2017-08-15のまとめ
【日経平均】+216.21 (+1.11%) 19753.31 pic.twitter.com/RK0QFTmxuw sekai-kabuka.com
2017-08-15 23:07:20[PDF] 経済レビュー 間近に迫るFRBのバランスシート縮小が長期金利に与える影響について / bk.mufg.jp/report/ecorevi…
2017-08-15 23:07:432017年6月に公表されたバランスシート縮小の具体的なプラン pic.twitter.com/NiJeKSFjYA
2017-08-15 23:07:5910年物国債利回りの分解(ニューヨーク連銀の試算値) pic.twitter.com/xnHa6ISixR
2017-08-15 23:08:15金利の期間構造に関する期待理論に依れば、長期金利は、『短期金利の予想経路の期待値』(①)に『期間プレミアム』(②)を加えたものとなる。①については、現在の長期金利は、現在から将来にかけての短期金利予想経路の(幾何)平均値(期待値)であるという考え方に基づいており、
2017-08-15 23:08:28市場参加者の平均的な政策金利見通しが反映されている。他方、②については、将来の短期金利の水準には不確実性(予想が外れる可能性)があるという考え方に基づいており、不確実性に伴うリスクへの対価や市場参加者の選好を反映している。
2017-08-15 23:08:39量的緩和が長期金利に影響を与える経路(概念図) pic.twitter.com/5Hmj0EqUYf
2017-08-15 23:09:02シグナル効果は、中央銀行が、ゼロ金利(または低金利)政策が長期間継続するという予想を市場参加者に織り込ませるものであり、①を押し下げるとともに、金融政策の先行きに関する予想の不確実性を低下させることで②の引き下げにも寄与する。
2017-08-15 23:09:13ポートフォリオ・リバランス効果は、中央銀行が量的緩和によって民間主体が保有する金融資産のリスク総量を減少させ、また同時に購入対象となる債券の期待収益を引き下げることで、高リスク・高期待収益率の資産運用にポートフォリオをシフトさせるものであり、②の引き下げに寄与する。
2017-08-15 23:09:24米国債利回りのうち、『短期金利の予想経路の期待値』の推移 pic.twitter.com/EsozsHhBiT
2017-08-15 23:10:07『短期金利の予想経路の期待値』を押し下げるシグナル効果は、テーパリング開始前後を境に減少し、市場参加者は将来の利上げを織り込み始めたと判断される。失業率を基準としたフォワード・ガイダンスの撤廃(同年3月)も影響し、市場参加者の低金利政策長期化観測は自ずと解消されたといってよい。
2017-08-15 23:10:19米国債利回りのうち、『期間プレミアム』の推移 pic.twitter.com/Tcz2exp3X7
2017-08-15 23:10:37『期間プレミアム』の動きに目を転じると、2011年8月の「2013年半ばまで」ゼロ金利政策を維持するというフォワード・ガイダンスの明確化・強化によりゼロ近辺まで水準が大きく切り下がった
2017-08-15 23:10:5010年物国債利回りの『期間プレミアム』と景気先行指数の長期推移 pic.twitter.com/PZDlQGV3uO
2017-08-15 23:11:10『期間プレミアム』は、一時的には「質への逃避」のような国債に対する市場参加者の選好の高まりなどに影響を受けることがあるものの、トレンドとしては景気循環と逆相関の関係にあること、
2017-08-15 23:11:25すなわち、景気が回復すると市場参加者のリスク選好が高まり、『期間プレミアム』が低下する傾向にあることが知られている
2017-08-15 23:12:02量的緩和による長期金利への影響についてのFRB高官の見方 pic.twitter.com/ABshcTIJk8
2017-08-15 23:12:184月に公表されたFEDエコノミストの分析におけるFRBのバランスシート縮小による長期金利への影響 pic.twitter.com/pJk6VtsVWH
2017-08-15 23:12:35バランスシート縮小による長期金利の『期待プレミアム』への影響は、現在の規模(4.5兆ドル)から1兆ドル規模までバランスシートを縮小した場合でも0.67%ポイント程度と試算している。
2017-08-15 23:12:53フォワードレートの推移(『短期金利の予想経路の期待値』から抽出) pic.twitter.com/y9duhQXskw
2017-08-15 23:13:12『短期金利の予想経路の期待値』から抽出したフォワードレートの水準をみると、市場では政策金利の到達点は3%程度と、FOMCメンバーの中央値と同水準で織り込まれていることがわかる(第7図、9年先1年物のフォワードレートはここ数年、3%前後で推移)。
2017-08-15 23:13:21しかし、潜在成長率やインフレ率のトレンド的な低下等を反映し、政策金利引き上げの到達点はFOMCメンバーの中央値より低い2.5%程度に止まる可能性は十分考えられる。その場合、『短期金利の予想経路の期待値』は3%までの長期ゾーンを中心に足元よりも低下することとなろう。
2017-08-15 23:13:3210年物国債利回りとFFレート誘導目標の推移 pic.twitter.com/a3dUQjZtYN
2017-08-15 23:13:49バランスシート縮小により『期間プレミアム』は、国債需給の緩みが市場で意識されることなどを通して徐々に上昇していくとみられるが、上記に見たように0.6%程度に収まるのであれば、相当部分が『短期金利の予想経路の期待値』の低下によって相殺されることになる。
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