Precious(後編)

横村楽器店シリーズ7
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りえぷぅ @riem124blue

464 …あかん気がする…。 XX「ウチに…泊ま…る…?///」 いや、そんなんあかん! 絶対止まらへん…つか…もしかして、それでもえぇってことぉ? 思わず足を止めて、彼女を見た。 真っ赤な顔して上目遣いで…手をキュッとしてくる…。 えっ…えっ…大丈夫なん…?

2017-01-13 19:53:48
りえぷぅ @riem124blue

465 XX「先輩…あの…わたし、越えたいんです…それは…先輩とじゃなきゃ…、///」 う、うわ…っ…。 XX「…だめ…ですか…?///」 横山「そんなわけ…ないやろ…///」 そんなん言われたら、ホンマに…知らんで? 疲れとるせいで、なんや悶々しとるし…。

2017-01-13 19:54:02
りえぷぅ @riem124blue

466 向かい合って彼女の手をギュッと握った。 そして、チュッとキス。 XX「…せんぱい…帰ろ?///」 あっかん、めっちゃカワイイ! 頷いて手を引こうとしたら、 「横山社長?」って邪魔する声。 横山「もっ、桃子…!」 桃子「あっ、やっぱり~♡」

2017-01-13 19:54:17
りえぷぅ @riem124blue

467 桃子はニコニコしながら近付いて来た。 店で見る時の、派手なドレスにジャケットを羽織ってる。 そのジャケットでは隠せてない、強調された胸元に、彼女が戸惑ってるのが分かった。 桃子「あっ!もしかして彼女さんですかぁ?」 横山「お、おん…。」

2017-01-15 22:40:49
りえぷぅ @riem124blue

468 桃子「きゃっ!カワイイ!あっ、どぉもぉ~♪キャバ嬢、桃子でぇす♡」 いつにも増して高いテンション。 押され気味の彼女を気にすることもなく、強引に彼女と握手。 桃子「社長にはお世話になってますぅ♪」 XX「は、はぁ…。」

2017-01-15 22:40:54
りえぷぅ @riem124blue

469 桃子「あっ、でも安心して!青年会だっけ?横山社長は、あれでオジサマたちに無理矢理連れて来られてるだけだから!普段も来て、売上に貢献してくれてもいいのにねっ?あははっ!」 XX「はぁ…。」 完全に押される彼女。

2017-01-15 22:41:07
りえぷぅ @riem124blue

470 桃子「どんだけ誘ってもひとりでは来てくれないのよねぇ!あ、そりゃそうか!こんなカワイイ彼女が居たらねぇ?」 何かに追われてるかのように捲し立てる桃子。 まーでも…おかげで変な誤解はされんかな…なんて、安心してしまう。 良き所でバイバイしよう…。

2017-01-15 22:41:22
りえぷぅ @riem124blue

471 その時、また背後で知ってる声が。 見るとそこには男が3人。 錦戸「ほら!やっぱり社長や!」 安田「ほんまやぁ。」 村上「おーなんやなんや!揉め事かいな?」 女性に挟まれた俺を見て、ガサツが面白そうに笑った。 なんや…イヤな予感がする…。

2017-01-15 22:41:29
りえぷぅ @riem124blue

472 安田「あっ、誰か思たら、XXちゃんやん!」 XX「ど、どぅも…。」 村上「おぉー、マルんとこの!って、あれ?!おまえ、彼女できたって…XXちゃんやったんか!!」 うわ、こんなカタチで…ちゃんと紹介しよ思てたんに…。 錦戸「ちゃいますよ~!」 は?

2017-01-15 22:41:36
りえぷぅ @riem124blue

473 錦戸「社長の彼女さんは、XXちゃんやなくて、そっちの!もう1人の女の人です!」 はぁ~っ?! 安田「そぉなぁんっ?」 横山「はっ?!やっ!」 思わず焦って彼女を見る。 あかん…疑いの眼差しっ!! 錦戸「俺見ましたもん!その彼女さんと、いちゃいちゃしとるん♪」

2017-01-15 22:41:44
りえぷぅ @riem124blue

474 XX「いちゃいちゃ…、」 横山「やっ!!なっ、何言うてるん、どっくん!!」 はっ…! そっか…確かどっくんに桃子の部屋行く前に目撃されとったんや…。 村上「へぇ…、おまえ、女の趣味変わったな…。」 横山「いやっ、ちょ、待てって!」 あかん、俺…完全に焦っとる!

2017-01-15 22:42:01
りえぷぅ @riem124blue

475 桃子「ぷっ!」 なんやおかしな雰囲気になった中、桃子が急に笑い出した。 桃子「あはははっ!社長、何焦ってんの!そんなんだと、彼女さんがホントに誤解するじゃないですか!」 横山「えっ…?」 桃子「横山社長の彼女さんは、コッチのカワイイ子ですよ♡」

2017-01-16 21:13:18
りえぷぅ @riem124blue

476 彼女の両肩に手を置き、俺の隣にくっつける。 そして自分はどっくんとヒナの間に入って、2人と腕を組む…というか…おっぱいくっつけとる…。 桃子「で、あたしはキャバ嬢!青年会行きつけにしてもらってるキャバクラのナンバーワンでーす♡」 桃子のおっぱいを思わず見る2人。

2017-01-16 21:13:24
りえぷぅ @riem124blue

477 桃子「キャバ嬢ですもん♪営業の為ならお客様にこうやっておっぱいアタックしますよ?まぁ、いちゃいちゃみたいな…ね?」 錦戸「は…はぁ…なるほど…///」 桃子「どっくん?」 錦戸「へっ?」 桃子「彼女いる?」 錦戸「はい…。」

2017-01-16 21:13:29
りえぷぅ @riem124blue

478 桃子「彼女以外におっぱい押し付けられて、彼女との関係に変化はある?」 錦戸「いや、それは無いっス…!」 桃子「でしょ?だって、これ単なる営業活動だし。」 錦戸「?はぁ…。」 桃子「だから、別に彼女が心配するようなことは何もないってこと!」

2017-01-16 21:13:35
りえぷぅ @riem124blue

479 そう言って彼女を見てニッコリ…。 チラッと彼女を見ると、さっきとは違い、やわらいだ表情…。 桃子「そもそも、あの時彼女いないって言ってたから、2人が付き合ったのはその後だと思うけどなぁ…。」 横山「そっ、そーやな!確か…そーやった…!うん…!」

2017-01-16 21:13:49
りえぷぅ @riem124blue

480 桃子「危うく誤解されるとこだったねぇ?社長(笑)あっ、これ、あたしの名刺です♡はい、どっくん♡」 腕を解くと、すかさず名刺を差し出す桃子。 錦戸「あ、は、ど、どぉも…。」 桃子「で、えっと?」 村上「ん?」 桃子「お名前は?」 村上「村上ですぅ…。」

2017-01-16 21:14:02
りえぷぅ @riem124blue

481 桃子「はい、村上さん♡」 村上「はぁ…すんません…。」 桃子「で?」 安田「あっ、安田ですぅ…。」 桃子「はい、じゃ、やすくんもねっ♡」 名刺を受け取った3人。 桃子「じゃあ~今度は4人でお店に遊びに来て下さいねっ♡あっ、彼女には内緒で~♡あは!」

2017-01-16 21:14:29
りえぷぅ @riem124blue

482 知らんかったけど…桃子がナンバーワンっての…ほんまかもしれんな…。 桃子「じゃあ、あたし、これから営業メール頑張らないといけないので♡失礼しまーす♡彼女ちゃん、またねー♪」 そして、颯爽と去る…。 彼女を見るとポカーンとして桃子に手を振ってる…。

2017-01-16 21:14:37
りえぷぅ @riem124blue

483 なんか…なんか知らんけど…とにかく…桃子、ありがとぉぉぉ!! 村上「えぇっと…なんが起きた?(笑)」 それは俺のセリフや! 錦戸「なぁんやぁ~!あの次の日あんなに焦っとったから、絶っ対彼女やと思ったのに!!そのめっちゃ照れる癖、何とかしてくださいよ!!(怒)」

2017-01-17 22:32:58
りえぷぅ @riem124blue

484 えっ、なんで俺怒られるん…。 村上「いやでも!ほーかほーか!へぇ…!」 ニヤニヤしながら俺に近付いてくると、肩を抱いてくる。 村上「おまえもまた近場に手ぇ出したもんやなぁ。」 横山「おまえにだ、け、は言われたないわ!!」 村上「ガハハハ!!そらそーやな!!」

2017-01-17 22:33:04
りえぷぅ @riem124blue

485 ガサツやわぁ…。 横山「…飲みに行ってたん?」 村上「そやねん、2人に余興お願いしたぁてな!」 錦戸「そんなん、会社で言うてくれてもえぇのに、なぁ?」 安田「ほんまに!専務が俺ら飲みに誘うって、なんか怒られんちゃうかってビビりましたよ!」

2017-01-17 22:33:22
りえぷぅ @riem124blue

486 村上「よし!ほんなら!XXちゃん!」 XX「えっ?」 俺の肩から腕をおろし、胸元をゴソゴソしながら彼女の前に立った。 胸元から取り出した財布からお札を何枚か抜き取ると、それを半ば強制的に彼女に握らせた。 XX「えっ?えっ?!」

2017-01-17 22:33:29
りえぷぅ @riem124blue

487 村上「タクシーで、真っっっ直ぐ帰んねんで?」 横山「はぁっ?!」 ガシッとまた肩を組まれる。 村上「すまんけど、コイツ借りるわ。」 横山「なっ!なんでやねん!!」 村上「よっしゃ、2軒目行くで~!」 横山「やっ、ちょっ、おまっ、」

2017-01-17 22:33:40
りえぷぅ @riem124blue

488 有無を言わせず馬鹿力で、彼女のところから引きずられて行く身体。 横山「やめろやぁ!!」 村上「まぁ、まぁ、えぇやないか!ガハハハ!」 安田「XXちゃんっ、ごめんなっ?もぉ、アレ止められへんから…ほんま、ごめんなっ?」 XX「は、はい…大丈夫です…。」

2017-01-17 22:33:55
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