高田純『東京で核兵器テロ!』(2004)を遅ればせながら読んでみた

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思想的にかなり微妙な著者だけど，性懲りもなく読んでみる twitter.com/Polyhedrondiar…

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【本棚登録】『東京に核兵器テロ!』高田 純 booklog.jp/item/1/4062124… #booklog

2017-06-13 07:30:03

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ブログ更新。著者の高田純氏への評価は，読むごとに下がっていきました…。 /１月の読書メモ（放射能） - Polyhedronの非多面体日記 d.hatena.ne.jp/Polyhedron+dia…

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“直径七〇メートルの火球が出現…宿泊客や従業員、…コンクリートや鉄骨といったホテルの驅体を形作っていた素材までもが、超高熱によって一瞬で蒸発させられてしまった”pp.20-21 一キロトンのスーツケース爆弾でこれ。

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500メートルほど離れれば9キロトンでも戦車なんかは無事ですね twitter.com/Polyhedrondiar…

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核爆発前後の写真を見比べると，戦車の向こうの原爆を設置したタワーが蒸発してなくなっている。 pic.twitter.com/jXq4E3ibMk

2017-05-13 22:08:14

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爆心周囲に空気以外の物質が詰まってると，いわゆる火球はできなくて，プラズマ化するモノがいっぱいあるので蒸発する範囲はかなり狭くなる。 twitter.com/Polyhedrondiar…

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地下核爆発で形成される空洞が，出力10キロトンでも10mはあることから，例えば戦車の至近で広島以上の核兵器が炸裂したら，破片も残らず文字通り消滅(蒸発)することになる。 かつてソ連が核攻撃に耐えられる戦車を計画したらしいけど，どんな材料でも核兵器の直撃を受ければ消滅するほかない。

2017-05-12 08:14:50

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爆央から300メートル地点で人間がことごとく「蒸発」する描写があるんだが，これは違うんじゃないだろうか。 火球の中とは入射エネルギーが全然違う

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広島の人影の石は爆央から260メートルというし，本の記述は事実誤認だろう。(広島は16キロトン) twitter.com/Polyhedrondiar…

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これは本当に長い間誤解していた。単に人体が熱線の遮蔽物になってそれが石に残ったということで，「人影の石」というのも間違いではないけど誤解を誘うことになっている blog.livedoor.jp/toshi_tomie/ar…

2017-05-03 20:06:06

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読了。思いのほか良かった。 2004年の本だけど，虎ノ門のホテルの一室での小型核兵器炸裂シミュレーションを扱っていて，こういう物理現象の解説なので今でも通用する。 原発事故前にもっと読まれていたら，その後の雰囲気も違ったかも twitter.com/Polyhedrondiar…

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冒頭の小説仕立てのシナリオ読んでたときは，こんな疑念をもったけど，些細な問題で，本文はなかなか良質だった。 さすが放射線を専門に扱う著者だけあって，特にフォールアウトの危険性を詳しく描いている。 twitter.com/Polyhedrondiar…

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人が持ち運べるスーツケース型だと，ほぼ必然的に地表核爆発になる twitter.com/Polyhedrondiar…

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核攻撃の際，核兵器をどこで炸裂させるかは目的に応じて決められて， ①爆風と熱線による加害範囲を最大化するには空中爆発 ②放射能汚染を最大化するにはフォールアウトが多くなる地表爆発 ③電磁パルスによる加害を意図するなら高高度爆発 となって，地下核爆発は攻撃ではなく実験用。

2017-05-12 07:55:57

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地表核爆発が空中と顕著に異なる点は，フォールアウトによる被害が甚大になること。 空中核爆発は，熱線と衝撃波を広範囲に投射するのに有効だけど，核分裂生成物はキノコ雲とともに高く昇り，高濃度の汚染をもたらさない。爆心近傍に物質が少ないので放射化も限定的。

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地表核爆発だと，炸裂によって核分裂生成物が土壌や建材と混じり合い，さらに初期放射線の中性子が土壌や建材を構成する原子を放射化し，その多く(大きめの破片)はキノコ雲の麓に降り積もる。 そのため，一キロトンのスーツケース爆弾とはいえ，広島以上の放射能汚染を引き起こす。

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そして，爆発が空中だろうが地表だろうが地下への避難は本当に有効。 以下，1キロトンの地表爆発についての記述 “地下施設は、グランドゼロの真下でなければ、大丈夫です。六〇メートル以遠の地下では心配はいらない…”p.176 twitter.com/Polyhedrondiar…

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100キロトンの核爆発が都市の上空約1000mで起こった場合のインフラ被害。現代の都市は結構丈夫で，爆心から1km以内なら結構潰滅するけど，その外側は意外と残る。5km離れると車輌の被害も走行可能な程度というのは(少しだけ)心強い。p.7 pic.twitter.com/xoLbEuoK2t

2017-05-09 07:14:55

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“建造物の地階や地下街…は衝撃波に対して極めて強いのです。…地上の構造物は衝撃波の影響をまともにくらいます。…グランドゼロから一八〇〇メートル以内で、建造物のガラスが粉砕されます。…飛び散るガラス片により、二七五メートル以内にいる人びとの五〇パーセントが死亡”p.176

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炸裂の瞬間に地下にいれば，火球への見通しが必要な熱線やα線はもちろん，透過力の高いγ線も，ビルの陰に回折で回り込む衝撃波も，放射性降下物も大いに防ぐことができる。避難しない手はない。 ソ連の都市の地下鉄はだいたいが核シェルターとしての役割を考えてつくられたものだというのも納得だ

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この資料は，空中核爆発の影響を評価したもので，スーツケース核兵器のような地表核爆発の被害想定はしていない。 これを埋める意味で，高田純氏の書籍『東京に核兵器テロ!』はなかなか有益でした。 twitter.com/Polyhedrondiar…

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ここのpdfとてもためになる。 広島長崎クラスの20キロトン原爆とその50倍の出力の1メガトン水爆。これらが百万都市に落とされたらどうなるか検討してくれてる。 核兵器使用の多方面における影響に関する調査研究について ｜ 外務省 mofa.go.jp/mofaj/dns/ac_d…

2017-05-08 21:37:10

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こんなまとめが。アカウント見たけど，ダメな人ですね… .@kuratan さんの「高田純理学博士(@ gatapi21)のお笑いのレベルが高田純次氏並に高すぎる件について（日本人の定義ほか）」をお気に入りにしました。 togetter.com/li/269198

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右のダメな主張はあからさまにダメなので皆すぐ判るけど，左のそれは騙される人多数な感じがあります。

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amazon.co.jp/dp/4166608045 藤原正彦『日本人の誇り』読了。 相変わらずだなぁ。戦後の日本はたるんでる，昔の日本人はどこへいったのか？ＧＨＱに植えつけられた国民自己崩壊システムが今なお機能しているのだ，みたいな話が蜿蜒と続く。

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というか，本のタイトルで内容だいたいわかるかｗ どうもテンプレ的で，少なくとも，数学者が書く文章って感じではないね。高田純氏の文章が物理学者の書く文章って感じでないのと同様。高田氏の方がより右だけど。 でも思えば，この人の信念は『若き数学者のアメリカ』から変わってないのね…。