はい! ではエフェクターの話をします! 恥ずかしいけど、僕、あまりエフェクターについてはマニアほどは知らない。まあとにかくエフェクターってなんぞやということを説明するよ。写真はエフェクターの代表作、BOSSのオーバードライブ。 pic.twitter.com/JPmJNC018k
2015-07-09 11:15:43例えばライブで、ギターがソロになったとき、慌てて足もとのスイッチを踏んでるところを見たことないかな? あれがエフェクターをかけたり外したりしてるとこなんだ。実はこのエフェクター、エレキギターのピックアップと密接な関係がある。その前にエフェクターの原理を説明しよう。
2015-07-09 11:22:51左の絵は普通にギターとアンプを繋げただけ。この状態がプレーンな音が出る。 次に右の絵はエフェクターをかけた状態。簡単に説明すると、エフェクターをかけると電気信号が変化して、グシャっとした音や、音を反響させたりすることが出来るんだ。 pic.twitter.com/zWlHtVWUjw
2015-07-09 11:37:18エフェクターの種類の前に、ピックアップの話が絶対必要になってくる。シングルコイル、ハムバッカー。これ覚えてる? 結構みんな誤解してるんだけど、ハムバッカーの方がエフェクターを乗せやすいって認識してる人が多い。うん、確かにエフェクターの効果を実感出来るけど、それは違うよ!
2015-07-09 11:44:25そもそもピックアップのノイズについて説明するね。まずはシングルコイル。下の絵を見て欲しい。ピックアップの中身は銅線をグルグル巻きにしたもの。シングルは一方向になっているよね? これが他の音に干渉を受けやすいからノイズが出るんだ。 pic.twitter.com/stnt1wwDcq
2015-07-09 11:52:53じゃあハムバッカーならノイズが2倍になるかというと、実は逆。ノイズは出にくいんだ。理由は銅線の巻き方向が、2つ目が逆方向になってるんだ。要はパワーは倍だけど、ノイズを拾いにくいってことだね。実はこの説明を出来る人って意外と少ない。 pic.twitter.com/OUblC8yvME
2015-07-09 11:59:37絵で簡単に説明すると、要はギザギザになってる部分がノイズだとするよ。シングルはシングルコイルはギザギザが飛び出しているけど、ハムバッカーはギザギザをきれいに重なるからノイズが出にくいって解釈すると分かりやすいかな? pic.twitter.com/oZUFQ1ikck
2015-07-09 12:12:08何も知識が無くて、ストラトやテレキャスなどのフェンダー系を触るとノイズがどうしても邪魔になるんだけど、ハムバッカーのギターを試奏をすると、自分が上手くなった気がするんだよね。ストーンズのキースやカート・コバーンはパワーじゃなくてノイズ対策にハムに改造してるのかもしれないね。
2015-07-09 12:20:55ではエフェクターをかけて弾いてみましょう。ここで! シングルコイルとハムバッカーの違いが大きく出る。絵を見てもらえると分かるかな? そう、エフェクターって、ただプラスされるだけじゃなくて、ノイズも含んでいるんだ。 pic.twitter.com/zW9ofhDsGy
2015-07-09 13:07:01エフェクターをかけた方が、シングルコイルはノイズが相殺されてクリーンになる。ハムバッカーだとただ上乗せされるだけだから、ノイズが必然的に出てくるんだ。というか、ハムは機種にもよるけどあまり強いエフェクターと相性が悪い。でも上乗せしてる感覚があるから、かけやすいって思うんだろうね。
2015-07-09 13:15:28シングルコイルだと、あまりにもスポッとエフェクターがハマるから、のってる感じがしないんだろうね。特に歪み(ひずみ)系のエフェクターだと、シングルコイルだとバシッとハマるけど、ハムバッカーはもともとが強いからノイズが強調されてしまうんだ。結構みんな勘違いしてる。
2015-07-09 13:23:23次はエフェクターの種類。 エフェクターって一言で言っても、ぎょうさんありすぎて僕もよう分からんわ。中にはマルチエフェクターとかあって、こうすればああなるみたいなことを一概には言えないね。でも系統なら僕にも分かる。エフェクターは主に3種類。歪み系、揺らし系、空間系。では歪み系から。
2015-07-09 13:30:33歪み系エフェクターは一番種類があるエフェクター。ゆがみじゃなくてひずみね。マニアなあなたはエフェクター図鑑があるからそれを買いなさい。僕はざっくりとしか語らないから。 主な歪み系は、ブースト、オーバードライブ、ディストネーション、ファズあたりかな。この順番で歪みは大きくなるよ。
2015-07-09 13:37:38まずはブースト。このエフェクターはいろいろあるけど、あまり覚えなくていい。何故ならほとんどのアンプに内蔵されているから。トグルスイッチをリア(おしり方向)に倒してブーストをオンにすると、結構攻撃的なサウンドになる。歪みの力はそうでもないけど、70年代や80年代にはこれは必須だね。
2015-07-09 13:51:55次はオーバードライブ。これはガンガン歪む。ミュート(音を止める)をしないとこれは大変なことになる。オーバードライブは全てのエフェクターの中で一番種類が多いんじゃないかな。これは一個は持っておいていいと思う。歪む原理としては…。説明が難しいなあ。ちょっと時間ください。
2015-07-09 14:02:02オーバードライブって、文字通り出力をオーバーしてるって解釈でいい。つまり、アンプの出力量をオーバーして、一本線の音をグシャっと潰すエフェクターなんだ。オーバードライブの歴史は古いけど、今でもソロとかで使われてる名器なんだ。ノイズの少ないオーバードライブは今でも開発されているね。
2015-07-09 14:19:32次はディストーション。これはオーバードライブよりもっとバリバリ歪むエフェクター。もともとの音が分からないくらい。ハッキリ言ってストラトはまだしも、レスポールはディストーションが限界。クリーンに戻したときどうしてもこもるんだ。 pic.twitter.com/ovfotWHD1u
2015-07-09 14:28:13ちなみに僕はテレキャスだけど、あまりに歪みすぎて使わないね。ディストーションは上手い人が使うとバシッと決まるけど、僕みたいなへたっぴは曲を殺しちゃうんだ。ディストーションとオーバードライブは境い目がアバウトだから、自分のギターを持ち込んで選ぶことをお勧めするよ。
2015-07-09 14:37:53ディストーションの次はファズ。このファズ、もうすんごい歪んで最強のエフェクターなんだけど、歴史は結構古いんだよね。ジミヘンが使ったことで有名になったんだ。ストラトだろうがなんだろうが、お構いなしにヴァーっとなってうるさい。でも実はこのファズ、回路が簡単だから自作も出来るんだよね。
2015-07-09 15:10:15ファズはヘビメタ専門と思われて敬遠しがちだけど、揺らし系や空間系エフェクターとの相性がいい。というか、ファズは単体で使われることはあまりない。単体で使ったらうるさいだけです。僕は店員時代にファズを使ったことないなあ。他のエフェクターとセットのケースが多い。角ハイボールみたいな(笑
2015-07-09 15:18:44次は揺らし系と空間系エフェクター、これは境い目が曖昧だからいっぺんにいこう。今までの歪み系は音色自体を変化させていたけど、揺らし系と空間系は音響を変化させるエフェクター、揺らし系代表はフェイザー、コーラス、トレモロなど。コーラスは文字通り、和音になってくれるエフェクター。
2015-07-09 15:48:51揺らし系は普段使わないけど、ライブの切り札として使うと効果的。次は空間系。ディレイ、リバーブさえ覚えていればOK。要は音を反響させたり山びこさせたりするエフェクター。空間系を上手く使うと、ファズで歪ませた音を反響させたり出来る必殺技が可能になるよ。 僕あまり空間系使わないです。
2015-07-09 15:58:57さて、最後にエフェクターをかける順番を話そう。まずギターから見て、最初に歪み系。次は揺らし系や空間系の順番ですアンプに繋ぐんだ。何故かというと、空間系を最初にして歪み系を通すと、音がぐちゃぐちゃになる。基本通りにすると、歪ませた音でちゃんと山びこするんだ。
2015-07-09 18:34:20これまで話したことは僕の個人的な考え方だから、全てが当てはまるわけじゃない。例えばTokaiのレスポールはディストーションやファズを乗せても全然問題ないんだ。逆に安いストラトはオーバードライブ程度でこもる、とかね。だからギターって楽しいよね。
2015-07-09 18:53:16