【横山光輝「三国志」講座127「援軍きたる」】

横山光輝「三国志」を一話ずつ解説してみようというコーナー。第127話「援軍きたる」の巻。 ※解説はbotさんの個人的見解です。
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横山光輝「三国志」武将かるた_bot @yms_karuta

【横山光輝「三国志」講座127「援軍きたる」01】 第127話です。前回、張飛の活躍により、橋を焼いて曹軍の足止めに成功しました。後ろに控えていた曹操が戦況を尋ねると、張飛が橋を焼いて立ち去ったとの報告が。そこで、曹操は、自分たちを待ち受けているワナが無かったと判断します。

2017-05-30 12:56:14
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【横山光輝「三国志」講座127「援軍きたる」02】 もしワナがあれば、自分たちを通すために橋は焼かないはず。橋を焼いたことで曹軍の追撃を恐れてのことなので、ワナはなかったということを瞬時に読み取る曹操はさすがです。だったら張飛が橋を焼いたのは失敗だったのか、とも言い切れません。

2017-05-30 12:58:54
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【横山光輝「三国志」講座127「援軍きたる」03】 もし曹軍の将が、罠があっても構わないから突撃しろとでも言ったら、劉備軍に大打撃を与えることになります。 曹操は、すぐに橋を三ヶ所にかけさせるように命じます。一気に大軍を通すために複数の橋をかけさせたわけです。

2017-05-30 13:01:37
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【横山光輝「三国志」講座127「援軍きたる」04】 軍隊というのは、実際に戦闘する兵士だけでなく、食糧や武器を輸送する者、橋や道路を作って道を切り開く工兵など、様々な職種があります。精強で知られる曹操軍のことですから、工兵部隊も精鋭ぞろいでしょう。速やかに架橋作業が進められます。

2017-05-30 13:03:52
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【横山光輝「三国志」講座127「援軍きたる」05】 日が昇り始める頃には、橋がかかったとの報告がなされます。曹操はすぐに追撃を開始させます。ここは玄徳を逃してはならないという場面です。 一報、曹操軍の動きは玄徳にも報告されます。意外に早く橋がかかったことで、行軍を急がせます。

2017-05-30 13:05:51
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【横山光輝「三国志」講座127「援軍きたる」06】 追撃する曹操軍は騎馬隊の猛スピードですが、逃げる玄徳軍は、輜重や歩兵を含めた行軍です。駆け足とはいえ限界があります。そこにドドドと地響きとともに軍勢のシルエットが。 曹仁が玄徳の兵の姿が見えると指差すと、曹操もそれを認めます。

2017-05-30 13:08:09
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【横山光輝「三国志」講座127「援軍きたる」07】 ひともみにもみつぶせ、とお決まりのセリフですが、一気に玄徳軍を叩くように支持します。しかし、そこに待ったを駆けた者がいます。あそこを、とコマの罫線からはみ出す勢いで指差す先には、なんと関羽の軍勢が待ち構えています。

2017-05-30 13:10:16
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【横山光輝「三国志」講座127「援軍きたる」08】 関羽は劉琦のもとに援軍を頼みに行っていましたが、玄徳の危機に間に合ったようです。関羽の姿を見た曹操は、やはり、待ち伏せしていて孔明のワナがあったのだと、考えます。もしこのままワナにはまれば、大打撃を受けるかもしれません。

2017-05-30 13:11:56
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【横山光輝「三国志」講座127「援軍きたる」09】 曹操は、深入りして孔明のワナにはまるなと、退却を命じます。その様子を見届けた関羽は、すぐに玄徳に追いつこうと向きを変え、急行します。ものすごい勢いで進んでいたので、玄徳は一瞬曹操軍がついに追いついたのかと思うほど。

2017-05-30 13:13:59
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【横山光輝「三国志」講座127「援軍きたる」10】 前は漢江、もう逃げ道はない、と覚悟を決めますが、趙雲がやってくる軍勢の旗を見て、あれは関羽だといいます。玄徳にとっては待ち焦がれた援軍を関羽が引き連れてきたのです。誇らしげな関羽。そして玄徳軍の兵士たちは思わず歓声をあげます。

2017-05-30 13:15:51
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【横山光輝「三国志」講座127「援軍きたる」11】 関羽が、劉琦から一万の兵を借りてきたと報告すると、玄徳は、天はまだ見捨てたまわなかった、と言い、安堵の表情を浮かべます。関羽は援軍を連れてくるのに舟を使ったようで、漢江に停泊中の舟に乗るように促します。

2017-05-30 13:17:36
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【横山光輝「三国志」講座127「援軍きたる」12】 舟に乗ってしまえば、仮に曹操軍が再び追撃してきたとしてもかわすことができます。これで一安心、と関羽が言うと、頷く玄徳。ところで、と玄徳の奥方をみかけませぬが、と関羽が尋ねます。玄徳は悲痛な表情で、玄徳の妻の悲劇を伝えます。

2017-05-30 13:19:37
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【横山光輝「三国志」講座127「援軍きたる」13】 関羽といえば、千里行の時に、玄徳の妻を守りきってきたという経緯があります。人一倍想いはあったでしょう。おいわたしや、とうなだれるのみです。とそこに、ジャーンジャーンの銅鑼の音。もしや敵の水軍が現われたのか?

2017-05-30 13:21:58
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【横山光輝「三国志」講座127「援軍きたる」14】 槍を持って緊張の表情を浮かべる関羽。しかし、やってきたのは劉琦です。玄徳のことを叔父上と呼びながら、劉琦の舟は玄徳の乗る舟に接近。板で橋をかけられ、玄徳の危機を聞いて自分も駆けつけたと言います。

2017-05-30 13:23:51
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【横山光輝「三国志」講座127「援軍きたる」15】 劉琦は自分の城で体制を立て直して欲しいと言うと、玄徳はすまぬな、と劉琦の言葉を受け入れます。さらに舟が進むと、またしても前方に新手の舟が。劉琦は、江夏の軍船はすべてあつめたはずだといいます。もし呉の軍船ならどうなるか。

2017-05-30 13:53:11
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【横山光輝「三国志」講座127「援軍きたる」16】 この時点では曹操と呉は緊張関係にあるとはいえ、決定的な対立をしているとも言い難い。もしかすると曹操と同盟を組んで玄徳を亡き者にしようと考えているかもしれません。状況がわからないと見た玄徳は、もう少し様子を見てみようと言います。

2017-05-30 13:53:28
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【横山光輝「三国志」講座127「援軍きたる」17】 見ると、その舟には孔明の姿が見えました。なぜここに孔明がいるのか不思議ですが、ともかく玄徳は孔明を自分の舟に呼び寄せます。孔明は、夏口の兵を連れてきたと言います。どうやって連れてきたのかは不明ですが、うまいことやったのでしょう。

2017-05-30 13:53:40
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【横山光輝「三国志」講座127「援軍きたる」18】 どうして玄徳の位置がわかったのか、と玄徳が尋ねます。孔明は、あのまま曹軍の追撃を受けると、最初に目指していた江陵に向かい続けるのは不可能であり、必ず斜めに道をとって漢津にくることを推理したと言います。

2017-05-30 13:53:55
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【横山光輝「三国志」講座127「援軍きたる」19】 そのため、関羽を漢津に上陸させて待たせ、劉琦にもそのように動いてもらい、自分は夏口の兵を連れてきた次第と孔明。玄徳はよくぞやってくれた、頼もしく思うぞ、と孔明を讃えます。

2017-05-30 13:54:07
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【横山光輝「三国志」講座127「援軍きたる」20】 さて、皆がそろったところで、これからどうするか、という話になります。孔明は一ヶ所に兵をまとめてしまうのは危険だと言います。援軍が来たとは言え、曹操軍に比べれば寡兵です。全力で襲いかかられれば全滅してしまいます。

2017-05-30 13:54:20
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【横山光輝「三国志」講座127「援軍きたる」21】 そこで、夏口と江夏に兵を分け、両方から曹軍をけんせいすべきだと言います。玄徳も、たしかに一ヶ所に固まれば孤立するおそれがあると言います。そこで、玄徳は関羽に、五千の兵をもって夏口を守るように言います。玄徳らは江夏に向かうことに。

2017-05-30 13:54:33
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【横山光輝「三国志」講座127「援軍きたる」22】 関羽の役回りとして、別働隊で動くということが多いのですが、玄徳にとって安心して託せる人物が関羽しかいないということでしょうか。関羽に頼るしかないという現状、人材の層が厚い曹操に比べて、やりくりが難しい玄徳の弱みではあります。

2017-05-30 13:54:48
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【横山光輝「三国志」講座127「援軍きたる」23】 こうして、関羽は夏口へ、玄徳、孔明、劉琦は江夏へと向かいます。曹操としては絶対に逃してはいけなかった玄徳を逃してしまいました。 このまま指を加えて黙ってる、はずはありませんが、この続きはまた次回です。 今回はここまで。

2017-05-30 13:55:00