(新連載まとめ15)朝の三分小説〜おかん〜(闇の祭典編)

おかん237からおかん249まで。  おそらくタイトルからも光の祭典編と対になっていると思われます。  ドラボーロ七武衆と激闘を繰り広げた松本市が舞台というだけで嫌な予感しかしないですね。  確か、おかん世界における現在の松本市はドラボーロ支配が無くなり、各勢力による分割統治状態だったはず。 続きを読む
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カメックスシ @agodenderu

おかん237 おかん達は松本城に来たのだが、松本城下では年に一度のそば祭りが開催されていた。 世界中からそばアーティスト達が集まって町はバトルシティと化した。 この町ではもはや法も財力も効力をなさない。語るべきはただ己のそば力と暴力のみである。 見届けよう、この白と黒の邂逅を。

2016-10-09 17:23:15
カメックスシ @agodenderu

おかん238 「流石そば祭り、なの知れたそばアーティストだらけすわ」 「見て越前そば六武僧やけん」 「あっちは異端児モバニウス」 「逃げろおかん」 そこにいたのは 「お前は体が半透明になって今にも死にそうなセミ男」 「この闘いは危険過ぎる。三回敗北した者は存在が消えてしまうんだ」

2016-10-10 07:46:08
カメックスシ @agodenderu

おかん一周年記念 これまで信州周辺を盛り上げるために書いてきた朝の連続小説「おかん」ですが、この度だいたい一周年くらいになりました。それを記念して多分五つくらいの特別企画を順次開催していく予定です。 一周年達成が出来たのも応援いただいている関係者の方々のお陰なのです。

2016-10-10 08:29:51
カメックスシ @agodenderu

おかん239 「今ちょっと忙しいから後にしてくれる」 おかんはセミ男に構うより早く信玄の財宝を探したかった。 「たしかあのあたりに埋めたんだが」 信玄が財宝を埋めた場所には小屋が建っていた。早速おかんがレッカー車になったが 「あんまり派手に掘り返すと人に見つかってしまいますわ」

2016-10-11 06:58:18
カメックスシ @agodenderu

おかん240 「その小屋が気に入ったみたいだな、おかんよ。今回の祭りで優勝した者がその小屋で出展出来るのだ」 突然現れたのは元ドラボーロ氏七武衆の大科泰信であった。 「誰?」 「・・・」 一番誰にも気付かれずに財宝を掘り返すには祭りで優勝して小屋を借りる事だろうと全員が理解した。

2016-10-12 06:57:26
カメックスシ @agodenderu

おかん241 そば祭りに参加するには自作のそばを用意しなくてはならない。この掟に従いおかん達はどん兵衛を買ってきた。五分待つ。 「ククク、始まってやがる。薫るぜぇそばの香りがなあ」 おかん達が五分待ってる間に現れたのは見るからに邪悪そうな金髪の男であった。この男は闇の使者ジルス。

2016-10-13 07:00:32
カメックスシ @agodenderu

おかん242 五分待つ間に闇の使者ジルスと大科泰信が向き合った。闘いの始まりはお互いのそばを掲げることで始まる。 「ソヴァルッ!!」 二人の脳内には互いのそばの情報が流れ込む。そこで大科泰信は何を見たのか。 「うぉぉぉぉぉ」 叫び、それから崩れ落ちた。 「ククク、俺の勝ちだな」

2016-10-14 06:57:18
カメックスシ @agodenderu

はじめてでも解るおかん ストーリー シングルマザーでレッカー車に変身出来るおかんはムーンライトさだみつ十歳と共に長野あたりを旅している。フォッサマグナの戦士の宿命なのか、信玄餅の導きなのか、旅先では多くの仲間やライバル達と出会い、成長していく。

2016-10-16 13:31:53
カメックスシ @agodenderu

はじめてでも解るおかん2 人物編 スーパーしが 人類より上位の存在。フォッサマグナの戦士を殺して信玄餅を奪うなどの残虐性を秘めたおかんの宿敵。長野各地で悪事を働いている様だがその真の目的は不明である。つよい。

2016-10-16 13:34:57
カメックスシ @agodenderu

はじめてでも解るおかん3 人物編 セミ男 おかんのライバル的存在。おかんとは時に争い、時に共闘してその実力を互いに認めあって来た。(内心ではお互いに見下し合っている) 五十代の男性である事が明らかになっている。彼もまたフォッサマグナの戦士の一人だ。

2016-10-16 13:38:02
カメックスシ @agodenderu

おかん243 「どん兵衛じゃ勝てないかもしれない」 無惨に敗北して半透明になった大科泰信を見たおかんは思った。 「これがこの祭りが闇の祭典と呼ばれる訳さ」 「一体どうしてこんな祭りが」 「ククク、かつて武田信玄が長野に侵攻する時に長野の人々を互いに争わせる為に始めたらしいぜ」

2016-10-17 06:59:02
カメックスシ @agodenderu

おかん244 圧倒的そば実力差におかんは思い出した。 「昔小谷村で食べたそばがおいしかったな。ここで戦えるとしたらあのそばかな」 「小谷村って松本から電車で往復四時間近くかかりますわ。買いに行けませんですわ」 「大丈夫や、俺やったら往復三十分で行ったるで」 「あんたは究極幻影竜」

2016-10-18 06:56:47
カメックスシ @agodenderu

おかん245 究極幻影竜のおかげで小谷村のいい感じなそばが手に入った。 「このそばをダイヤモンドソードで切ってみよう」 木崎湖の発案である。その方が美味しそうだと思った。 それからおかんが試食とかしてからみんなの思いが込められた特製そば「ゴルドガイア」が完成した。

2016-10-19 06:56:23
カメックスシ @agodenderu

おかん246 「ソヴァルッ!!」 勝負に挑んだのは諏訪湖の女神と闇の使者ジルス。二人は超そば空間で互のそばを「理解」した。 「ぐわああああすわ」 このゲームでは相手のそば実力が直接ダメージとして認識される。 「ぎょええあえ」 それは相手も同じだ。 「俺の富倉そばは最強なんだよぉ」

2016-10-20 07:01:23
カメックスシ @agodenderu

おかん247 「俺の富倉そばは地獄にしか生息しない幻の植物雄山火口の繊維を繋ぎに使ってる、負ける訳がねぇ」 「確かにそばの技術は一流、でも私達のそばには人の心が込められてますわ」 「心などくだらん、そばこそ全うげぇ」 おかんが大地の炊飯器で闇の使者ジルスを撲殺、世界は救われた。

2016-10-21 06:59:54
カメックスシ @agodenderu

おかん一周年記念 おかんの旅路 ①糸魚川市 新潟県の一番西。 フォッサマグナミュージアムがあるフォッサマグナの戦士達の聖地的場所。糸魚川駅に鉄オタ育成施設がある。おかんとセミ男の戦いに巻き込まれ、大きな被害を受けたが空気を読んで浮遊大陸になった。その行き先は誰も知らない。

2016-10-23 22:41:08
カメックスシ @agodenderu

おかんの旅路 ②栂池自然園 長野県北安曇郡小谷村 雷鳥とか闇のキリンさんとかサーモンゾンビなどの高レベルモンスターが出現する。高威力の全体攻撃や二回攻撃を行うモンスターが多いので回復役は二人は欲しい所。 標高が高く、最高地点は2020メートルに達する。紅葉が綺麗。

2016-10-23 22:57:04
カメックスシ @agodenderu

おかんの旅路 ③白馬村 長野県北安曇郡白馬村 内乱や住民の石化など常にイベントを欠かさない。そして、夜は闇の世界が待っている。 近くに山が連なっており、登山客が多い。そのせいか強力な武具が売っている。 白馬駅の足湯で時間を潰せる。

2016-10-23 23:30:42
カメックスシ @agodenderu

おかんの旅路 ④木崎湖 長野県大町市 青木湖、中綱湖と並ぶ仁科三湖のひとつ。おかんの青春はここでゾンビの天ぷら屋をしていた事だろう。 マリンスポーツが盛んで休日には淡水魚のコスプレをした人で溢れかえる。 映画やアニメ、Twitter小説などの舞台として有名である。

2016-10-23 23:46:23
カメックスシ @agodenderu

おかん248 「あれっおかん今人殺したんじや」 「大丈夫だってラップで巻いてレンジに三分くらい入れておいたら。それより祭りの方だよ」 おかんはムーンライトさだみつの疑問を振り切ってそば祭りの残りの敵と戦おうとしたのだが、みんなもう普通にそばを食べていた。 「もう私達優勝でよくね」

2016-10-24 06:55:59
カメックスシ @agodenderu

おかん249 その夜、武田信玄の遺産を掘り返しついに木箱を見つけた。 「なにこれ」 「わしが信州各地の温泉の成分を収集して作った入浴剤じゃ。好きなやつをやろう」 信玄は松本城の堀に落とされたし闇の使者ジルスはなんか復活した。 「なぁジルス温泉行こうぜ」 「あぁ」 「闇の祭典編」完

2016-10-25 07:00:25