分析・概念分析・分析哲学──ピータ・ウィンチ『社会科学の理念』とエスノメソドロジー
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@yukoim @Zahlangabeheft DantoはCambridge留学もしてますが石黒先生はまだ日本の頃。NagelがColumbiaにいたときに院生で、60年台にすでにanalyticalを多用している。石黒先生は80年台に赴任するので、まあ関係ないといってよさそう
2016-12-05 10:15:48@kasa12345 @Zahlangabeheft だとなんでしょう?その時代にDantoとDummettが交流する機会ってあったんでしょうか。それとも独立?
2016-12-05 10:25:02@yukoim @kasa12345 横からすみません。ドイツ観念論の重鎮Dieter Henrichが74年から84年にかけてコロンビアとハーバードでvisiting professorをしているので、石黒先生着任時のコロンビアにそういう土壌はそれなりにあったのかもしれません。
2016-12-05 10:59:32@yukoim @kasa12345 Neuhouserというフィヒテ研究などで有名な研究者がコロンビアにいますが、この人は石黒先生が在任中にコロンビアでPhDを取っていますね。philosophy.columbia.edu/directories/fa…
2016-12-05 11:03:46@yukoim @kasa12345 石黒先生と同世代あたりだと思うのですが、Rudolf Makkreelという、やはりコロンビア出身のディルタイ・カント研究者がいます。en.wikipedia.org/wiki/Rudolf_Ma…
2016-12-05 11:13:25@tamurais @yukoim 分析哲学がアメリカでメインストリームになったのは70年代と言われているので、この時代は大陸系の人もどこの大学にもそれなりにまだいたと思います。Analyticalに関しては、使う人はたくさんいたので、個人交流史から考える必要はなさそうですね。
2016-12-05 11:11:12@Zahlangabeheft @kasa12345 Strawsonも"analytical"を使っています(例えば*Anyalysis and Metaphysics*)。何となく、伝統にかかわらず上の世代の人たちが多用しているような印象があります。
2016-12-05 12:12:31@kasa12345 @Zahlangabeheft 用法の歴史との関係はわかりませんが「analytic」は「problematic」等と同じで名詞(実詞?)として使われることがあり、一瞬ややこしい可能性があるので形容詞の時は「al」付ではっきりと、という考えはあると思います。
2016-12-05 02:18:07@yuuki_with2us @kasa12345 オックスフォードでは今でも"analytical"を使う人はいますか?
2016-12-05 02:26:45@Zahlangabeheft 意識して調べたことはありませんが、Moore教授は「philosophy in the analytical tradition」のような言い方をします。ウィリアムソン教授は「analytic philosophy」と書いているようですね。
2016-12-05 04:55:18WittgensteinのいわゆるYellow Bookには問題の解消としての哲学はアプリオリだと明確に書かれた箇所がある。Morris Lazerowitzは、この辺のWittの考えを、哲学は概念分析さえ否定していると読んでいるんだな。
2016-12-06 16:15:16Oxfordの日常言語学派はWittと公式的にはほとんど独立なんだけど、Wittの影響が非常に強いと言われるCambridgeの側でも、哲学方法論についての考えはかなり相違があるな。WisdomとLazerowitzはかなり違う。
2016-12-06 16:17:02"Analytic philosophy"の起原が、過去に海外のブログでも問題になっていた。同じあたりをつついていたようで、これくらいしか分からないということが分かっただけだけど。obscureandconfused.blogspot.jp/2011/05/when-d… newappsblog.com/2011/05/on-the…
2016-12-06 18:31:34この数年前に復刊された本には、QuineがAustinの方法論を批判的に評論している小論が収められている。読んでみたけど、いまいちよく分からなかった。Quineの文章は読みにくい…。amazon.com/Symposium-J-Au…
2016-12-06 18:33:32あと、先のブログで書かれていたけど、E. Nagelは"analytic philosophy"派なので、この点ではDantoには影響してないようだ。
2016-12-06 18:35:03この本にはAustinの哲学方法論についての論文が2つはいっている。1つはAustinの20世紀前半の実験哲学者Arne Naessに対する態度に触れていて、現代の実験哲学vs日常言語学派という論争の先取りのようである。palgrave.com/us/book/978113…
2016-12-06 18:37:47分析哲学のイギリス
「分析哲学」という言葉がイギリスで使われるようになったのは「分析」がドイツ的でなくイギリス的だからだというのはすごく重要なポイントじゃないかという気がする。 obscureandconfused.blogspot.com/2011/05/when-d…
2016-12-06 20:32:56T. L. Akehurst (2010) The Cultural Politics of Analytic Philosophy、めちゃくちゃ面白いじゃないか。Russellをはじめとする分析哲学者がイギリス経験論との連続性を強調するのは、大戦後の愛国主義、
2016-12-06 23:29:42ヨーロッパ、特にドイツに対する勝利による、ヨーロッパの伝統に対するイギリスの優位性の表明だとか、政治的な動きと連動していると書かれている。
2016-12-06 23:31:53しかし、今回調べていることは巨大すぎて、とても一回の発表ではまとめきれないな。25日の発表はどのへんに焦点をしぼるのがいいのか…
2016-12-07 01:38:30イギリス分析哲学の元祖であるムーアとラッセルに強い影響を与えたG. F. スタウトが最初に書いた本は『Analytic Psychology』で、ブレンターノ学派の心理学についての本らしい。分析哲学の「分析」はこれに由来するのかも。 jhaponline.org/jhap/article/v…
2016-12-07 01:46:49@torakoyama しかもスタウトの立場はルヴォフ・ワルシャワ学派の元祖であるTwardowskiに近かったらしい。そのTwardowskiが指導したŁukasiewiczとLeśniewskiの博論タイトルにはどっちも「分析」が入っている(因果概念の分析と存在命題の分析)。
2016-12-07 01:59:50