【横山光輝「三国志」講座115「三顧の礼」】

横山光輝「三国志」を一話ずつ解説してみようというコーナー。第115話「三顧の礼」の巻。 ※解説はbotさんの個人的見解です。
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横山光輝「三国志」武将かるた_bot @yms_karuta

【横山光輝「三国志」講座115「三顧の礼」01】 玄徳の孔明二度目の訪問から少し時が経ち、年が明け、新野にものどかな春が訪れました。 そんな折、玄徳は関羽と張飛を呼び寄せ、これから隆中の孔明を訪ねると言い出します。いい加減にしてくれとうんざり顔の張飛です。

2016-12-13 12:46:16
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【横山光輝「三国志」講座115「三顧の礼」02】 孔明は虚名を売り、本当は内容のない人間じゃないのか、だから、玄徳に会って正体を見破られるのがいやで逃げ回っているんだ、と張飛は言います。しかし、玄徳は、孔明は本物の賢人と信じている、と張飛の説を一蹴。

2016-12-13 12:47:41
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【横山光輝「三国志」講座115「三顧の礼」03】 関羽は、玄徳の情熱は、まるで太公望の所に通った文王のようだ、と言います。太公望と文王のことを知らなかった張飛に、関羽は昔の賢人と、昔の国王のことだ、と解説を始めます。そういえば、関羽はその昔、塾の講師みたいなことをしていましたね。

2016-12-13 12:49:31
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【横山光輝「三国志」講座115「三顧の礼」04】 昔、周の文王は渭水(いすい)に行って太公望を訪ねた時、太公望は釣り糸をたれ、かえりみもしなかった。その時文王は後ろに立ったまま、釣りを妨げず、日の暮れるまで待っていたという。太公望はその志に感じ、ついに文王を助ける気になった。

2016-12-13 12:51:54
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【横山光輝「三国志」講座115「三顧の礼」05】 そして周代八百年の基を開いたのだ…、と関羽が故事を説明します。このあたりのことを詳しく知りたい方は、横山光輝「殷周伝説」を是非御覧ください。

2016-12-13 12:53:09
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【横山光輝「三国志」講座115「三顧の礼」06】 玄徳は、昔の人は賢人を敬うこと、皆このようだったのだ、と言います。しかし、張飛は、そりゃ太公望というのは本物の賢人だったわけだけど、孔明はどうですかね、と疑問を挟みます。それに対し、玄徳は色をなして、黙れ、と一喝。

2016-12-13 12:54:45
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【横山光輝「三国志」講座115「三顧の礼」07】 ついに玄徳は、張飛は来なくてもいい。そのような態度を孔明の前でされては自分の今までの情熱も疑われる、と超飛を突き放します。張飛は張飛で、自分も別に行きたくないからいいですよ、と拗ねてみせます。

2016-12-13 12:56:03
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【横山光輝「三国志」講座115「三顧の礼」08】 玄徳は、関羽に供をするように言いつけると、馬に乗って出発しようとします。ところが、張飛も馬を引いてきました。なんだお前もくるつもりか、と関羽が言うと、死ぬ時も一緒という義兄弟の誓いをした仲、一日たりとも離れるわけにはいかぬと張飛。

2016-12-13 12:58:32
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【横山光輝「三国志」講座115「三顧の礼」09】 トラブルはごめんだ、という表情の関羽に、だまってりゃいいんだろ、と言う張飛。結局、三人で孔明の廬(いおり)を目指します。 ついた先の門には、ちょうど孔明の弟の諸葛均が出てくるところ。孔明は丁度昨夕帰ってきたと言います。

2016-12-13 13:00:22
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【横山光輝「三国志」講座115「三顧の礼」10】 喜ぶ玄徳に、さあ、どうぞ通って会って下さい。自分はここで失礼しますと、さっさと出かけていってしまいます。張飛はその態度に、怒り心頭。関羽が慌てて止めますが、案内もしないで勝手に会えというのは失礼だという主張です。

2016-12-13 13:02:12
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【横山光輝「三国志」講座115「三顧の礼」11】 玄徳は張飛にいい加減にしろと注意します。張飛は面白くありませんが、ともかく黙ってることに。玄徳が中に入ると、子どもが掃き掃除をしていました。孔明は草堂で昼寝をしていると教えます。玄徳はそれなら、目覚めるまで待とうと言います。

2016-12-13 13:03:34
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【横山光輝「三国志」講座115「三顧の礼」12】 玄徳は、関羽と張飛を外で待機させ、一人草堂に向かいます。見ると孔明はすやすやとお昼寝中。あれが孔明かと、つぶやいた玄徳。ここで待たせてもらうと童子に言うと、童子が起こしてくるよ、と言います。

2016-12-13 13:05:16
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【横山光輝「三国志」講座115「三顧の礼」13】 しかし、玄徳はこちらが約束もなしに勝手に訪ねてきたから、と起きるまで待つと言います。文王と太公望の故事に則ったわけですね。童子は仕事に戻ると言い、玄徳は気を使わずにいてもらいたい、と言います。こうして、玄徳は一人待ちの姿勢に。

2016-12-14 12:39:38
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【横山光輝「三国志」講座115「三顧の礼」14】 玄徳は心ウキウキで待っていますが、待っている人を待っているというのは、とても暇なことです。大あくびの張飛はすでに待ちくたびれて中の様子を覗いてみます。すると、じっと待ってる玄徳を差し置いて、孔明は昼寝をしているではありませんか。

2016-12-14 12:41:24
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【横山光輝「三国志」講座115「三顧の礼」15】 これをとんでもない無礼と見た張飛は、家に火をつけてやると物騒なことを言い出します。家が火事でも昼寝してられるかどうか見てやる、と息巻く張飛を慌てて止める関羽。玄徳の気持ちを理解しろと言いますが、張飛は納得できません。

2016-12-14 12:43:04
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【横山光輝「三国志」講座115「三顧の礼」16】 そんなこととはつゆ知らず、むくりと起き上がった孔明。そしていきなり詩を口ずさみます。起きるたびに詩を考えるんでしょうか。只者ではありません。そんな孔明、ふと外を見ると見知らぬ男がじっと待っていました。

2016-12-14 12:45:06
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【横山光輝「三国志」講座115「三顧の礼」17】 呼び鈴を鳴らし童子を呼び、外にいる人物について尋ねると、新野の玄徳だと言うではないですか。驚いて、なぜ起こさなかったと聞くと、起こさなくていいからといわれたからと答える童子。孔明はここで太公望の逸話を思い出したか、そうか、と一言。

2016-12-14 12:48:03
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【横山光輝「三国志」講座115「三顧の礼」18】 孔明は、玄徳のところに行き、まずは昼寝の失礼を詫びます。玄徳も、勝手に参上した失礼を詫びます。孔明が中に案内すると玄徳も入ります。ここから、孔明と玄徳の運命の対話が始まります。

2016-12-14 12:49:47
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【横山光輝「三国志」講座115「三顧の礼」19】 孔明は、以前玄徳が残した手紙について触れます。玄徳の国を憂え、国を思う気持ちに感服したという孔明。しかし、自分はまだ若輩浅学、期待に応える力はないと言います。玄徳はそれは謙遜だと言い、水鏡先生や徐庶の言葉に誤りはないはずだと。

2016-12-14 12:52:25
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【横山光輝「三国志」講座115「三顧の礼」20】 孔明は自分は無名の一農夫にすぎず、なんで天下の政など断じられるのか。玄徳は玉を捨てて石を拾うようなものだ、といいます。それに対し、石を玉と見せようとしても駄目なように、玉を石と言われても信じるものはいないと返します。孔明は玉だと。

2016-12-14 12:54:55
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【横山光輝「三国志」講座115「三顧の礼」21】 孔明は十年に一人、いや百年に一人出るかどうかもわからぬ大天才。それが若くして早くも山村に身を潜めるとは、忠孝の道に背きましょう、という玄徳。忠孝の道に背く、という言葉に孔明は反応します。

2016-12-14 12:56:37
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【横山光輝「三国志」講座115「三顧の礼」22】 国乱れ民安からぬ日、あの有名な孔子でさえ、民衆の中に立ち諸国に教えを広めたではないか、と玄徳。孔子とは春秋時代の儒家の祖。その思想は死後弟子によって「論語」にまとめられ、三国志の時代の知識人にとっても必読の書だったはずです。

2016-12-14 13:04:59
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【横山光輝「三国志」講座115「三顧の礼」23】 今は孔子の時代よりももっと国は乱れています。それなのに、一人山にこもって一身の安泰を図っていいものだろうか。今こそ孔明のようなすぐれた人を必要としており、民衆はそれを待ち望んでいる、と玄徳は孔明が立ち上がることを懇願します。

2016-12-14 13:06:35
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【横山光輝「三国志」講座115「三顧の礼」24】 しばし、考える孔明。そして、国を救うのは玄徳の力でも出来ると言います。この時の玄徳は国を持たず微力な存在。いくら国を思い、民を思っていたところで、力では曹操には歯が立たないと言います。

2016-12-14 13:08:44
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【横山光輝「三国志」講座115「三顧の礼」25】 ならば、と孔明は、その方法を教えましょうと言います。自分のような農夫に三顧の礼を尽くしてくださったお礼だと言います。 そこから、孔明が描く大戦略が語られるのです。

2016-12-14 13:10:09