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荒木優太 @arishima_takeo

誤解を恐れずにいうと「動物化」とは「生活世界」と「社会システム」の乖離を前に苦悩しなくなること、「社会システム」を「自然」として体験してしまうということ、です。by稲葉振一郎『「公共性」論』

2016-12-11 11:23:32
荒木優太 @arishima_takeo

「社会システム」のこのような両義性への自覚が人々の間に共有されること、「社会システム」と「生活世界」の間に緊張関係が感受されることが、「公共性」であるわけです。by稲葉振一郎『「公共性」論』

2016-12-11 11:25:12
荒木優太 @arishima_takeo

フィクションは「いま現実にはそうなってはいないが、そうなることが可能かもしれない事態」についての想像力を鍛える、という副次的な機能をも持ちます。by稲葉振一郎『「公共性」論』

2016-12-11 14:41:04
荒木優太 @arishima_takeo

リベラリズムにとって重要なのは法制、政策、政治学風に言えば政治過程における「出力」であって、「入力」ではない。by稲葉振一郎『「公共性」論』

2016-12-11 16:49:06
荒木優太 @arishima_takeo

「リベラリズムとは、政治思想というよりまずもって法制思想であり、政策思想なのです。そしてリベラルな市民社会を守ってくれる国家の政治的意思、リベラルな法制度を維持し、リベラルな政策を行なう主体は、必ずしも民主政体である必要はないのです」(稲葉振一郎)。なるほど。

2016-12-11 16:50:30
荒木優太 @arishima_takeo

リベラリズム政治哲学にとっての原点は、スミスやヘーゲルよりもむしろあの「あえて賢かれ!」(『啓蒙とは何か』)のイマニュエル・カントでしょうが、そのカントにしたところで女性や奉公人・無産者に参政権ありとは考えなかったのです。by稲葉振一郎『「公共性」論』

2016-12-11 16:53:42
荒木優太 @arishima_takeo

ぼく自身の考えを言えば、本当に恐ろしいことは「記憶された上で忘れられること」ではありません。かといって「そもそも記憶さえされないこと」でもありません。そうではなく「知られず、記憶されなければ存在しなかったのと同じと思うこと」こそが恐ろしい。by稲葉振一郎『「公共性」論』

2016-12-12 15:20:31
荒木優太 @arishima_takeo

「ハイパー収容所/テーマパークに放り込まれ(そうになっ)たらどうするか、などと被害者ぶるのではなく、他人を(そして自らを)善意でハイパー収容所/テーマパークに導いてしまうということがいったい何を意味するのか、本気で考えてみるのです」(稲葉振一郎)。グイグイ面白くなってきた。

2016-12-13 11:11:30
荒木優太 @arishima_takeo

誰でもを「啓蒙」しえているように見えるプロジェクトにおいては、陰で何かおぞましいことが起きているのかもしれない。by稲葉振一郎『「公共性」論』

2016-12-13 11:33:37
荒木優太 @arishima_takeo

おそらくここでのポイントは、がんばって「コミュニケーション的理性」をふるってお互いを人間扱いしたほうが、「道具的理性」に徹してお互いを動物化するよりも、仮に「しんどい」としてもより「楽しい」可能性があるのではないか、ということです。by稲葉振一郎『「公共性」論』

2016-12-13 11:34:34
荒木優太 @arishima_takeo

「政治的公共性を自明の所与と見なし、その中に存在する深い亀裂を見ようとしない者、あたかもすべてがマニュアルに従って理性的に解決できるかのように見なす者は右翼である」(田島正樹)。うーん、染みる言葉だ…。

2016-12-13 11:42:00
荒木優太 @arishima_takeo

「理性や正義が理論によって解決済みのものであり、すべての問題が、官僚的デスク・ワークとして自動的に処理できるかのように装う者は、たとえいかにリベラルな、または社会主義的を内容を主張しようと、右翼であると見なさねばならない」(田島正樹)。左はプラグマティズムを学ぶべきなんだよね。

2016-12-13 11:44:30
荒木優太 @arishima_takeo

ぼくたちが「リベラリズム」と呼び、共和主義やコミュニタリアニズムと区別する理由は、それがすべての人々の公共性へのコミットメントを必ずしも要求せず、あきらめていること、人が私生活に甘んじる権利を認めているところにあります。それがリベラリズム固有の「寛容」です。by稲葉振一郎

2016-12-13 11:51:39
荒木優太 @arishima_takeo

もともと公共性とは「革命」と表裏一体であり、永続性を持つ状態ではありえないのです。by稲葉振一郎『「公共性」論』

2016-12-13 12:24:55
荒木優太 @arishima_takeo

稲葉振一郎『「公共性」論』読了。超面白い。井上達夫的「逞しきリベラリズム」と対をなす、動物化した「他律的/ひ弱なリベラリズム」の提示だけでもテンション上がるが、そこで終わるのではなく、統治者の人間性維持を訴えかける仕方でリベラリズム擁護へと向かう。結論は平板かもしれないが、刺激的

2016-12-13 12:38:12
荒木優太 @arishima_takeo

『「公共性」論』は基本的なアイディアをアレントから拝借していて、これも参考になった。稲葉自身は明記していないが、「逞しき」と「ひ弱な」(お節介だけど寛容なリベラリズム)、左翼と保守主義の共同性の必要、とは演者&物語作家(後期だと観客)の対をトレースしているような気もした。

2016-12-13 12:44:08

コメント

稲葉振一郎 @shinichiroinaba 2016年12月13日
『「公共性」論』は古書店以外でもamazonオンデマンド、honto電子書籍がご利用になれます。続編『政治の理論』は来月17日です。
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