茂木健一郎 (@kenichiromogi)さんの連続ツイート第2085回「時代精神について」
脳科学者・茂木健一郎さんの4月12日の連続ツイート。
本日は、感想です。
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茂木健一郎
@kenichiromogi
「空気」には、自分がいるコミュニティの空気というローカルなものもあるが、さらには時代の空気のようなものがあり、後者を読むのはクリエイティヴな行為である。
2017-04-12 07:13:58
茂木健一郎
@kenichiromogi
もともとはドイツ語で、英語圏でもしばしば使われるZeitgeist(時代精神)を読むことは、どの時代においてもその文脈の中で新しいことをやる際に助けになるし、時には必須である。
2017-04-12 07:15:11
茂木健一郎
@kenichiromogi
時代精神は、一方では古いものの維持からなり、一方では新しい要素の導入からなる。古さと新しさが混じり合った独特の「カクテル」が、一つの時代精神をつくる。
2017-04-12 07:15:57
茂木健一郎
@kenichiromogi
時代精神は、既成のマスメディアを見ているだけでは伝わらないことも多い。それは、フロンティアを走る特定のコミュニティに顕れることがある。そのローカルな精神が次第に広がって時代精神になるのである。
2017-04-12 07:16:47
茂木健一郎
@kenichiromogi
ツイッターやフェイスブックなどのSNSからも、時代精神が読み取れることがある。時代精神の感受は一種の推測ゲームであり、必ずしも一つの「読み」があるわけではない。かといって全く相対的であるわけでもない。
2017-04-12 07:17:49
茂木健一郎
@kenichiromogi
時代精神は直接の同化圧力というよりは、「天気」の予報のようなものである。往々にして、時代精神を読むこと自体が、非常に創造的な行為となる。時代精神は、過ぎ去った時代について初めて確定することもある。
2017-04-12 07:18:53