洋上防空でのESMの重要性

60年代、イギリス海軍は、「防空ではESMこそ中核的センサーになる」と認識していたらしい、というお話。
軍事 海軍
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早期警戒センサーとしてのESM
眠れる森のパンダ @Panda_51
今回、"British Destroyers & Frigates"をツマミ読みしてて面白かったのが、「1960年代中盤より、防空においてはESMこそ中核的センサーとなることが認識されるようになっていた」って話でしたね
眠れる森のパンダ @Panda_51
1964年のフェニクス演習では、航空機に対する平均探知距離は225海里で、レーダーの140海里を大きく上回っており、またpossible contactsの75%を占めていた由
眠れる森のパンダ @Panda_51
また1965年のカルプルニア演習では、UA-9電波探知装置を用いて、バッカニア攻撃機による6回の低空侵攻のうち5回を探知、うち1回は200フィートという低空を飛行していたにも関わらず230海里での探知に成功、「艦隊単位で十分に期待しうる唯一の早期警戒センサー」との評価
眠れる森のパンダ @Panda_51
個人的に、ESMの重要性って未だに過小評価しているような気がしています。イージス艦なんかも、SPY-1は「噴火する火山のように目立つ」ので、実際に作動させるタイミングがけっこう難しいとかいう話がありましたっけ
N_Cockyさんとのお話
眠れる森のパンダ @Panda_51
@N_Cocky 防空側からすると、何らかの電波発振を捉えられれば、その発信源がレーダーか通信機かというのはあまり頓着しなかったんじゃないかなと…無論、ESMの活用が普及した現代は電波管制も厳格化されてるでしょうから、この値がそのまま適応できるわけでもありますまいが
…は未だ無い@DONT TREAD ON ME @N_Cocky
と申しますか。これら2つの実験は60年代ですよね。米海軍では既にNTDSが採用されていましたが、非搭載艦に対して短波によるテレタイプ通信(LINK14)も併用してた頃です。 現代では、例えばCEC等は遠達性を限定して電波見通し線上で通信しますし、環境が色々異なるのでしょう。 twitter.com/Panda_51/statu…
眠れる森のパンダ @Panda_51
@N_Cocky 確かに、50年も経ってそういった周辺環境の変化も色々ありますし、現代だとどうなってるのかは気になるところです
…は未だ無い@DONT TREAD ON ME @N_Cocky
現代では。早期警戒の手段というより、標定モードにある攻撃機のレーダーや、ARH=アクティブ・レーダー・ホーミングを用いた対艦ミサイルに対する警戒が主に成ります。で、警報が発せられると同時に、待機してたRAMやCIWSにキューイングする、則ち「今だ!動け」と指示を出します。 twitter.com/Panda_51/statu…
眠れる森のパンダ @Panda_51
@N_Cocky 海自だとNOLR-8以降のESM装置はその辺の瞬時探知・全方位同時捜索機能重視にシフトしてるっていいますよね…そして今気づいたのですが、NOLR-8では通信波帯ESM機能を削除したということは、早期警戒機能にはあまり期待してないってことなんですかね
…は未だ無い@DONT TREAD ON ME @N_Cocky
護衛艦等では、通信を傍受して早期警戒するのは諦めたのでは。 もちろんコミントやシギントは、別の部署でやってますし。もし目標が不用意に電波を出したら、上級司令部を介して1報あるでしょうし。 twitter.com/Panda_51/statu…
眠れる森のパンダ @Panda_51
@N_Cocky 米海軍のSLQ-32も通信波帯ESM機能は持ってなさそうですし、これらが開発された70年代中盤の時点で、既に通信波帯ESMによる早期警戒の意義が薄れていた…となると、けっこう短期間だったんですかね。その後も個艦のASMD用としては重要なセンサーだったんでしょうが
眠れる森のパンダ @Panda_51
EW102に出てる例題では、RWRによる探知可能距離は、レーダー探知距離の37.6倍に達するということになっております…なおあくまで計算問題なのでレーダー水平線は度外視
…は未だ無い@DONT TREAD ON ME @N_Cocky
@Panda_51 >例題では、RWRによる探知可能距離は、レーダー探知距離の37.6倍に達する… レーダー水平線を無視する趣旨ならば「不用意にレーダー封止を破るな、浅はかな思い込みを遙かに超えた距離まで届き得るのだぞ!理論上はだが」という戒めを与える意図かも知れませんね。
yuki_8492さんとのお話
同志雪の人@艦火合協賛 @yuki_8492
これとか本来1万メートル級の高度じゃないと見通し通らない目標なのに200フィートでES探知してるってことは、水平線越えるネタが多分あるんだよなぁ。くそう教科書……
同志雪の人@艦火合協賛 @yuki_8492
でもOH通信なんて山岳回折とかラジオダクトとか電離層伝搬とかしか思いつかんぞ。これでそんな探知できるんかなぁ。
同志雪の人@艦火合協賛 @yuki_8492
地表波が正解っぽい雰囲気でてきた
眠れる森のパンダ @Panda_51
@yuki_8492 EW103ひっくり返してるんですが、どれくらい届くのかよく分からんのですよね…何分実務経験ないもので
同志雪の人@艦火合協賛 @yuki_8492
@Panda_51 私は手元にないのでググってるのですが100kwAM放送局の実用放送距離が190㎞ってことしか……。HFだともっと短くなりそうですけど、海上だと伝送損失は落ちるとかで、結局まだよくわからない感じに。
眠れる森のパンダ @Panda_51
@yuki_8492 とりあえず出典を確認してみましたが、やはり電子戦が主眼じゃないのであまり詳しくは書いてないですね…"British Destroyers & Frigates from second World War and after"の276ページです pic.twitter.com/nh3Zvzb7QE
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同志雪の人@艦火合協賛 @yuki_8492
@Panda_51 あいやー、ホントに高度200フィートの航空目標を230海里で探知したレベルのことしか書いてない……。まあ、本題じゃないししょうがないですよね。
眠れる森のパンダ @Panda_51
@yuki_8492 貼った後で見返してみたら、カルプルニア演習での事例は「UA-9電波探知装置を用いて」ってのが一つの手がかりになりそうです、USNIの装備本によるとこれの使用周波数は7-11.5GHzだそうなので、HFどころかX(I)バンドですね…
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コメント

鉄底海峡 @tetteikaikyou 2017年7月12日
シェフィールドの喪失に、そんな理由があったのか…。

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