メディアが報道しない本当のシリア・中東⑹2014年5月28日~6月3日・シリア大統領選挙/バッシャール・アサド氏が民主的に選ばれた大統領である正当な理由
- taiyonoibiki
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@taiyonoibiki ㉑同第1項で議会が解散中の場合には人民議会議員の選挙を経て議会が招集されたら90日以内の大統領選挙を必要とし、
2017-01-15 23:25:16@taiyonoibiki ㉒たとえ大統領が任期満了直前に議会を解散したとしても解散後60日以内に議会議員選挙をしなければならないのであって、大統領が任期を延長できるのは最大150日間ということになる。
2017-01-15 23:25:57@taiyonoibiki ㉓したがって、2項の規定は、たとえ大統領の任期終了時に後続大統領が選出されていないから現職大統領が継続すると言っても、それは最大150日を超えるものではないという事になる。
2017-01-15 23:26:24@taiyonoibiki ㉔シリアでは民衆蜂起が発生してからも、2011年12月に地方議会選挙、2012年5月に人民議会議員選挙を行い、2012年2月には現憲法採択のために国民投票を実施したという実績がある。
2017-01-15 23:27:00@taiyonoibiki ㉕確かにシリアは国家存亡の危機に直面していると言っても選挙実績があるので選挙を行えない状況にあるというわけではないのである。
2017-01-15 23:27:27@taiyonoibiki ㉖だから非常事態を理由に、この先いつまで続くともわからない期間、大統領選挙を行わずそのまま大統領として職務を続けることは職権乱用になってしまう。だから、シリア政府には憲法手続きに従って粛々と大統領選挙を行うしか道がないのである。
2017-01-15 23:27:59@taiyonoibiki ㉗ なお第155条は旧憲法により大統領に就任した者はその7年間の任期が終了するまで大統領として職務を続けるとし、さらに現憲法下で再選を求め得るとしている。これは経過規定である。そこでは、今次立候補が現憲法による1期目と解釈されるようである。
2017-01-15 23:28:34@taiyonoibiki ㉘ブラヒミ前合同特使は、今次大統領選挙で選出されたらアサド大統領は今後7年間も大統領職を続けることになる、それほどアサド大統領は権力に執着していると言ってアサド大統領を非難したのだが、それは正しくない。
2017-01-15 23:29:13@taiyonoibiki ㉙なぜなら憲法上大統領はいつでも辞任できるからだ(第94条)。つまり、任期終了期間が来たので憲法の規定上でも統治安定性の理由からも、今次大統領選挙は行われなければならない。選出された新大統領は任期7年だが、就任後いつでも辞任はできる事が規定されている。
2017-01-15 23:29:43@taiyonoibiki ㉚その意味で「ジュネーブ会議Ⅱ」の交渉は継続され、ジュネーブ会議Ⅱによる以降統治機関が設立される際には、大統領は自らの出処進退を決めることができるし、あるいは交渉の過程で大統領の退陣を決めることもできる。
2017-01-15 23:30:18@taiyonoibiki ㉛従って、今次大統領選挙はあくまでも現憲法体制の中のものであり、本来「ジュネーブ会議Ⅱ」の交渉になんら影響を与えるはずのものでもなく、かえって大統領選挙を実施しなければ大統領は違憲状態になって今後は政治解決を求めて交渉を行い得なくなってしまうだろう。
2017-01-15 23:30:48@taiyonoibiki ㉜だからジュネーブ会議の主旨に背くとしたブラヒミ大使はまったく見当はずれだし、欧米社会が大統領選挙の実施を非難することはシリア政府に憲法違反行為を要求することに相当することになる。
2017-01-15 23:31:20@taiyonoibiki ㉝憲法を持たないカタールや絶対君主制のサウジアラビアなどの国が主張するならばともかく、憲法制度が確立しているはずの欧米諸国が大統領選挙に反対するのは偽善に満ちたダブルスタンダードというしかない。
2017-01-15 23:31:59@taiyonoibiki ㉞もとより、湾岸諸国や欧米はアサド大統領が再選を求めないで退陣すれば良いと言いたいのだろうが、手続き上、いずれにせよ憲法が規定する通り大統領選挙は実施されなければならないことは言うまでもない。
2017-01-15 23:32:33@taiyonoibiki ㉟欧米諸国の大統領選非難は、本来憲法の規定に従った7年毎の内政上の慣行をもっぱらアサド大統領と反政府派支援国家との確執という国際レベルでの問題に変質させた。
2017-01-15 23:33:01@taiyonoibiki ㊱そのため、大統領選挙はかえってシリアに対して非友好的で理解のない国際社会に対してシリア国民が団結して意思表示する絶好の機会ととらえられ、国民の投票率を高める結果となっていった。国民は直感的に外国が侵略していると感じたのである。
2017-01-15 23:34:53@taiyonoibiki ㊲シリア内務省は5月28日、有権者は1584万5575人であると発表した。身分証明書の提示があれば有権者は国内どこの投票所でも投票できる。
2017-01-15 23:35:30@taiyonoibiki ㊳しかし政府側の地域にあっては問題がないが、反政府武装組織が支配する地域には投票所を設けることができない。
2017-01-15 23:35:59@taiyonoibiki ㊴そこでアサド政権に敵対する欧米諸国と湾岸諸国のメディアはこの選挙をアサド政権支配地域だけの茶番であると強く非難するのだが、たとえ反政府武装組織が支配する地域であっても封鎖している地域を除いて多くの場合、住民の移動がかなり自由なのが現実である。
2017-01-15 23:36:28@taiyonoibiki ㊵隣接する政府側の地域の投票所に行けば投票ができると政府は懸命に国民に呼びかけた。
2017-01-15 23:37:09@taiyonoibiki ㊶大統領候補者は、24人の登録者のうち、3人が有効と確定された。 pic.twitter.com/nVUAFBPuAy
2017-01-15 23:38:00@taiyonoibiki ㊷2014年6月3日に投票が行われた。報道によれば、ロシアや第三世界諸国が選挙監視団を結成して現場を視察した。
2017-01-15 23:38:28@taiyonoibiki ㊸政府発表によると、1163万4412人の有権者が投票した。投票率は73.42%であった。アサド大統領は1031万9723に票を得て、88.7%の得票率を獲得した。この投票率の高さが意味するものを私たちは深く考えなければならない。
2017-01-15 23:39:15