【横山光輝「三国志」講座115「三顧の礼」】

横山光輝「三国志」を一話ずつ解説してみようというコーナー。第115話「三顧の礼」の巻。 ※解説はbotさんの個人的見解です。
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横山光輝「三国志」武将かるた_bot @yms_karuta

【横山光輝「三国志」講座115「三顧の礼」26】 今や魏の曹操を討つのは不可能な話。また、呉も孫権の時代になって安泰しし、国は富み、すぐれた臣も多いため、ここを奪うことも不可能。天下を統一するなどできぬ時代となった、と孔明は現状分析します。

2016-12-16 12:32:59
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【横山光輝「三国志」講座115「三顧の礼」27】 ならば、天下は曹操と孫権に二分され、新しい勢力が入る余地がないのか?と自問します。玄徳は黙って聞いています。孔明は、この広い大陸には、曹操にも孫権にも属していない所があると言います。荊州と益州、すなわち西蜀五十四州です。

2016-12-16 12:35:27
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【横山光輝「三国志」講座115「三顧の礼」28】 ここに国を興し、曹操の野心を砕くのです、と説く孔明。玄徳は、この国を三つに分けるのか、と尋ねます。孔明は、統一することはあきらめ、天下を三分するのです、とここで天下三分の計を明らかにします。

2016-12-16 12:37:02
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【横山光輝「三国志」講座115「三顧の礼」29】 荊州を支配している劉表はすでに老い病の身。二人の子ども達も今の時代を乗り切れる人物ではない。また益州の国王劉璋は時代に暗く、暗愚で人々は悪政にあえいでいる。ここを討ち、蜀の国を興して曹操と対等となる…。これが孔明の基本戦略です。

2016-12-16 12:39:03
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【横山光輝「三国志」講座115「三顧の礼」30】 孔明は保管してある西蜀の地図を取り出し、玄徳に見せながら説明を続けます。充分な広さがあり、南北に交通の便が良く、土地は肥え、将来を約束された土地だといいます。

2016-12-16 12:40:39
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【横山光輝「三国志」講座115「三顧の礼」31】 玄徳は、劉表、劉璋ともに、自分と同じ漢室の血を引く同族。その国を奪えば人々のそしりを受ける、と懸念を示しますが、孔明はその心配はいらないと言います。荊州の劉表に関しては、玄徳を信頼しているので、そのまま継げばいいと。

2016-12-16 12:45:05
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【横山光輝「三国志」講座115「三顧の礼」32】 また、益州は悪政で有名であり、そこを奪って人々を救えば誰も避難はしない、と言います。 しかし、とためらう玄徳に向かって孔明は、玄徳の使命は国の乱れを救い、人々を苦しみから救い、漢室の復興をすることではないのか、と言います。

2016-12-16 12:47:49
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【横山光輝「三国志」講座115「三顧の礼」33】 玄徳の悩みというのは、大義と小義を混同しているからだ、と言います。そこでハッとする玄徳。その通りでございます、と孔明の言うことを認めます。そして、孔明にこれからも側で自分を教えてほしいと懇願します。

2016-12-16 12:49:17
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【横山光輝「三国志」講座115「三顧の礼」34】 しかし、孔明は、あくまで今の話はこれまでの無礼を詫びるためのもの、自分はやはり分をわきまえ、晴耕雨読の生活をすると言います。玄徳は孔明ならばこその戦略であり、自分の力では十分の一も成し遂げられないと言って、力添えを願います。

2016-12-16 12:52:34
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【横山光輝「三国志」講座115「三顧の礼」35】 それに対し沈黙をする孔明。それを拒絶と取った玄徳はうなだれ、自分に力がないばかりに、このままでは漢の天下が絶え果てるのが見えるようだ、と涙します。それを見た孔明はしばし熟考。そして、玄徳の気持ちはわかりました、と告げます。

2016-12-16 12:54:23
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【横山光輝「三国志」講座115「三顧の礼」36】 たいして力のない私ですが、ともに国事に尽くしましょう、と玄徳に力を貸すことを決意した孔明。礼を言う玄徳。孔明は呼び鈴を鳴らし童子を呼びつけると、均を呼ぶように言いつけます。ちょうど外出から帰ってきたところのようです。

2016-12-16 12:56:09
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【横山光輝「三国志」講座115「三顧の礼」37】 すぐに現れた均に、自分は元徳とともに行くことになったと告げます。大して才能のない自分に三顧の礼を尽くし招いてくれたと。いくら怠け者の自分でも立たざるをえない。功なり名を遂げる日があればまたここに帰ってくることもあるだろう、と孔明。

2016-12-16 12:58:36
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【横山光輝「三国志」講座115「三顧の礼」38】 後事を託された均は、その日が来るのをお待ちしておりますと答えます。いつかはこのような出立の日がくることを予想していたのかもしれません。では、参りましょうと玄徳とともに外に出る孔明。それに張飛が気づきます。

2016-12-16 13:00:52
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【横山光輝「三国志」講座115「三顧の礼」39】 玄徳は、喜べ、先生は私に力を貸してくださることになった、と孔明の陣営入りを関羽と張飛に告げます。関羽はそれはようございました、と答えます。 ここに玄徳は孔明という人材を得ます。この時、孔明は27歳。玄徳は47歳です。

2016-12-16 13:04:17
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【横山光輝「三国志」講座115「三顧の礼」40】 孔明が玄徳の陣営に入ったことで、三国志の世界が一気に広がりを見せます。ここから物語は、孔明が目指す天下三分の計という大戦略を実現していく様子が描かれていくわけです。

2016-12-16 13:09:36
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【横山光輝「三国志」講座115「三顧の礼」41】 しかし、群雄割拠の世界。一筋縄ではいくはずもありません。 紆余曲折を経ることになる玄徳と孔明達の活躍、物語は次回へと続きます。 今回はここまで。

2016-12-16 13:10:55