茂木健一郎(@kenichiromogi)さんの連続ツイート第1992回「セレンディピティはネットワークの異なるクラスターへの旅である」

脳科学者・茂木健一郎さんの1月8日の連続ツイート。 本日は、感想です。
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茂木健一郎 @kenichiromogi

連続ツイート1992回をお届けします。文章はその場で即興で書いています。本日は感想です。

2017-01-08 07:07:27
茂木健一郎 @kenichiromogi

セレンディピティにおいては、「ドット」と「ドット」が結ばれる。すなわち、自分が世界の中に「補助線」を引いて、ものごとをわかりやすくし、進める。あるいは、自分自身が「補助線」となる。

2017-01-08 07:08:15
茂木健一郎 @kenichiromogi

セレンディピティの補助線で結ばれる「ドット」と「ドット」は、世界の中で、異なる、あるいは離れたクラスターに属していることが多い。ふだん自分がいるコミュニティや仲間たちと遠くはなれたところにある「ドット」こそが、あなたのセレンディピティを待っている。

2017-01-08 07:09:10
茂木健一郎 @kenichiromogi

自分のいるソーシャルなグラフの様子を思い浮かべてみて、そこからできるだけ離れたところと行き来することは、セレンディピティの確率を高める。自分の周囲を掘り下げているだけでは、セレンディピティに出会うことはできない。

2017-01-08 07:10:06
茂木健一郎 @kenichiromogi

セレンディピティにおける「気づき」は一つの主観的な体験であるが、実際に起こっているイベントの本質は、ネットワークにある。セレンディピティの確率を高めるためには、自分の置かれているネットワークを俯瞰してメタ認知する能力が求められているのである。

2017-01-08 07:11:03
茂木健一郎 @kenichiromogi

セレンディピティという言葉のもとになっている童話「セレンディプの三人の王子」の主要なモティーフが「旅」であるのは、ネットワークという視点から見て興味深い。人は旅することによってこそ、異なるネットワークの中に行くことができるからである。

2017-01-08 07:11:54
茂木健一郎 @kenichiromogi

セレンディピティとは、ネットワーク上の異なるクラスターへと旅することであり、セレンディピティを起こす人は旅人である。人生は旅だが、その中でさまざまな異なる風景を見ることが、偶然の幸運、セレンディピティをもたらすのである。

2017-01-08 07:12:59
茂木健一郎 @kenichiromogi

以上、連続ツイート1992回「セレンディピティはネットワークの異なるクラスターへの旅である」をテーマに、6つのツイートをお届けしました。

2017-01-08 07:13:56