【横山光輝「三国志」講座119「酔えぬ美酒」】

横山光輝「三国志」を1話ずつ解説してみようというコーナー。第119話「酔えぬ美酒」の巻。 ※解説はbotさんの個人的見解です。
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横山光輝「三国志」武将かるた_bot @yms_karuta

【横山光輝「三国志」講座119「酔えぬ美酒」01】 119話です。博望坡の戦いは孔明の作戦が見事にハマり、玄徳軍の大勝利。火薬を使った盛大な火計の前に、曹軍は見るも無残な姿となってしまいました。死者だけで3万、負傷者も数万にのぼると見た張飛と関羽。孔明の実力を認めざるを得ません。

2017-01-31 15:56:24
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【横山光輝「三国志」講座119「酔えぬ美酒」02】 張飛と関羽の前に孔明も馬車に乗ってやってきました。この頃は自分で馬を引いてやってきます。関羽は、孔明のことを軍師だと言い、早速戦いの報告をしなければ、と馬を降ります。それに習う張飛。そして孔明の到着を二人は跪いて待ち構えます。

2017-01-31 15:59:29
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【横山光輝「三国志」講座119「酔えぬ美酒」03】 前回の張飛の孔明に対する態度とは180度代わり、関羽も張飛も孔明に心服している様子が見て取れます。関羽は孔明に先の戦いの報告を行います。曹軍はまず壊滅したといっても過言ではないという報告に対し、ご苦労であったと応える孔明。

2017-01-31 16:01:14
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【横山光輝「三国志」講座119「酔えぬ美酒」04】 これも我が君(=玄徳)の御徳と、皆の忠誠なる武勇によるところです、と二人を労います。そのあと、関羽の養子の関平が分捕品を持ってやってきました。10万人分の食糧など軍事物資。1万人足らずの玄徳軍にとっては大変な置き土産です。

2017-01-31 16:03:55
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【横山光輝「三国志」講座119「酔えぬ美酒」05】 そしてついに玄徳もやってきます。関羽と張飛が戦は大勝利だと言うと、これも皆がよくやってくれたおかげだという玄徳。期せずして、玄徳万歳孔明万歳と勝鬨があがります。負けが多い玄徳にしては珍しい大勝利の瞬間です。

2017-01-31 16:09:11
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【横山光輝「三国志」講座119「酔えぬ美酒」06】 その夜は当然のように大宴会。関羽も今夜ばかりは遠慮はいらぬと張飛に酒をつぎ、張飛は言われなくとも飲むぞと杯を傾けます。こんな愉快な夜は何年ぶりかと言う張飛。曹操めいつでも来いってんだと調子にのりまくっています。

2017-01-31 16:10:41
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【横山光輝「三国志」講座119「酔えぬ美酒」07】 来たら同じ目に遭わせてやるぜ、今度は誰が餌食だと、玄徳軍の陣営は祝勝ムードで緩みきっています。もしこんな時に奇襲でも受けたらひとたまりもないでしょうが、夏侯惇の軍にそこまでの余力はあるはずもありません。

2017-01-31 16:12:27
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【横山光輝「三国志」講座119「酔えぬ美酒」08】 城内の浮かれ気分とはちょっと離れて、玄徳と孔明は二人で静かに勝利の杯を交わします。玄徳も、こんな大勝は初めての体験だと、孔明に礼を言います。しかし、孔明は安心するのはまだ早いと言います。

2017-01-31 16:13:33
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【横山光輝「三国志」講座119「酔えぬ美酒」09】 曹仁が敗れ、いままた夏侯惇が敗れれば、今度は曹操が乗り出してくるだろうと言う孔明。曹操が!と驚く玄徳ですが、孔明は間違いなく来るだろうと言います。その時が問題だと言います。孔明としてはすでに次の展開を読んでいるわけです。

2017-01-31 16:16:59
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【横山光輝「三国志」講座119「酔えぬ美酒」10】 玄徳は、北方の雄、袁紹ですら破り、冀北、遼東、遼西まで攻め滅ぼした勢いで新野に来たらひとたまりもないと考え、孔明もそれに同調します。では、今から新野をのいては?という玄徳に、孔明は曹操に立ち向かえる場所は荊州しかないと言います。

2017-01-31 16:18:19
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【横山光輝「三国志」講座119「酔えぬ美酒」11】 荊州の国王、劉表は重病で動けません。ここで玄徳が、荊州の豊富な軍需財源を借り、万策を立ててれば曹操と互角に戦えます。 しかし、玄徳は、それは良計なれど、恩人の危なきにつけこんで国を奪うことはできぬと言います。

2017-01-31 16:20:10
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【横山光輝「三国志」講座119「酔えぬ美酒」12】 孔明は、今は小さな感情は捨て、大義に生きねばならないと言います。いま荊州を取っておかねば、後日必ず後悔すると言います。それでも玄徳は義に欠けるようなことは自分にはできぬと。

2017-01-31 16:21:32
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【横山光輝「三国志」講座119「酔えぬ美酒」13】 では、曹操の大軍が攻めてきたらどうするのか、という孔明に対し、いかなる禍に遭おうとも、恩知らずとののしられるよりはましであると、あくまで義を重んじる玄徳に、孔明は仕方がございませぬな、と次なる手立てを思案するのでした。

2017-01-31 16:23:02
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【横山光輝「三国志」講座119「酔えぬ美酒」14】 ひとつの勝利が次なる危機を迎えました。しかも、義を重んじる主君のために使える手は限られる。そんな制約の中で最善の策を練らねばならないとうのが軍師・孔明の立場です。

2017-01-31 16:26:11
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【横山光輝「三国志」講座119「酔えぬ美酒」15】 もし玄徳が劉表の病に乗じてホイホイと王座を掠め取るという男だったら、三顧の礼でも孔明は玄徳を主君とはみなさなかったでしょう。不器用かつ仁義に厚い玄徳を主君とした時から、孔明の行く先は苦労の連続ということが目にみえていたはずです。

2017-01-31 16:29:00
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【横山光輝「三国志」講座119「酔えぬ美酒」16】 勝利の美酒も、他の武将たちや兵士たちのように素直に酔いしれぬことは許されない、それが軍師・孔明なのであります。 一方、大敗を喫した曹軍がいかなる行動にでるのか。続きはまた次回となります。 今回はここまで。

2017-01-31 16:31:53