2017-01-11のまとめ

先立つものは「お金」にあらず 理事長 福井 俊彦 米大統領選が示すグローバル化の終焉 労働政策研究報告書No.187 雇用調整助成金の政策効果に関する研究 続きを読む
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Bot08(日本カネ不足協会 会員) @ropcb08

( ゚ω゚))フムフム 本分析によれば,父親の所得や父親の職業をコントロール変数として設定しても,親の学歴と同居する子供との就業状態や就業形態との間にマイナスで有意な結果になることが導き出された。さらに,

2017-01-11 23:37:47
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親子の学歴の交差項をコントロールした場合,親の学歴と同居する子供との間にマイナスで有意な結果は得られたが,その一方で,本人の学歴は就業状態に対してプラスに作用することが確認された。これらの結果は,世帯の社会経済的階層が同居する子供の就業状況に影響を与える可能性を示している。

2017-01-11 23:41:27
Bot08(日本カネ不足協会 会員) @ropcb08

図1は,社会階層から見た若年層の類型図を示したものである(宮本(2005,148頁))。例えば,図1における類型IIIを見ると,それは,期待はずれに直面する教育志向家庭ということができるが,経済水準が高く,子供の教育に高い関心をもつ家庭がそれに該当する。

2017-01-11 23:43:00
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親が高学歴の場合,子供が「大学に進学しよりよい職業に就くという人生コース」への期待が高まる。そのような親の期待が子供にとっての圧力となった場合,子が期待に反して,非正規就業者や無業者になる可能性が指摘されている(宮本(2005,176~181頁))。

2017-01-11 23:43:16
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しかしながら,宮本(2005)では,インタビュー調査による事例研究は示されているが,政府統計ミクロデータによる実証的な把握は行われていない。【終】

2017-01-11 23:43:39
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伊藤・勝浦(2012)は,1996年,2001年と2006年の『社会生活基本調査』の個票データを用いて,伊藤(2015)は,2006年の『社会生活基本調査』の匿名データを用いて,家庭環境の観点から,それぞれ若年の就業行動と社会生活状況に関する実証分析を行った。

2017-01-11 23:43:59
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伊藤(2015)によれば,核家族世帯で両親と同居する子供を対象にした場合,世帯収入をコントロールしたとしても,親の学歴が高いほど,同居する個人の就業状況や正規雇用状況にマイナスに有意であることが確認されている。

2017-01-11 23:44:13
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表1を見ると,コントロール変数として使用した世帯所得ダミーについては,本人の所得を含むことによるバイアスがあるものの,回帰係数の大部分がプラスに有意であることが確認でき,高所得者ほど係数の値が大きくなっていることがわかる。また,

2017-01-11 23:45:35
Bot08(日本カネ不足協会 会員) @ropcb08

学歴についてもプラスで有意な結果が得られており,高学歴になるにつれて,係数が大きくなっている。つぎに,親の学歴ダミーに関しては,男性と女性のいずれについても,父親の学歴ダミーおよび母親の学歴ダミーがマイナスに有意な値を示しているだけでなく,

2017-01-11 23:45:53
Bot08(日本カネ不足協会 会員) @ropcb08

学歴が上がるにしたがって,回帰係数の絶対値が大きくなっている。このことから,世帯所得等をコントロールした場合であっても親の学歴と同居する子どもの就業状態との間にマイナスで有意な関係があることがわかる。

2017-01-11 23:46:05
Bot08(日本カネ不足協会 会員) @ropcb08

この結果は,伊藤(2008)や伊藤(2015)と符合している。さらに,前職の有無ダミーに関しても,マイナスで有意であることから,転職経験がある場合には就業に対してマイナスに作用することがわかる。なお,

2017-01-11 23:46:22
Bot08(日本カネ不足協会 会員) @ropcb08

地域ダミーについては近畿・関西ダミーと四国ダミーについては有意ではないが,それ以外の地域についてはプラスに有意である。とりわけ,北陸ダミーについては回帰係数の値が大きくなっている。

2017-01-11 23:46:35
Bot08(日本カネ不足協会 会員) @ropcb08

表2では,親の学歴ダミーと正規雇用状況との関連性が示されている。正規雇用状況を被説明変数においた場合でも,親の学歴ダミーについては,父親と母親のいずれのダミー変数についても,全般的には,マイナスで有意な関係が導かれている。また,高学歴ほどマイナスの値は大きくなっている。

2017-01-11 23:47:31
Bot08(日本カネ不足協会 会員) @ropcb08

このことから,2007年調査についても親の学歴と子供の就業・非就業の有無とのあいだにマイナスで有意な結果が確認されており,本分析結果も,伊藤(2008)と伊藤(2015)と符合していることがわかった。さらに,

2017-01-11 23:47:45
Bot08(日本カネ不足協会 会員) @ropcb08

〔モデル2〕についても,〔モデル1〕と同様に,世帯所得ダミーについては,所得階層が高くなるにつれて係数の値が大きくなっている。

2017-01-11 23:48:04
Bot08(日本カネ不足協会 会員) @ropcb08

父親の学歴ダミーと母親の学歴ダミーに着目すると,男女いずれも概ねマイナスに有意となっており,〔モデル1〕や〔モデル2〕と親が高学歴になるにつれて,係数の絶対値が大きくなっている。したがって,

2017-01-11 23:51:37
Bot08(日本カネ不足協会 会員) @ropcb08

父親の職業と父親の個人所得をコントロールした場合においても,父親や母親の学歴と子供の就業形態には,マイナスで有意な関連性があることが確認できる。つぎに,

2017-01-11 23:51:47
Bot08(日本カネ不足協会 会員) @ropcb08

父親の個人所得ダミーに着目すると,伊藤(2008)における結果では,子供の就業状況と間に有意な関係は見られなかったものの,2007年調査においては,父親が高所得の場合には,ダミー変数がマイナスに有意になっていることが興味深い。

2017-01-11 23:52:02