ここ最近は震災関連の出来事に目を配る以外は、本読むか酒飲むかアニメ観るかゲームするか寝るかしかしてない。敢えて言おうこれは計画的堕落である。
2011-03-19 02:25:12そんな中、伊藤計劃『虐殺器官』を読み終えた。情報化社会と言語学というテーマでここまでのSFに仕立て上げるとはすごい。しかもWEB上で結末の真意の考察を見てさらにビビる。激押しの一作。
2011-03-19 02:36:46ちぇっくしますRT @JP_Kaji: そんな中、伊藤計劃『虐殺器官』を読み終えた。情報化社会と言語学というテーマでここまでのSFに仕立て上げるとはすごい。しかもWEB上で結末の真意の考察を見てさらにビビる。激押しの一作。
2011-03-19 02:38:01というか多分主眼は「先進資本主義国の平和はいかにして保たれるか」という事実と主人公のトラウマとの葛藤みたいなことなんだろうな。そのツールとしての情報化と言語学。どこに軸を置くかで見方が変わる。。
2011-03-19 02:44:15@JP_Kaji 伊藤計劃の「ハーモニー」は虐殺器官と同じ世界の50年後?が舞台の話。これもかなり緻密に世界が構築されている。「あのあと」の世界がわかるよ。
2011-03-19 02:54:07@JP_Kaji うん。物語に直接関係してるかしないか微妙だけどラストの大災禍とかが作中語られてる。それに本質も「人間のコントロール」みたいなことだからけっこう虐殺器官に通じてる。あんまり言うとネタバレしそうだからもう言わないw
2011-03-19 03:02:37ハーモニーにしろフラクタルにしろ時計仕掛けのオレンジにしろ、「完璧なセカイ」を題材にしたものは今の社会が目指してる理想像なのに、そこに描かれるセカイに反発する人間に絶対共感するのは、「選択すること」を奪われることを嫌悪するってのがあるのかもね。
2011-03-19 03:06:00それぞれの「絶対に病気にならない世界」「働かなくてもいい世界」「高度に管理された世界」どれもいいけど、きっと全員が型枠にはめられた人間だったら自意識の置き場に困るんだろう。隣人が自分と同じただのリソースだったらきっと誰も隣人を愛せない。
2011-03-19 03:12:16@ryuju_tateishi ユビキタス社会では「選択の自由が奪われてる」ことすら気づかないのだそうだ。鈴木謙介さんが言うところの「宿命的」ってやつですね。
2011-03-19 03:12:19確かに、今現在「携帯をどう使うか」ていう選択の裏に「携帯を持たなけらばならない」という宿命があるよね RT @JP_Kaji @ryuju_tateishi ユビキタス社会では「選択の自由が奪われてる」ことすら気づかないのだそうだ。鈴木謙介さんが言うところの「宿命的」ってやつです
2011-03-19 03:16:56つい最近だったと思うけど、ロシアの超絶田舎に母と二人で暮らしてる数学者が数学界を震撼させる難問を解いて学会が表彰するって言ったら「そんなもんいらねえ」って言って数学者がめちゃ糾弾されてたけど、それは結局学会がイレギュラーを認めたくなかっただけだよな。
2011-03-19 03:22:26これから本当に病気もなくなっていくだろうし社会もどんどん便利になっていくだろうけどそこに右へ倣えでほとんどの人間が同じ進歩を享受するのも気持ち悪いな。電車の中で携帯出してる奴が俺含めて全員iphoneだったとき、ほんまに気持ち悪かった。
2011-03-19 03:26:57本当に全員が全員大体の点で同じ土俵にたてるようなことがもしあれば、まあそれ自体が結構想像を絶してるけど、その時点で個人が個人であること自体がアイデンティティ担保することになって、それはそれで何とかなるような気がしてる。
2011-03-19 03:29:58ユビキタス社会は選択の幅を広げてるように見せかけて全員に同じ選択肢を示してるんだから全員が必ず選択肢のどれかにおさまる。これが繰り返されていけばそりゃ人間は何パターンかくらいの行動に割り振られるだろうよ。
2011-03-19 03:45:32ただここで思うのは例えば1000人が同じ目的地を設定した場合、1000人に同じ最良の回答を見せたらそこで渋滞が起こるんじゃね?と。パターンの渋滞。
2011-03-19 03:50:59ハーモニーにもちょこっと出てきたけど今までの人類の歴史の中で一番管理社会が発達したのがナチスで身障者・病人を排除して健全な人間の社会を作り出そうとした。
2011-03-19 04:06:22あげく人種まで浄化しようとしたもんだから厄介この上ないことになったわけで人種以前のisolation ward今でも医療に使われてる
2011-03-19 04:06:25