実験体ゆかりシリーズ-片鱗-

ある始まりの物語 彼女たちに救いはないのだろうか ※臨時更新です。不定期なのでご理解を。 続きを読む
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⌓そらうみれい👽えをかけ @R_273EI

「そのまさかなんだけどね…今は悲しんでいる場合ではないよなにせ君の依頼は「ビンゴ」だったからね」

2017-06-03 17:16:49
⌓そらうみれい👽えをかけ @R_273EI

探偵の言っていることはよくわからないが 頼んだ仕事のせいで死人が出たと聞かされたマキは首を絞められているような苦しさを覚えた 「そんなに犠牲が出たとしても依頼料を増やさないつもりですか」

2017-06-03 17:17:04
⌓そらうみれい👽えをかけ @R_273EI

「ああ、増やさないね コレはコチラとしてもなんとしてでも探したくなったものだ、私たちは君の言う友人の情報からやっと目的の組織を見つけられるかもしれないんだからね」

2017-06-03 17:17:07
⌓そらうみれい👽えをかけ @R_273EI

「先に聞いておきたいんですがその組織って」 「信じられないと思うけど戦争兵器を作って売買してる組織 もちろん国が認めてない方法のね」

2017-06-03 17:17:20
⌓そらうみれい👽えをかけ @R_273EI

「…ということは、国はその存在を認めてないから隠すこともあり得るんですよね」 「ないとは言い切れないねむしろ国が援助してる可能性もなきにしもあらずだったりするわけだ」 まだ真偽はわからないけどねと探偵の声が楽しそうに聞こえた

2017-06-03 17:18:39
⌓そらうみれい👽えをかけ @R_273EI

「ゆかりさんはその組織に何らかの理由で連れ去られた可能性が高い、そして無事である可能性は極めて低い」 「兵器開発、ですもんね」 マキの声は揺らいだ ゆかりが兵器開発のためにつれていかれたなら きっと…と考えが色々巡ってしまう

2017-06-03 17:18:47
⌓そらうみれい👽えをかけ @R_273EI

「何があろうともゆかりさんの情報が掴みたいのは君もこちらも変わらない 今言ったことで揺らいでいるなら最後まで伝えないようにするがどうする」 「いいえ、全部、全部受け止める覚悟はできてます」

2017-06-03 17:18:55
⌓そらうみれい👽えをかけ @R_273EI

デバイス越しでもその声で本気だと理解した 「ゆかりという子もきっと泣いて喜ぶよ君の友達に対する思いは強くて何の濁りもない、美しいものだ」

2017-06-03 17:19:03
⌓そらうみれい👽えをかけ @R_273EI

「そう言っていただけるのは少し励みになります」 マキの声は少しだけ調子がおかしかった きっと少しだけ自分は異常だと思った節はあるのだろう ゆかりへの気持ちが抑えられないことも そしてこれは恋ではなく…

2017-06-03 17:19:21
⌓そらうみれい👽えをかけ @R_273EI

「さて、ゆっくり話している時間が惜しい。犠牲が出た以上何としてでも見つけ出す」

2017-06-03 17:19:30
⌓そらうみれい👽えをかけ @R_273EI

…… 「おはようゆかり」 「あと五分…」 「五分で済まないことは知ってる、ほらさっさと起きなさい試験があるのだから」 ゆかりは水槽に浮いていたが体をUFOキャッチャーみたいな物で掴まれ水揚げされた

2017-06-03 17:19:38
⌓そらうみれい👽えをかけ @R_273EI

まだぼーっとしているゆかりを起き上がらせると頬を摘んで起きたかと白衣の人間は聞いてきた 他にも人間がいてゆかりに注目している 中には少し息の荒い人がいたきしたが・・・ 「大丈夫・・・まだ眠いけど 試験する 着替えるの?」

2017-06-03 17:19:50
⌓そらうみれい👽えをかけ @R_273EI

「裸のままでやってもらうよ」 「ちょっと恥ずかしいね・・・」 ゆかりはマスクを付けられて大きな水槽から降ろされ 部屋を移動していく

2017-06-03 17:19:59
⌓そらうみれい👽えをかけ @R_273EI

代わり映えのしない廊下と壁が延々と続いている中を歩かされあくびが出た ゆかりがまたウトウトし始める頃に目的の部屋についたのか扉の前で人間が話し込んでいる 「もうついた?広いところ?」 「あゝこの施設内で一番広い部屋だ」

2017-06-03 17:20:10
⌓そらうみれい👽えをかけ @R_273EI

ゆかりは部屋にはいるのを少しだけ楽しそうにしていた ドアが開くと少し空気の流れを感じる 向こうの壁が見えないくらいに広い場所だった 「すごい!」 ゆかりは掴んでいた手を抜けて走り出した 「あ!まったく…ゆかりを捕まえてくるから出入り口、監視宜しく」

2017-06-03 17:21:05
⌓そらうみれい👽えをかけ @R_273EI

ゆかりペタペタと走り回ってはしゃいでいる 試験のことなど忘れているようだ 「ゆかりー戻っておいで 早く始めないと 怒られてしまうよ」

2017-06-03 17:21:13
⌓そらうみれい👽えをかけ @R_273EI

ゆかりは少しだけ迷ったが白衣の人間にもとに戻ってきてごめんなさいといった 「じゃあマスクはずすからじっとしててね」 ゆかりのマスクが丁寧に取り外されまたなにも顔についていない状態になると 大きな深呼吸をして頭を振る

2017-06-03 17:21:26
⌓そらうみれい👽えをかけ @R_273EI

「試験早くやろう」 「私は部屋から出るから頑張ってくれよ」 白衣の人間が扉からでてロックが掛かるとアナウンスが流れて少し高い窓が見える

2017-06-03 17:21:44
⌓そらうみれい👽えをかけ @R_273EI

それをみていたらいつの間にか走るコースが出来上がり、ゆかりは誘導された 「直線と一周するコース 先に直線…」 スタートラインにゆかりがたった

2017-06-03 17:22:01
⌓そらうみれい👽えをかけ @R_273EI

ゆかりはストレッチし いつ走ればいいの?と窓の奥の人間に言う いつでもいいと言われたあとゆかりはたったその姿勢からいきなり走り始めた きっと彼女は普通に人間での感覚で全力を出したのだろう 40キロのスピードで走った 端まできたので止まろうとしたが急に止まろうとして

2017-06-07 02:11:58
⌓そらうみれい👽えをかけ @R_273EI

「あゝ床が滑るよ」 止まれずにコロコロと転がっていく… 安全な場所から覗く人間たちはその様子を見てため息を付いていた

2017-06-07 02:12:14
⌓そらうみれい👽えをかけ @R_273EI

「カッコ悪いねこれはとてもカッコ悪い」 立ち上がり少し痛む体をおさえながら集中し そのあと走り出せば床を抉りながら走り始める 「みろ部分的変異を完璧にこなして走ってるぞ」 両足は黒く変色し右腕の症状が両足に現れたかのように たまに見える赤い色が脈打った

2017-06-07 02:12:55
⌓そらうみれい👽えをかけ @R_273EI

スピードは先ほどの二倍、80キロで 一周ぐるっと回ったあと床をを抉りながらブレーキをかけていた 「短時間で自分のやりたいことを再現できるようになるとは流石 自分の意思でコントロール出来るからこそだな」

2017-06-07 02:14:17
⌓そらうみれい👽えをかけ @R_273EI

「今まで他の生物、人間で試したがこううまくいくことはなかったからね…サァ次のテスト行ってみようか?」 ゆかりはえぐった床を直そうと瓦礫をつかんで積み上げていた

2017-06-07 02:14:28
⌓そらうみれい👽えをかけ @R_273EI

ゆかりは積んだ瓦礫をおいて 言われた通りに次の測定場所にとことこ歩いていく メモリが書いてある壁の横にたち 「とぶよー?いい?」 と飛び上がった 想定されていたのは10メートルだったが 彼女はそれ以上飛び上がり天井に頭を打ち付け墜落した

2017-06-07 02:14:44
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