気象研究所研究成果発表会(2017.2.28)の実況ツイートまとめ

気象研究所研究成果発表会に行ってきましたので、まとめます。
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こばこ @kobako

山本哲也氏(火山研究部)「伊豆大島で進行するマグマ蓄積~火山性地殻変動は何を明らかにしたか~」発表開始。 1986年の噴火の概要の話。比較的頻繁に起こっている山頂噴火から約600年ぶりに起こった、山腹割れ目噴火へ。(約1700年前にはカルデラ噴火も。) #気象研究所研究成果発表会

2017-02-28 15:17:35
こばこ @kobako

現在の状況としては、噴火の兆候は認められない状況。噴気・熱活動・地震活動は顕著ではない。では、地殻変動は?これが今回のテーマ。今回はGNSS、歪み計による観測を取り上げる。GNSSについては、カルデラ内など密に気象研で観測点を設置。 #気象研究所研究成果発表会

2017-02-28 15:21:36
こばこ @kobako

周期的に1年程度の伸び縮みを繰り返し、長期的に伸びている。(max25cm/20年)全体的に島が膨張しているのが見られる。2010年付近から若干の鈍化←東北地方太平洋沖地震の影響? 膨張の圧力源は島の中心付近にマグマだまりを置くと符合。 #気象研究所研究成果発表会

2017-02-28 15:25:06
こばこ @kobako

このたまり量を概算すると、1986年噴火の噴出量に匹敵。 また、長期的な膨張・収縮とは別に、それより短いスパンのものも見られることも観測点増強後に見出された。ガスに含まれる揮発性成分の蓄積・散逸によるものかもしれないが、さらなる検討が必要である。 #気象研究所研究成果発表会

2017-02-28 15:30:11
こばこ @kobako

三原山山頂付近は継続的に沈降している。ここの高さの振る舞いは、マグマだまりの様相(今後、上がってくるステージになる)によって変わる可能性があり、重要な監視対象。 続いて体積ひずみ計の話。深さ300mに。ドラフトが長いので中長期的な評価には注意が必要。 #気象研究所研究成果発表会

2017-02-28 15:34:30
こばこ @kobako

ひずみ計とGNSSの比較。1~2年の周期ならびにその極大極小は符合し、ひずみ計は信頼できる可能性が高い。GNSSはなかった90年代前半においても、振幅のやや小さい変動が。また、80年代に設置していたひずみ計を見ると、噴火前は今の倍ぐらいの振幅。 #気象研究所研究成果発表会

2017-02-28 15:38:11
こばこ @kobako

質問。リアルタイム解析はできるのか?起こった時に火口が わかる?→リアルタイムは今は難しいが実現可能。噴火がどこで起こっているかはむしろ、地震によりわかると思われる (2つ目の問答、メモれず。"予知"に関する興味だったが、それを少しよけた感じ?) #気象研究所研究成果発表会

2017-02-28 15:45:33
こばこ @kobako

溜渕功史氏(地震津波研究部)「熊本地震~地震発生状況の即時把握技術の開発~」の発表開始。熊本地震の地震波が伝わる様子の動画。発生後に同心円状に広がっていく地震波とともに、近隣の小さな地震による波も広がっていく様。地震の発生域の広がりの図を次に。 #気象研究所研究成果発表会

2017-02-28 15:53:11
こばこ @kobako

地震の震源を即時推定するための技術としての自動処理手法を開発。P波やS波の到達時刻を読み取り、近いところで震源推定。大きいものだと早くなされるが、小さいものについては人間の手により1つの地震について5分程度かかり、多くの地震があるときは追いつかない #気象研究所研究成果発表会

2017-02-28 16:00:46
こばこ @kobako

(こばこ註:東北地方太平洋沖地震のときに、その地震の細かい様相は後になって発表されていたけど、まぁそれはそのため(手でやると時間がかかるから)だったと思う)ただ、人間の目で簡単にできることも、コンピュータでは難しかった。そこに判別技術を導入。 #気象研究所研究成果発表会

2017-02-28 16:03:14
こばこ @kobako

自動処理技術は2016年4月頭に導入。そのあとに熊本地震発生。報道発表資料で出た地震のほとんどが、自動処理で震源推定されたもの。すぐにこうした資料が出せることが大きなメリットとなる。 #気象研究所研究成果発表会

2017-02-28 16:05:02
こばこ @kobako

また、自動処理できることのメリットのもう1つが、小さなマグニチュードのものも検出できる、結果多くの地震が検出できること。人間の手で行う場合の検出限界(図に出てる例だとM2前後)よりも、自動処理では小さく(同、M1以下)なる。規模と頻度の関係がより明瞭に #気象研究所研究成果発表会

2017-02-28 16:07:15
こばこ @kobako

細かく地震が見られることにより、b値の分布も解像度よくみられる(絵がある。)地震直後はさらに小さくなり、徐々に回復するが、南部では引き続き小さい状態が続く形。これが次の地震の到来を示唆しているのではなく、地下の状況を推定する1手段として有効なのでは。 #気象研究所研究成果発表会

2017-02-28 16:12:22
こばこ @kobako

お、学生さんの質問。東北大からはるばると。b値が小さくなった時に応力が大きくなるという話だが、M6.5後にはb値が低下し、応力解放とは矛盾。どういうことか。→この後にM7.3があり、実際のところ地震による応力集中があったのかもしれないがわからない。 #気象研究所研究成果発表会

2017-02-28 16:18:21
こばこ @kobako

他の研究と対照して原因を明らかにしていけるのでは。 #気象研究所研究成果発表会 (東北大3年って若干心当たりがあるけど…とか思っている)

2017-02-28 16:19:47
こばこ @kobako

國本さん「この発表会で見聞きしたことを、多くの人に話していただければと思います」 おうよ。 #気象研究所研究成果発表会

2017-02-28 16:20:27
こばこ @kobako

閉会の挨拶で、実行委員長より気象研一般公開(4月19日)、お天気フェアの宣伝が。東京からつくばはちょっと距離有りますがぜひよろしくお願いします。あと水戸もついでにお願いします。 #気象研究所研究成果発表会

2017-02-28 16:22:04
こばこ @kobako

ということで閉会。お疲れ様です。(アンケート書けてない) #気象研究所研究成果発表会

2017-02-28 16:22:32
こばこ @kobako

と言うことで退出。上品な箱に見合った、穏やかな会であったなぁと。ただ(多少手前味噌感があるけれど)非常に質の高い、社会的な影響力の高い研究成果が聞けてその点では非常にアツかったかなと。 pic.twitter.com/s4XE1g1WPy

2017-02-28 16:41:51
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