Fake＆Gimmick

よつげ @Eight_os

２５１ 「…はい」 ちょっと大倉さんの方に向き直る。 「…やっぱり、もう同居人やめて欲しい」 うっ… 言いたかったのはそっちか… 絶縁宣言の方ですか… と、苦悩する私を尻目に 大倉さんは続けた。 「そんで、」 #エイトで妄想

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２５２ 「俺の彼女として、 …これからも傍にいてほしい」 #エイトで妄想

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２５３ 思わぬ言葉に顔を上げると、 私の目から涙がこぼれ落ちた。 大倉さんは、ちょっと照れたように笑ってて。 あぁ、大倉さんだ、と思う。 私は、やっぱり、この人が好きで。 少し濡れた私の頬に手を添える大倉さん。 「…好きや」 #エイトで妄想

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２５４ その言葉だけで。 嬉しさに満たされるようで。 「…返事は？」 頬を摘まれそう聞かれても 痛みよりも 幸せを強く感じる。 「…私も、大倉さんが大好きです」 大倉さんの笑顔が涙でボヤけて、 次の瞬間。 私は大倉さんの腕の中にいた。 #エイトで妄想

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２５５ その腕の中は温かくて。 大倉さんの匂いと、 心臓の鼓動を 肌で感じて。 「…大好き…」 思わずそう声に出て。 #エイトで妄想

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２５６ その私の言葉に 一旦身体を離して、 私の涙を拭いながら目を合わせた大倉さんは 「…俺も」 そう言ってキスを落とすから。 やっぱり。 私の好きな大倉忠義という男は。 ちょっとズルいなぁって思う━━ #エイトで妄想 pic.twitter.com/31vmIeRdVi

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２５７ ──────────── あれだけ私たち二人を苦しめていた大倉家ルール 今では、たった２つだけ。 一つ目 「大倉さ…」 「ちゃうやろ？（ニヤッ）」 「…忠義」 「なーに、琴葉？笑」 お互いを名前で呼び合うこと。 #エイトで妄想

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２５８ 二つ目 「はぁ…」 「どうしたの？」 「いや、丸がさぁ…好きな人できたから相談乗れー！言うてうるさいねん…」 どうしても言いたくないこと以外はちゃんと相手に話して、 お互いになんでも頼り合うこと。 #エイトで妄想

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２５９ 三つ目 「…（怒）」 「ごめんな？」 「うん…」 「…こっち来て？」 ケンカしたらちゃんと謝って、 相手もちゃんと許して。 「ん（ギュッ）」 「ふふ」 「琴葉、好きやで」 「私も、大好き」 お互いに、好きだと伝え合うこと。 #エイトで妄想

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２６０ 今のこのルールは、私たちを縛るものじゃなくて、 支えるもの。 どこかに貼り出す訳でもなく、２人で話して、決めた暗黙の了解。 そして 「なぁなぁ琴葉、誕生日空けといてな？」 「どっか行くの？」 「ん、 またあそこ行こうかなーって♪」 #エイトで妄想

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２６１ 「あそこ？」 「…内緒」 いたずらっ子のように口元に人差し指を当てて微笑む忠義。 そんな姿を見ているだけで、 幸せな気分になる。 今なら、一遍の曇りもなく分かる。 はっきり言える。 私は、大倉さんと出会えてよかった。 #エイトで妄想

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２６２ 運命の人なんているはずもない世界。 でもそんな世界の中でも、 大切だと思える人がいる。 そういう誰かに出会えた時、 人は運命の人に出会った、と思うのだろう。 そう。 彼は私にとってそういう人。 私だけの ”白馬の王子様” END #エイトで妄想 pic.twitter.com/1ptoy629af

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