クロノセクスコンプレクスが要素が多すぎて散漫じゃね問題は、時間モノ且つシリーズものであるということに注目して、シリーズ全体で一作品として捉えるべき、とか判断を保留にしておくのが政治的に正しいのかな
2009-11-24 00:53:09クロノセクスコンプレクスは「女性作家でありながら男性向けラノベを書く」ということにかなり自覚的で、そのことはとくにオリンピアとニコという二人のヒロインに象徴されている(ちなみに冒頭に出てくる幼馴染みは多分物語的に回収されるのだろうけど、今のところあんまり関係無い)
2009-11-24 01:00:56作中、ニコが「同性だったら普通好きになれない」みたいなことをオリンピアを指して言うのだけれど、プレイヤーキャラである「ミムラ」の中に入っているプレイヤー「三村」は男なのでオリンピアに惹かれていく。
2009-11-24 01:04:34ここで面白いのは、オリンピアとニコはそれぞれ「ミムラ」と秘密は共有するが、「三村」、つまり主人公の中身が実は男性だということは(少なくとも一巻時点では)知らないままであるということ。両ヒロインが接しているのはあくまで「ミムラ」というペルソナであって、配役をこなす「三村」ではない
2009-11-24 01:08:02クロノセクスコンプレクスがゲーム的、とか安易に言うのはかなり危ないので控える。閑話休題。私が言いたいのは、オリンピアが過剰に性的で、それに対する女性的視点のカウンターであるニコもまた、オリンピアとは差別化された形で性的であるということ。読者の欲望に応じさせようとしている感じ。
2009-11-24 01:16:30ヒロインの所有、というかもっと言えば従属欲とでも言えばいいのか。「俺だけが本当の彼女を知っている」的な欲望。女子校という男の排除された舞台がそれに拍車をかける。弱みを握られて急に従順になり敬語を使い出すオリンピア、過剰にロリ、「扱い方」という独白、思うに、彼女はツンデレではない。
2009-11-24 01:20:41一方ニコといえば、「私だけが本当の主人公を知っている」という、主人公が「メガネをとると美人」みたいな視線を彼女に向けているのと対照な、双方向の眼差しを交わしている。要は相手側の欲望が可視化されている。主人公がオリンピアを「調教」するように、ニコは「ミムラ/三村」を調教する
2009-11-24 01:23:37・・・・・・? 自分が何を言いたいのか分からなくなってきた。クロノセクスコンプレクスが性的というかエロいというかポルノ的だよねという話がしたかったのだが。更にそのポルノ性が、男性のものだけでなく女性の欲望にも着目しているあたりが特殊、みたいな話だったかな。あれー?
2009-11-24 01:26:16ああそうそう、つまり女性作家が男性用のポルノを書いたら男性と女性の欲望が両方顕在化して面白いことに、みたいな。 あと壁井ユカコだから「テキストの冴え」とかだけで評価しても差し支えないよねもう。
2009-11-24 01:28:27