【横山光輝「三国志」講座129「火中の栗」】

横山光輝「三国志」を一話ずつ解説してみようというコーナー。 第129話「火中の栗」の巻 ※解説はbotさんの個人的見解です。
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横山光輝「三国志」武将かるた_bot @yms_karuta

【横山光輝「三国志」講座129「火中の栗」01】 いよいよ孔明が孫権とご対面。と、その前に、孔明の前に現われたのは兄の諸葛瑾です。ロバの顔に似ているという噂の諸葛瑾ですが、ここでは普通の人物です。孔明よりは目がぱっちりしてますね。兄弟と言われなければわかりません。

2017-06-20 12:46:42
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【横山光輝「三国志」講座129「火中の栗」02】 再会を喜ぶのもつかの間、孔明は玄徳の使者としてきたので、私事は後回しにしたいと言います。それも道理と、役目が終わったらゆっくり会おうと、諸葛瑾はその場を辞します。先に進みまして、孔明は孫権と対面を果たします。

2017-06-20 12:49:09
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【横山光輝「三国志」講座129「火中の栗」03】 孫権を見た孔明は、たしかに一代の巨人だ、と評します。後にとんでもない巨人になったと驚くことになりますが、この当時からも孫権の人物としての大きさを評価していたようです。しかし、感情高く強情な人物とも見ています。孔明の人相見です。

2017-06-20 12:54:04
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【横山光輝「三国志」講座129「火中の栗」04】 こういう人物は、激しい言葉が必要であり、穏やかに説きつけるのは難しいだろうから、少し腹を立てさせるくらいのほうがいいと考えます。人によって話し方なりアプローチの方法を変えるというわけです。

2017-06-20 12:55:59
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【横山光輝「三国志」講座129「火中の栗」05】 孫権は、孔明に茶を進めて気楽に話をしようと持ちかけます。そして、孔明が玄徳を助けて戦った最初の戦いだったとして、新野の戦いから話を進めます。結果的に兵力不足であり、守るに不適当な城ゆえ、曹操に太刀打ちできなかったと孔明は言います。

2017-06-20 12:58:56
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【横山光輝「三国志」講座129「火中の栗」06】 次いで、孫権は曹操の兵力の実数を尋ねます。魯粛にも確認させに行かせ、曹軍100万と号されてるものの、実数は80万だとおそらく把握していると思われますが、それが本当の数か尋ねます。孔明は100万はあるだろうと答えます。

2017-06-20 13:03:47
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【横山光輝「三国志」講座129「火中の栗」07】 それは少し多めに言っているのではないか、という孫権。しかし、孔明は、曹操が北の青州、兗州を滅ぼした時にすでに4、50万、さらに袁紹を討って4、50万を加え、直属の兵は2、30万、さらに荊州の兵を加えると、合計150万は下らないと。

2017-06-20 13:08:09
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【横山光輝「三国志」講座129「火中の栗」08】 百万といったのは、その数を聞いて呉の人々が驚き恐れてしまうとおもったからだと言います。実際に曹操が150万の兵力を持っていたとしても、その全てを呉との対戦に使うかって言うと、そうではないと思いますが、そこは言わない。

2017-06-20 13:09:45
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【横山光輝「三国志」講座129「火中の栗」09】 孔明としては、孫権にショック療法を施そうと思ってるわけですから、いかに曹操が強大であるかという話をしていきます。大将の数は、智謀豊かで武勇に優れたのが2、3千はいる、軍師は車に積み、ますで図るほどいると曹軍の層の厚さを述べます。

2017-06-20 13:11:49
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【横山光輝「三国志」講座129「火中の栗」10】 曹操は荊州を平らげたあと、さらに野心を抱いていると思うか?という問に、軍船を調え、旗印は数百里に及ぶ兵力、呉を奪わんとする以外にその兵力を向ける場があるか、当たり前の話だろうと言います。

2017-06-20 13:14:10
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【横山光輝「三国志」講座129「火中の栗」11】 孫権は、後は戦うべきか、戦わぬがよいか、という孫権の問に、孔明は、ははははと一笑。ちょっとムッとした表情をした孫権は、魯粛が孔明の才を高く買っているので、出来ることなら呉の進む道を教えてもらいたいと言います。

2017-06-20 13:15:46
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【横山光輝「三国志」講座129「火中の栗」12】 孔明は、少しもったいぶります。言いたいことはあるが、用いられないことを言ってもかえって迷わせるだけではないかと。孫権は構わないから言ってみろと言うと、孔明はならば、と話し始めます。

2017-06-20 13:17:16
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【横山光輝「三国志」講座129「火中の栗」13】 孔明は、孫権は呉において曹操と天下を争わんとしているが、曹操の勢いは荊州まで押し寄せ、玄徳だけでは歯が立たず江夏まで退いているという状況を説明。孫権も、父・孫堅、兄・孫策の意志を継ぐなら、玄徳と力を合わせ挑む時であると言います。

2017-06-20 16:07:09
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【横山光輝「三国志」講座129「火中の栗」14】 しかし、勝ち目がないと考えているなら、降伏すべきだと言います。降伏という言葉に孫権は反応。続けて孔明は、鎧を脱ぎ、城を捨て、国土を提供すれば、曹操とてそうひどい仕打ちはしないだろうと。ここで、むむむ、と孫権。

2017-06-20 16:08:47
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【横山光輝「三国志」講座129「火中の栗」15】 ならば、なぜ玄徳は降伏しないのか、と孫権が尋ねると、孔明はかつて斉の田横は一壮士の身でありながら、漢の高祖にも降らず、節操を守って自害した、という故事を出します。楚漢戦争の中の逸話ですね。

2017-06-20 16:10:38
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【横山光輝「三国志」講座129「火中の栗」16】 玄徳は帝室の一門であり、英才であり庶民は慕っている。事成らぬは天命だが、曹操のごとき下輩に降るなどということを勧めたら、自分が首をはねられると孔明は言ってのけます。これに対し、主人に勧められぬものをわしに勧めるのかと孫権は激怒。

2017-06-20 16:13:57
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【横山光輝「三国志」講座129「火中の栗」17】 孫権はそれくらいのことなら誰でも言えるわ!と話を聞きたくないと言って部屋を退室してしまいます。重臣たちも、まったく知者が聞いてあきれる、と陰口を叩きながら退室します。唖然とする魯粛は、孔明に、人を蔑むにもほどがあると詰ります。

2017-06-20 16:15:59
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【横山光輝「三国志」講座129「火中の栗」18】 はははは、と一笑する孔明。孫権殿も度量が狭いな、と一言。自分が聞かれたのは、曹操の兵力と、降伏するか否かであって、戦えば勝てるかという問いはなかったと言います。確かに、孫権はそのような問は出しておりません。

2017-06-20 16:17:38
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【横山光輝「三国志」講座129「火中の栗」19】 曹操に勝てる方法を教えろと問われたならば、それに答えたであろうという孔明に対し、勝てる方法があるのか、と尋ねる魯粛。孔明はある、とキッパリ。自分の目から見れば曹操百万の大軍はありの群れに等しいとまで言います。

2017-06-20 16:19:29
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【横山光輝「三国志」講座129「火中の栗」20】 だが、問われぬことをベラベラしゃべる気はないと言います。大分魯粛にヒント出しちゃってますけど、問われもしないのに勝てる方策を言い出したのでは、ネタとしての価値が半減です。魯粛はあわてて孫権にもう一度話をすると言って部屋を出ます。

2017-06-20 16:22:25
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【横山光輝「三国志」講座129「火中の栗」21】 さて、孫権は、先程の孔明の侮辱にまだ怒り心頭。玄徳は節操を守るが自分には好きなようにしろだと、自分がそれほど命を惜しむとおもっているのか、と激おこです。そこに魯粛が現われます。なんであんなのを連れてきたのか、と怒りをぶつけます。

2017-06-20 16:24:38
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【横山光輝「三国志」講座129「火中の栗」22】 魯粛は、孔明がまだ腹を割って話してはいない、と言い、孫権がなんと度量の狭い君主だと言ってたと言います。それに対し、再びむむむ、の孫権。たしかにこの大事な時に、あの程度で腹を立てるのは大人げないと反省してみせます。

2017-06-20 16:26:14
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【横山光輝「三国志」講座129「火中の栗」23】 もう一度、孔明に会って、腹を割って話したいと言う孫権。孔明は先程の賓殿にいるという聞き、誰も近づけるなと言って孫権は向かいます。先程は失礼したという孫権に対し、孔明は自分も国王の威厳を犯し、その無礼死罪に値しますと詫ます。

2017-06-20 16:28:13
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【横山光輝「三国志」講座129「火中の栗」24】 考えてみると、曹操を積年の敵と見ていたのは、この呉と劉備玄徳であったと話を切り出す孫権。お気づきになりましたか、と孔明が受けます。呉は10万の兵を擁しているとは言え、久しく平和に慣れ、曹操の兵と互角には戦えない、と孫権。

2017-06-20 16:30:06
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【横山光輝「三国志」講座129「火中の栗」25】 孔明は、兵の数が問題なのではなく、国王、つまり孫権に戦う決意があるかどうかが肝心だと言います。孫権は、自分の心はすでに決まった。曹操の下には行かぬ、と言います。孔明はならば、勝利をつかむのに時間をおいてはなりませぬと言います。

2017-06-20 16:31:47