ズートピアを観て民主主義や多様性について考える人々
- Sunset_Yuhi
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@Sunset_Yuhi ポピュリズムになったとして一体何なんだと思うし、ポピュリズムであるための条件も、民主主義との違いも不明。 大衆民主主義において、候補者は当選するように行動し、政党は票数や議席数を最大化するように行動するインセンティブがある。政治家が大衆に迎合するのはシステム上の必然。
2017-09-07 20:35:50@Sunset_Yuhi 「個人と公共のバランスを考えればいい」が単純であるなら、「自由と平等」のバランスの上に成り立つ現代社会も同じくらい単純。これは指摘であって価値判断ではない。 「単純であるから〇〇が悪い。だから〇〇すべき」という形にして、それ以上の考えを提示しなければ感想を述べたに過ぎないと思う。
2017-09-07 20:39:34@Sunset_Yuhi 国家への所属や奉仕を拒否した人たちも自給自足をするわけにはいかないので、元の社会とは何らかの接点を持たざるを得ない。物を買うとか医者に行くとか元の社会の人に会うとか。 社会のある点と相容れないと思うだけなら社会の構成員一般がこれに該当するはず。逸脱者とどう区別をつけるんだろう。
2017-09-07 20:43:11@Fumisme ポピュリズムって投機的というか、短期的な利益が目的の政策がされるイメージなんだけど違うのか。 国家への所属や奉仕を拒否した人たちのうち、新たに組織を作る人たちは自給自足できる。逆に組織を作らない人は犯罪を犯しやすくなる。ラベリング理論と関係あった気がする。
2017-09-07 21:10:55@Fumisme あと関係あるようでないかもしれん話だけど、前に「ワールドマップ現代現象学」を読む気になった理由がこの辺に書いてある(この本自体は「社会学の力」って本だけど)。日常的な経験そのものから考えるプロセスが、自然科学にしても社会科学にしても、最近欠けている気がしている。 pic.twitter.com/nRfCv16TUc
2017-09-07 21:19:31@Sunset_Yuhi ・雑に言うと、民主的な政治過程で選出された任意の気に入らない政治家をポピュリストと呼ぶことができるはず。 ・ラベリング理論なんてものがあるんだな。便利そう。 ・現代現象学、応用範囲が広そうだ。実存主義の「実存は本質に先立つ」を思い出した。普遍的真理は日常の経験の後で設定される。
2017-09-08 08:46:44@Fumisme ラベリング理論は「社会学の力」にも載ってるけど、最初に知ったのは「脱常識の社会学」で、警察や裁判所は犯罪者を減らすためにあるように見えて、実はむしろ社会の紐帯を強めるための儀礼として犯罪者を作り出している、みたいな話をデュルケムの儀礼論を延長して説明してる。
2017-09-08 10:10:11最近はズートピアやけものフレンズが流行り、社会的にも多様性や民主主義を重視した動きはよく見るけど、本当に全ての人の間に優劣を感じないのか、無いとしてその均衡状態は保たれるのか。せめて平均以上でありたい、みたいな気持ちがあると、すぐさま競争や政治闘争とかが始まると思うのだが。
2017-09-17 19:00:07立憲民主党の枝野さんが「右か左かという議論はもう古い、大事なのは上からか下からかだ」とか言っててなるほどと思ったけど、お次は「日本人なら分かる」とか「〇〇は中国・韓国の仲間」みたいな議論が出てきて、「〇〇人とは何か」という面倒な話が再燃してるように見える。
2017-10-18 15:18:56「民主主義は多数決ではない」というのは要は「互いに折りあえる点を探すのがだいじ」っていうことなんですけど、今の日本は少数派でも「絶対妥協しない」という姿勢を貫こうとするから多数決になっちゃうんですよね。「絶対妥協しない」人たちが集まったら、多数決しか残らない
2017-11-20 13:50:27民主主義の論考って、丸山眞男とかも少しそういう傾向があるけど、歴史や時事分析ばかり考えるのでなくて、個人的には社会選択理論や政治哲学とかと絡めると、一般性が出せていいと思うんだけどな。ファシズムとか共産主義とかって、もう微妙に死語になりつつあると思うし。
2017-11-24 00:22:24ズートピアに関しては、丸山眞男でいう他者感覚を重視した永久革命としての民主主義的な面、正義の多様性を認めつつ排他的思想は排除するという政治哲学的な面、現実的に政治的闘争を捉えたり民意を集約するにはどうするかという数理社会学的な面、とかから語ることはできる気がする。
2017-11-24 01:20:27『政治哲学入門』、自然状態を安全保障のジレンマやコモンズの悲劇から解釈して、周りが協力的なら自分も協力した方が得だけど、周りが離反すれば離反するしかない(しっぺ返し戦略)、そこで全体をまとめる国家を作りたいけど、例えば最大多数の最大幸福を目指す国家は問題無いかな、的な展開でエモい
2017-12-10 17:43:34「政治哲学入門」、囚人のジレンマを持ち出して、ルソーの一般意志は社会的合理性を持つ選択だという解釈に唸った。特殊意志は個人的合理性の選択で、それを単に足した全体意志は社会的合理性を持たない。しかし、基本的要求や資源分配の話を超えた問題に、一般意志などあるのかという問いが浮かぶ。
2017-12-16 14:30:54直接民主制でも代議制民主制でも、現実には政策を実行する行政官が必要になる。権力が一部に集中するのは避け難い訳だけど、これは多数者支配vs少数者の権利の問題とは少し違う話だろう。一方、市民が特殊意志により争う可能性はいつでもあり、存在が不明な一般意志に従うよう強制するのも危険を伴う。
2017-12-17 01:02:13ズートピアとかもそうだったけど、今の世界で起きてるナショナリズム的運動って、寡頭制の圧政に対する闘争とかじゃなくて、民主主義がある程度広まった上で起きてる倫理観の衝突の問題だと思うんだよな。現実には誰が支配すべきか、自由はどこまで認めるべきか、という話にも絡んでくるとは思うけど。
2017-12-17 20:33:04試験後、三年生の授業が二時間残ってるクラスで、ズートピアを見せている。ウサギでも警官になれるのか、仕事の適性というテーマは、進路問題とも関わる。多様性が実現した社会で、ナマケモノが事務をやってるのに、苛立ってしまうヒロインは、自分もそう思われてるのに気づかない。
2017-12-19 07:40:31『ズートピア」でジュディが戦ってた相手は「権力」ではなかったんだよなあ。もはや奴隷制度や国家権力とかに対して反対するのではなくて、民主主義がある程度浸透した上でのすれ違いを描いていた。誰かを支配しようとか思わなくても、自衛のために「狐よけ」を身に付けてしまったりするのだ。
2017-12-21 23:22:35政治哲学入門、囚人のジレンマから解説してる辺りは自分なりに内容を補間できたけど、リバタリアニズムとかが出てきてから行間を読めなくなってきた。政治哲学と言いながら英米系の倫理思想がガンガン絡んでくる。
2017-12-23 15:19:04『ズートピア』は差別や偏見がテーマだと言うけど、そもそも差別や偏見とは何かを整理しないと語り得ない所があるよなあ。アファーマティブ・アクションは逆差別だという主張もあるし、そうなると「自由をどこまで認めるか」「何をもって平等とするか」「そもそも善とは何か」といった問いに行き着く。
2017-12-24 16:18:45授業でトロッコ問題をやったけど多数が1人を犠牲にする結論になった中、1人だけ5人を犠牲にすると答えた。理由としてスイッチを押すと意図的にその1人を殺すことになるけど何もしなかったらアクシンデントになる。と言われてそういう考え方もあるのか!と驚いた。 pic.twitter.com/kUL0nEK9pl
2018-01-09 15:27:03これこれ。心理学ミュージアムの「人はなぜ被害者を責めるのか?」 psychmuseum.jp/just_world/ とても分かりやすい。 これを理解し、無意識のうちにしないようにせねばと改めて。 pic.twitter.com/VlDb8EJ4fZ
2018-01-13 08:34:03[政治的目的のために恐怖心を激発する結果は]そうして「敵」の陣営を萎縮させる効果よりも、中間者を敵に追いやり、或は「味方」の陣営に恐怖を持ち込んで、阿諛迎合の輩を自己の周囲に結集させるマイナスの結果の方がしばしば大きくなる。(恐怖の時代)丸山眞男bot
2018-02-24 22:36:46ズートピア、現状民主主義の一番のセキュリティホールである「多数派が少数派を迫害しようとしたときにろくな安全装置がない」っていう点を突いてきたのはさすが世界最先端の地獄を作り出してるアメリカ様やなという感じである
2018-06-15 23:17:46ジュディも内なる差別意識に気付いて自分を見つめ直したし、ぼくも「ズートピア嫌いな人って表現の自由が好きそう」とか「デモを民主主義の否定だと思ってそう」みたいな偏見と向き合わなきゃいけないな
2018-06-16 00:12:41