東京Vvs浦安 TM現地雑感&343でのボール前進と崩しの解説

前半がTM現地雑感、後半が343の解説。「ロティーナ監督はこういう理詰めで崩すサッカーをやりたいんだよ」という理解の助けになればと思います
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鍵鎮右京 @Ukyou_for_verde

@GP_02A なんとなくずーっとWMの形がみえてて、なんか最近WM復活したって記事見たなと思ったので、我が意を得たりぃ。暇なときにちょいちょいコンテさん勉強しますわ

2017-01-27 19:30:55
@GP_02A

@Ukyou_for_verde 長らくやってた3142コンテ式とは違うけど、「442を破壊するために343のポジション優位で殴るよ!」は共通項。見ておくべきべき

2017-01-27 19:32:21
@GP_02A

ただ、今のところ541人海戦術でサイドに蓋をする事は考えてないようなので、523の構造的弱点とどう付き合うか。サイド抉られてマイナスに折り返されるとバイタルに人が居ない。サイドから横横と動かされるとやはりバイタルに人が居ない。でも541で引くとカウンターに行けなくて点が取れない

2017-01-27 14:06:37
@GP_02A

湘南も幾ら切り替えの質を高めたといっても、J1で541で引いてばかりじゃカウンター(カウンターの局面は最大の得点機会)に行けないから点が取れない。だから我慢して523使ってたんだけど、構造的弱点は隠しきれなかったし。東京Vもしばらくは我慢が必要になる

2017-01-27 14:09:05
MSF00-Kaeru-futsal @MSF00_Kaeru

ロングカウンターって、少なくとも運べる強い個が2枚はいないと無理。今はカウンターに対するDFも大分整備されているし、数的不利でもある意味DFはオーガナイズされてるから。

2017-01-27 14:19:37
すなが#アレ! @sunaga_322

@GP_02A ファン・ハールアヤックス時代みたいに、343から右MFのセードルフがSBになって4DFにスライドすか、、?

2017-01-27 14:10:08
@GP_02A

@sunaga_322 343の両WBそのまま下げて523すね。サイドに出されたらWB当たりに出て残り4枚はスライド。WGのプレスバックとDHの3枚で囲んで奪う

2017-01-27 14:12:09
すなが#アレ! @sunaga_322

@GP_02A 523のメリットがあんまよくわかんないんすよねぇ、、

2017-01-27 14:15:48
@GP_02A

@sunaga_322 後ろ5バックで蓋しつつ541よりはカウンターに人数割く事ができるよ点が取れるよ!なおプレス強度欠くと死ぬ模様(ぶっちゃけ俺も好きじゃないです←

2017-01-27 14:18:47
@GP_02A

ぼちぼち343の解説をば

2017-01-28 00:11:51
@GP_02A

ロティーナ監督の343はとてもオーソドックス。「守備のセオリーを逆手に取って選手をポジショニングさせているから、正しいポジショニングさえできれば相手の骨格を殴れる」というもの。特に442に対してポジショニングで優位に立っている。以下、図解でボール前進のメカニズムをざっくり説明

2017-01-28 00:12:28
@GP_02A

442に対して、343でボールを前進させる際の基本的なポジショニング。CFが深さを作り、WGが相手DFラインと中盤の間(ライン間)。WBが横幅を取る。左右のCBは横に広がるが、WB程開きすぎてもいけない(ロティーナ監督はPA幅と指示。後述) pic.twitter.com/ZV19ktdpes

2017-01-28 00:12:51
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@GP_02A

ボールを前進させる役割は主に左右のCBが担う。相手2トップに対して3バックと数的優位となっているので、フリーの選手を作れる。中央のCBが左右に散らし、442の急所である2トップ脇のスペースにドリブルで持ち上がる pic.twitter.com/xUHnEzxDfF

2017-01-28 00:13:11
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@GP_02A

前を向いてフリーになっているCBを放置すると裏のスペースに蹴られて即ピンチなので、相手はプレスに来ざるを得ない。また、ゴールのある中央を守るのがセオリーなので、基本的にDHではなくSHがプレスに来る pic.twitter.com/2LZSYfwLkk

2017-01-28 00:13:31
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@GP_02A

この時の左サイドのポジショニングを見てみよう。CB、DH、WB、WGの4人で菱形を形成している。パスを回す際のポジショニングとしてよくトライアングルと言われるが、実際は三角形を2つ繋げた菱形を形成するのが肝要 pic.twitter.com/G6nokVAbn0

2017-01-28 00:13:52
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@GP_02A

何故菱形かというと、三角形には無い“対角線”の概念が産まれるから。菱形に選手をポジショニングさせた場合、対角線上に居る選手が絶対に「相手ゴールに近い」事になる。だから攻撃側は対角線を通したい。守備側は通させないようにコースを切りながらプレスに来る

2017-01-28 00:14:31
@GP_02A

図の場合、相手SHがWGへのパスコースを切りながらCBにプレスに来る。相手DHは連動してスライドし、内側のコースを消す。そうなるとWBへのコースが空く。このように、「相手に対角線を意識させて斜めにボールを動かして相手ゴールに迫る」のがボール前進のセオリー pic.twitter.com/23G2hH6zFr

2017-01-28 00:15:04
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@GP_02A

この時、相手SBは2つの選択を迫られる。「目の前のWGのマークに留まる」「マークを捨ててWBにプレスに行く」。留まればWBはフリーで前を向くことができるし、プレスに来たら今度はWGがフリー。裏に走るかサイドに流れる事でフリーで受けられる pic.twitter.com/nUEyHFXf89

2017-01-28 00:15:32
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@GP_02A

サイドに流れたWGに対して、相手CBがスライドして付いてきたらどうか。今度はPA内が2対2になり、WGがクロスを上げれば決定機。また、WBからCFへのパスコースが開け、バイタルに斜めにパスを打ち込む事もできるようになる

2017-01-28 00:18:12
@GP_02A

よって、相手SBがWBに寄せる際に、「外側のパスコースを消す」「内側のパスコースを消す」の2択を迫る事ができる。WBからWGへのパスコースを消せばCFへのパスコースが空き、CFへのパスコースを消せばWGへのパスコースが空く

2017-01-28 00:18:23
@GP_02A

こうして、442に対して343で正しいポジショニングを取る事で、相手に避けられない2択を何度も迫り、理詰めで相手ゴール前まで迫る事ができる

2017-01-28 00:18:34
@GP_02A

もう1つ、ロティーナ監督が仕込んでいたのは、WBにボールが入った時にWGが落ちる動き。WGが落ちる動きに対して相手SBは付いて行かざるを得ない。その際にWBがWGに当て、フリックでワンツーを返す事で、相手SBの居なくなったサイド奥のスペースを使える pic.twitter.com/EzXlaQgmjr

2017-01-28 00:19:05
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@GP_02A

この際も相手CBはWBに対してアプローチに行かざるを得ないが、やはりPA内は2対2に。ロティーナ監督はこのようにしてサイドから崩す意図を持っているので、ボールを前進させる際に、CB、WBの出来が非常に重要になってくる pic.twitter.com/pvkFkI2yW6

2017-01-28 00:19:24
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@GP_02A

前述の「CBがWB程開きすぎてもいけない」理由。ピッチを縦に5分割した際に、大外のレーン、1つ内側のレーン(ハーフスペースとかトレーラーゾーンとか呼び名色々)、中央のレーンに分かれる。その「縦のレーンが重ならないようにするため」 pic.twitter.com/TC8qGf496d

2017-01-28 00:19:47
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@GP_02A

「菱形さえ作ればいいんだったら、別にCBとWBが同じレーンに居ても大丈夫じゃない?」と思うかもしれないが、もし両者が大外のレーンに居た場合、今度は「パスに角度が無くなり、CBからのパスをWBが半身で受けるのが難しくなる」

2017-01-28 00:19:58