ピエール・ブルデュー『市場独裁主義批判』読書メモ集

ピエール・ブルデュー『市場独裁主義批判』(加藤晴久訳、2000)の読書メモをまとめました。Pierre Bourdieu, Contre-feux, Liber-Raisons d7agir, 1998.
1
荒木優太 @arishima_takeo

私は「無責任な」知識人を許しませんが、「知識人まがいの」実業家はますます許せません。変幻自在、書きまくる輩です。二つの取締役会、三つの新聞社のパーティ、いくつものテレビ出演の合間を縫って、年に本を一冊製造する連中です。byブルデュー『市場独裁主義批判』

2017-06-04 09:47:05
荒木優太 @arishima_takeo

フレキシビリテというのはネオ・リベラリズムのもう一つのキーワードです。夜間労働、週末労働、不規則な労働時間などのことです。いずれも、ずっと昔から、経営者の夢のなかに書き込まれている事柄です。byブルデュー『市場独裁主義批判』

2017-06-04 14:14:56
荒木優太 @arishima_takeo

一つ大切なことは反省的であることです。大げさな言葉ですが、出まかせで使っているのではありません。私たちが目標としているのは、答えを創ることだけではなく、答えを創る仕方を創ることでもあります。byブルデュー『市場独裁主義批判』

2017-06-04 15:24:52
荒木優太 @arishima_takeo

われわれが公約を思い出させようとするとわれわれを「無責任」呼ばわりする、われわれによって選出された「責任ある者たち」の言い逃れと引き延ばしはもうごめんだ。彼らが許している国家人種主義はもうごめんなのだ。まさに今日のことである。byブルデュー『市場独裁主義批判』

2017-06-04 15:38:30
荒木優太 @arishima_takeo

私は言う。いま毎日、何千度となく起こっているように、公務員が、顔を見ただけで、あるいは姓を見ただけで、一市民の市民資格=国籍に疑いを持つことを許すような法律は人種差別主義の法律である、と。byブルデュー『市場独裁主義批判』

2017-06-04 15:40:59
荒木優太 @arishima_takeo

経済学者は彼らの生活によって、また特に、多くはまったく抽象的・書物的・理論至上主義的な知的形成によって、現実の経済的・社会的世界から遊離した存在である。そのために彼らはかつて哲学者がそうであったように、論理の事象を事象の論理と混同する傾向がある。byブルデュー『市場独裁主義批判』

2017-06-04 15:53:50
荒木優太 @arishima_takeo

これ、『パスカル的省察』でロールズ批判してた口吻と全く同じだ!

2017-06-04 15:54:55
荒木優太 @arishima_takeo

『ニューヨークタイムズ』はピエール・ブルデューを「今日のフランスにおけるサルトル」と評したらしい。あんがじゅまん!

2017-06-04 15:58:26
荒木優太 @arishima_takeo

ブルデュー『市場独裁主義批判』読了。原題はContre-feux(向かい火)。ブルのネオリベ&グローバリゼーション批判。私もそうだけど、ブルの従来の立ち位置からするとネオリベ的なものとどう距離をとるかって結構難しいよね、教育システムによる文化資本的格差再生産みたいな話するとさ。

2017-06-04 16:07:24
荒木優太 @arishima_takeo

ブルデューはグラムシが説いた「機関的知識人 intelectuel organique」に批判的だったそうだが、これって上手いこと振る舞って権力やメディアの中に入って世の中変えていこうぜ系知識人のことと捉えてもいいんだろうか。…だとしたら、いろんな人が思い浮かぶネ!

2017-06-04 16:10:55
荒木優太 @arishima_takeo

ちなみに、ブルデューのContre-feuxは、ブルが自分でつくった「行動する理由 Raison d'agir」という名の出版社から出て超売れたそうだ。お前、東浩紀みたいな男だったのかよ!

2017-06-04 16:15:00
荒木優太 @arishima_takeo

同じ出版社からでた『テレビについて』は15万部超えたそうだ。すごいなァー。

2017-06-04 16:15:52