火の鳥は和歴史の要素が入ったものが好きだなあ。手塚治虫の描く未来の物語は概ね荒涼としている。自分のクローンはハンティングされるディレクターのやつとか、宇宙船の中で延々と嫉妬の話をするやつとか、人類滅亡後の世界を描いた未来編もそうだけど、読んでて非常に重苦しい。
2011-08-12 16:11:39「想像力を働かせて存分に悲劇喜劇を練り上げてしまうのが歴史作家、そういうことで、手塚治虫も立派な歴史作家のひとり」か。確かにそうだよね。
2011-10-20 20:56:41手塚治虫はもの凄いディズニーっぽいし、もの凄い宝塚っぽい。キャラ造形で言えば白目のある顔がすごく自意識を感じさせる。体型はなめらかでエロティック。でもあのトキワ荘の弟子筋の一連になるとそうしたエロスは陰を潜める。あと漫画的文法に最もアヴァンギャルドだったのもむしろ手塚。
2011-08-09 08:30:30しかし手塚治虫と藤子不二雄のあの作風や構成といった全体的なスタイルの違いはなんなのだ。あんなに憧れてて模倣もして、年齢も実は5歳くらいしか違わない同時代人なのに、まったく違う方へいったよね。
2012-06-01 19:24:04手塚治虫とか、締め切り何本も抱えてしかも背後に編集者張り付きの状態で、なおかつ他社の原稿から上げたりしてたってのはまず精神力的に尊敬するわ…。
2012-06-28 14:41:44宮崎駿の手塚治虫批判も「愛憎」という部分がとてもあると思うし、もっと言えば好き嫌いの問題だと思う。ただ表現ジャンルにおいて手塚治虫の存在はあまりに大きすぎるというだけでね。スタンスを表明することが「主義」に見えてしまうくらいに大きい。
2012-03-17 11:27:02手塚治虫「ブッダ」で、シッダールタは意外と人間臭く、入滅の間際まで「自分が死んだら自分が一生かけて説いた話も忘れられてしまうのか」と苦悩したりしている。脇役のアッサジのほうがよほど悟りを開いてる。でもあれは「苦悩や迷いがなければ完璧ではない」という話なのだと今は納得している。
2012-02-18 14:17:45いま思いついたんだけど、こないだの手塚治虫の命日の2月9日に、このアイコンにもうひとつ出っ張りつけてアトムっぽくしたら良かった…!
2012-02-15 14:23:24手塚治虫の漫画は「タメ」という部分で、いつも急ぎ足な気がする。内部描写はするんだけど、あくまで目線が鳥瞰的というのか…。ここぞ、という決めゴマがいつも小さいのよね。章のラストのコマも小さい。それに対して、藤子不二雄の「ドラえもん」などはラストのコマは必ず大きくしていた。
2012-03-17 08:40:37「陽だまりの樹」一巻を読んだ。手塚治虫はいつもあっさりと人が死ぬ。あと個人の心象がいつも複雑で矛盾に満ちており、類型化されたキャラクターといった存在が少ない。
2011-10-09 23:29:17マンガ黎明期に手塚治虫をはじめとする後の巨匠たちが集ったのが椎名町のトキワ荘でなく例えば「西麻布クリスタルマンション」とかだったら、「クリスタルマンションの面々」として後世に伝えられただろうか。
2011-05-24 12:07:07