【横山光輝「三国志」講座130「水軍提督周瑜」】

横山光輝「三国志」を一話ずつ解説してみようというコーナー。第130話「水軍提督周瑜」の巻。 ※解説はbotさんの個人的見解です。
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横山光輝「三国志」武将かるた_bot @yms_karuta

【横山光輝「三国志」講座130「水軍提督周瑜」01】 第130話でございます。前回、孫権の母のアドバイスもあり、国の一大事を決めるにあたって周瑜の意見を聞くべしと、孫権は周瑜に手紙を送ります。周瑜はこのとき、鄱陽湖(はようこ)にいました。

2017-07-04 12:33:36
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【横山光輝「三国志」講座130「水軍提督周瑜」02】 中国では昔から南船北馬といって、北は騎馬隊、南は水軍が強いとされてきました。地形的な問題もありますね。その中で、強力な水軍を擁している呉の水軍提督というわけですので、周瑜は重要な立場にいるわけです。

2017-07-04 12:35:18
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【横山光輝「三国志」講座130「水軍提督周瑜」03】 周瑜といえば、孫策の大の親友であります。美周郎と言われたこの男。大喬・小喬という美人姉妹を、孫策と周瑜が娶るわけです。小喬は孫策の后の妹であるため、孫権とも義兄弟という関係にあたります。

2017-07-04 12:38:38
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【横山光輝「三国志」講座130「水軍提督周瑜」04】 本来なら、もっと早い段階で横山三国志に登場してしかるべき人物ではありますが、諸事情があったのか、ストーリー構成上、初登場は今回となります。この周瑜が、開戦か降伏かの最後のカギを握る人物となったのです。

2017-07-04 12:40:35
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【横山光輝「三国志」講座130「水軍提督周瑜」05】 周瑜は孫権からの手紙を受け取ると、すぐに出立しようとしますが、そこに魯粛がやってきます。魯粛と若き孫策・周瑜の逸話もありますが、そこはサクッと割愛、周瑜は久しぶりだなと迎えます。挨拶もそこそこに魯粛は本題に入ります。

2017-07-04 12:42:44
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【横山光輝「三国志」講座130「水軍提督周瑜」06】 開戦か降伏か、で国が二分されている現状をまず説明したあと、魯粛は諸葛孔明を連れてきているといいます。孔明は玄徳と孫権が手を握れば曹軍を打ち破れると言ってると言うと、周瑜はほう、と応じます。

2017-07-04 12:44:30
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【横山光輝「三国志」講座130「水軍提督周瑜」07】 魯粛も、降伏したら呉がなくなると思うと言うと、周瑜は魯粛が言わんとしていることがはわかったといい、孔明に会って、その肚を確かめてみようと言います。魯粛がここまで来るとは相当揉めているなと感じた周瑜。

2017-07-04 12:46:44
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【横山光輝「三国志」講座130「水軍提督周瑜」08】 魯粛が退出したあと、今度は張昭を始めとした重臣が周瑜のもとを訪れます。張昭らは、魯粛の行動を詰ったあと、周瑜の気持ちを確かめに来たと言います。彼らは不戦論と見た周瑜は、自分もここは戦わぬ方がいいと考えていたと言います。

2017-07-04 12:48:30
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【横山光輝「三国志」講座130「水軍提督周瑜」09】 明日にでも孫権にそう言おうと周瑜が言うと、張昭らは安心したのか、よろしくお願いいたすと言って退出。周瑜は、これはまだまだもめそうだのォ、とため息をつきます。すると今度は、カン沢、呂範、朱治、諸葛瑾がやってきます。

2017-07-04 12:52:06
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【横山光輝「三国志」講座130「水軍提督周瑜」10】 迷っているという彼らの中に諸葛孔明の兄である諸葛瑾がいることを見た周瑜は、どう考えているのかと尋ねます。諸葛瑾は弟が主戦論を引っさげてきている故、困っていると言います。もし自分が意見を言っても孔明の兄だから、と見られると。

2017-07-04 12:53:38
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【横山光輝「三国志」講座130「水軍提督周瑜」11】 だから外からながめている、という諸葛瑾に対し、周瑜は国の一大事に兄弟のことは私ごとであると。呉の重臣であるのだから、開戦か降伏を考えるべきだと言うと、諸葛瑾は呉の安全を考えると戦わぬ方がいいと言います。孔明とは反対の意見です。

2017-07-04 12:55:35
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【横山光輝「三国志」講座130「水軍提督周瑜」12】 周瑜は、明日孫権のところに行った時に結論を出すといって、今日は引き取らせます。その後も、呉の重臣達が続々と周瑜の家に詰めかけ、開戦か降伏かの激論が夜中まで繰り広げられました。

2017-07-04 12:57:33
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【横山光輝「三国志」講座130「水軍提督周瑜」13】 なかなか結論は出ませんが、魯粛が孔明を連れてきたと聞いた周瑜は、ここに通すのはまずいと考え、水閣に案内しろと言います。そして、議論中の諸公には、いつまでたってもらちがあかないので、明日孫権の前で決断しようと言い、解散させます。

2017-07-04 12:59:27
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【横山光輝「三国志」講座130「水軍提督周瑜」14】 重臣たちがぞろぞろ引き揚げるのを確認した周瑜は、一人、水閣に向かいます。水辺に建てられた建物ですね。扉を開けると、魯粛と孔明が待っていました。お互いに挨拶を交わします。

2017-07-04 16:06:12
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【横山光輝「三国志」講座130「水軍提督周瑜」15】 魯粛は周瑜に気持ちが決まったかと尋ねます。だいたいな、と応える周瑜。それではいよいよ開戦か、と勢いこむ魯粛。しかし、いや、と言う周瑜に対し、では降伏なのか、という魯粛。国を保つためには最善の策と思うと周瑜は返します。

2017-07-04 16:08:20
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【横山光輝「三国志」講座130「水軍提督周瑜」16】 魯粛は慌てて、孫堅と孫策が血と汗で築いた呉をむざむざと曹操の手に渡すのか、と言います。周瑜は民を戦火から守り呉の安泰を計るためには仕方がないと言うと、魯粛はそれは臆病な輩が口にする口実だと反論。主である孫権は安泰ではないと。

2017-07-04 16:10:37
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【横山光輝「三国志」講座130「水軍提督周瑜」17】 呉の精鋭が力を合わせ、長江の要害で守れば曹操とて呉には踏み込めないと周瑜を説得にかかります。横山三国志の絵柄からすると、強硬論を唱える人物のようには見えませんが、魯粛はなかなかに気骨がある人物です。

2017-07-04 16:13:18
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【横山光輝「三国志」講座130「水軍提督周瑜」18】 さて、魯粛と周瑜のやり取りを見ていた孔明は、くっくっくと笑いだします。何がそんなにおかしいのか、と周瑜が言うと、孔明は、魯粛が時勢にうといのでついおかしくなったと言います。

2017-07-04 16:15:14
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【横山光輝「三国志」講座130「水軍提督周瑜」19】 え、周瑜じゃなくて俺?と思った魯粛。なぜ自分がそこまで言われなきゃいけないんだと、今度は孔明に詰め寄ります。孔明は、周瑜が曹操に降伏しようというのは時勢にあったまことの道理と言います。

2017-07-04 16:16:46
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【横山光輝「三国志」講座130「水軍提督周瑜」20】 魯粛は、あなたは呉に降伏をすすめるためにやってきたのか、と言うと、孔明はそうではない、道理を話しているのだ、と応えます。普通に考えれば、曹操は戦上手であり、圧倒的な戦力を持っています。玄徳はじめ太刀打ちできるものはいない状況。

2017-07-04 16:19:19
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【横山光輝「三国志」講座130「水軍提督周瑜」21】 戦えば戦火が広がる。降伏すれば、戦火は免れ、うまく立ち回ればもっと出世ができるかもしれない。時勢だけをみればそう見通せます。ならば孫権はどうなる、という魯粛。孔明は、戦わず降伏せずに曹軍を引き揚げさせる策があると言います。

2017-07-04 16:21:40
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【横山光輝「三国志」講座130「水軍提督周瑜」22】 この意外な言動に、なにっ?と反応した周瑜。そんな策があるのかと魯粛。ならばお聞かせ願いたいと周瑜が言うと、孔明は、一艘の小舟と二人の人間を贈り物ととすれば、曹軍は喜んで引き揚げると言います。

2017-07-04 16:23:04
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【横山光輝「三国志」講座130「水軍提督周瑜」23】 二人の人間とは、誰か?と尋ねる周瑜。孔明は、曹操が漳河のほとりに豪華絢爛な銅雀台を築いたといいます。余計な説明はいいと言う周瑜。誰を差し出せばいいのかと答えを求めます。

2017-07-04 16:26:12
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【横山光輝「三国志」講座130「水軍提督周瑜」24】 孔明は、曹操が、絶世の美女と言われる大喬・小喬の姉妹の噂を耳にし、どうしても手に入れたいと言っていたと。曹操の野望として、天下を平らげ帝王となり、銅雀台に大喬・小喬をはべらせ、晩年の楽しみにしたいという誓いを立てたと言います。

2017-07-04 16:29:03
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【横山光輝「三国志」講座130「水軍提督周瑜」25】 その望みを叶えれば、曹操は喜んで兵を引き揚げるだろうと。呉には星の数ほど女性はいるのだから、その中からたった二人差し出せば呉が安泰。こんないい策はございますまい、と言う孔明。他人事だと思って結構酷いこと言ってます。

2017-07-04 16:31:58