秋葉原駅前でタブレットを持ってうろついている人々
秋葉前でタブレット持ってなんか変な勧誘っぽいことしてる人を観察中。ワンチャン、彼らの対象になれそうなので、往復して捕まったらすこしおちょくってみるぞ。
2017-04-30 15:17:10キョロキョロしてるオタクに声をかけてるっぽかったので、キョロキョロしてるオタクになって歩き回ってみました
さて、今日の宗教勧誘は「神様の教会 世界福音宣教教会」さんです! 秋葉原駅前、UDX前の広場でタブレットを持って「聖書を学んでる学生で、少しアンケートをしたいのですが」と声をかけてきてくださいました。2人組の女性で、お一人は韓国からいらした方、もう一方は日本の方でした。
2017-04-30 17:29:16はじめは韓国の方が声をかけてきて、日本の方は少し離れたところで見守っている感じでした。スタイルは、タブレットに15枚ほどのスライドショーを用意して、教義をプレゼンしてくるタイプ。とりあえず10分位彼女の話を聞くことにしました!
2017-04-30 17:32:31彼女の話を要約すると 1. 聖書は正しい 2. その証拠に科学・歴史における超時代的な予言が聖書に記されている 3. 聖書いわく、死後は裁きを受けて天国か地獄に行く 4. 天国に行きたいなら聖書を実践するしかない 5. 洗礼を受けてください といったところ
2017-04-30 17:38:08証拠について(2.)は、3つ挙げて説明していました a) 科学 :地球が宇宙に浮いていること、地球の内部が熱々であることを予言している b) 考古学 :「ノアの方舟」の舟が発掘された c) 歴史 :バビロニアの時代に成立した書に、ペルシアとマケドニアの興亡を予言する記述がある
2017-04-30 17:46:59aは「16世紀以降の科学でわかった事実がBC5000年に記されているのは奇妙」 bは「ノアの方舟のエピソードは事実であったことを示唆」 cは「数百年以上の国の動向を予言するのは驚くべきこと」 と、それぞれ料理して「聖書は正しいと考えられる」と持って行ってました。
2017-04-30 17:52:56話は論理的でした。3つの観測事実にmotivateされる仮定として「聖書は正しい」とし、その帰結として洗礼を受けるべき、とする流れ。なので、仮定を攻めることにしました。このあたりからセミナーやってるみたいな気持ちになってきてましたね。
2017-04-30 18:01:24何も悪くない相手をやっつけようって気持ちになったのは、説明の仕方が最悪だったからです。(「聖書は正しい」という仮定があるのに、その仮定が「自然な前提である」というかのように適当な"証拠"とやらを挙げて誤魔化してきたからです)
一通り話を聞いたあたりで、しつこく「天国に行きたいですよね?」って聞かれるようになってきたので、cを「歴史書としての信頼性」で攻めることにしました。すると日本語が難しくなってきたのか、もう一人の勧誘の方(日本人)と交代することに。
2017-04-30 18:15:11その日本人の方がなかなかデキる人でした。さてツッコミは主に「聖書は何度も翻訳等で人の手が入ってるし、歴史書として信頼するに耐えるほどなのか?」という申し訳ないくらいのクソリプなんですが、これには「信じるしかないですね」との回答。無限に正しい…
2017-04-30 18:21:47クソ理系なので「では、これは傍証として一旦おいておきましょう」と言ってcを削ぐことにしました。さらにクソ理系なので「では、aの件ですが…」とはじめました。
2017-04-30 18:31:32「地球の公転、内部構造に言及があったのは驚くべきことですが、科学の文脈は整合性のある理論的理解があるから意味があるのです。仮説を提唱するぶんには、想像力が豊かという以上のことは言えないのでは?」と言って、これも無効にできました。
2017-04-30 18:34:03最後のbは相手から仕掛けてきました。「方舟だと思しき木の構造物が見つかり、これを復元したところ聖書に記述されているノアの方舟と同じ大きさのものが復元された」「炭素年代測定では5000年前のもの」「これはノアの大洪水が事実であることを示している」とのこと
2017-04-30 18:37:10典型的な必要/十分の間違いだったので、そう指摘して、これも傍証であるとして削ぐことができました。なので、次は「じゃあ聖書が正しいと仮定して話をすることにしましょう。次は何を言いたいんでしたっけ?」と言いました。
2017-04-30 18:40:16「じゃあ、一枚目から見ていきましょう。」
「このスライドは何が言いたいスライドなんでしたっけ?」
「〇〇とはどういう意味ですか?」
みたいな感じです。
スライドに書いてある文章の意味をたずねると、聖書を取り出して説明してくれるのが素敵でした。
以下は、その過程で1時間話を聞いて僕が理解した彼らの主義主張です。
ここまでで分かるように、話の体としてはそこそこ論理的でした。そして、なんと(?)以後の聖書の解釈は、見た目に穴が見つからないほど論理的でした。要点を次に述べます。
2017-04-30 18:47:05彼らのストーリーは、 ・イスラエルの再興は予言されていた ・イスラエルの再興にあわせ東の国に神は再臨する ・それは韓国の安商洪氏である ・聖書の正しい解釈は神によってなされるべきである ・皆が天国に行くためには聖書を厳密に実践することが必要である ・特に大事なことは過越祭である
2017-04-30 19:02:25なんとこれらをすべて、聖書を解釈することだけで説明することに成功しています。スゴイ… イエスは福音書の中でイスラエルの滅亡を予言しています。このとき「異邦人がいなくなるまで」という文章もあるんですが、これをイスラエルの滅亡は一時的であると解釈するそうです
2017-04-30 19:08:22次に再臨の必然性ですが、これは ・旧約聖書で用いられる「ダビデの王座」という言葉は新旧約の複数の箇所で「神の権威」と読み替えて差し支えない ・するとイザヤ書(?)の「ダビデは30歳で王座につき、40年の王位を…」が新約聖書(イエスの宣教は30歳から33歳まで)と矛盾する
2017-04-30 19:13:13・残り37年だけ、辻褄が合わせる必要がある ・ところで使徒言行録には、聖霊の言葉として「神は再び来る」と書いてある ・「神が来る」という言葉は、預言書で用いられる限りでは、顕現を表す ・黙示録には顕現は東の国で起こると書いてある
2017-04-30 19:19:29といったかたちで理解されていました。 顕現がイスラエルの再興と同時、というのは説明を受けたけど忘れてしまいました…(これはイチジクの木がイスラエルの象徴であることを使って読むのがポイントだったはずです)
2017-04-30 19:21:47