【宇宙版ブリザード】「磁気嵐がやってくる…というか、既に始まっている!」オーロラ研究者で『宇宙災害』著者の片岡龍峰氏のツイートから

巨大な「磁気嵐」が観測されそうです. よくわからないけど、オーロラが一部の地域でみられる…ってだけじゃなく、最悪の場合は電子機器の破壊や不調にもつながるらしい(それこそ最悪の場合は、文明の崩壊!ヒャッハー)という話を聞いたことがあります。 とにかく専門家の話を聞いてみましょう。カテゴリは「宇宙」
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片岡龍峰 @ryuhokataoka

大きなフレアの影響で、これまで何が起こってきたか、『宇宙災害』(化学同人)にできるだけ書きました。ぜひ参考にしてください。 amazon.co.jp/dp/4759816720

2017-09-07 18:48:28
塩田 大幸 Daikou Shiota @daikou40t

9月6日に発生したX9.3フレアにともなうCMEの到来予測を行いました。日本時間で8日18時ごろに影響が出始めると予測されます。 #AR12673 swc.nict.go.jp/news/topics.ph… pic.twitter.com/9x2hPAPowa

2017-09-07 19:28:11
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片岡龍峰 @ryuhokataoka

@daikou40t この太陽風パラメタだと、ほとんど何も大したこと起こらない感じだが…まあそれはそれでハッピーか。もし衝撃波の到着がこの結果より早まった場合には磁場が強く磁気嵐も大きいとか、そういう基準に使えるのだという情報も出せると素晴らしいかと。あと磁場は北向きそうなのかな

2017-09-07 19:43:50
ebelastin @ebelastin

3ヶ月くらい前に買って読みました。気楽な挿話も多いので理系じゃない方も読みやすいのではないだろうかと。これを読むと太陽フレアのせいで停電とか電話が通じないとかGPSが狂うとかオラワクワクしてきたぞ!って感じになります。 twitter.com/ryuhokataoka/s…

2017-09-07 19:44:39
片岡龍峰 @ryuhokataoka

このような詳細な予報は、いままでのNICTでは出せませんでした。また、コロナ質量放出の磁場の方向まで出てるのが、まだNASAやNOAAでは出来てない技術。このシミュレーションを開発された塩田大幸さんの重大な貢献です。 swc.nict.go.jp/news/topics.ph…

2017-09-07 19:48:21
塩田 大幸 Daikou Shiota @daikou40t

@ryuhokataoka 今回の予測結果ではフラックスロープはほとんど地球に来ていないですし、黒点の磁気中性線の周りの磁場から予測するとフラックスロープの中心の磁場も北を向いていそうです。

2017-09-07 19:54:50
片岡龍峰 @ryuhokataoka

@daikou40t うん、第一波も、まだ本体が来ないね、第二波はさらに逸れてるし、全体的には今回の大したことなさそうだね。

2017-09-07 19:57:25
片岡龍峰 @ryuhokataoka

これまでの経過とシミュレーション結果を見て、今回の一連のコロナ質量放出の地球への影響が、通常よりひどくなりそうだといえそうな物理的な根拠が見いだせないので、大したことは起こらないかと。(また見立てが変われば、その都度書きますが

2017-09-07 20:05:40
片岡龍峰 @ryuhokataoka

「天災は忘れた頃にやってくる」で有名な寺田寅彦は「ものをこわがらな過ぎたり、こわがり過ぎたりするのはやさしいが、正当にこわがることはなかなかむつかしい」とも言っています。 aozora.gr.jp/cards/000042/f…

2017-09-07 20:27:05
片岡龍峰 @ryuhokataoka

今回の予報は基準として使えそう。もし日本時間9月8日18時よりも、ずっと早い時間に衝撃波が来てしまった場合、コロナ質量放出のスピードと磁場が予想を遥かに超えてる可能性がある、つまり予想外に大きな磁気嵐になる可能性も高まるので、それは警戒したい根拠になります。

2017-09-07 20:50:10

9月8日

片岡龍峰 @ryuhokataoka

またXクラスフレアが発生しました… pic.twitter.com/FTM28nLWBr

2017-09-08 00:29:57
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片岡龍峰 @ryuhokataoka

西で起こってるので磁気嵐よりプロトンイベントが気になります。今回も50 MeVと100 MeVのプロトン増加中、10MeVは既に100 PFUなので、宇宙機へのダメージありそうですが、中性子モニタのほう見るとGeVは来てないように見えますので、航空機での被ばくは大丈夫そうです。 pic.twitter.com/t6dFVHZxWc

2017-09-08 00:40:56
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片岡龍峰 @ryuhokataoka

@bamby0618 研究者向けの予報としては、睡眠不足による肌荒れというフレアの影響も

2017-09-08 00:47:43
片岡龍峰 @ryuhokataoka

このやっかいな活動領域は西に沈んで磁気嵐の心配はなくなりますが、これから怖いのは、さらなる大フレアと高速のコロナ質量放出の発生です。パーカースパイラルに沿ってGeVプロトンがいきなり大量に地球に来るので、空気シャワーによる航空機高度での被ばくが心配です。

2017-09-08 01:35:19
片岡龍峰 @ryuhokataoka

いま地球は第一波フラックスロープの南向き磁場(-10 nT)に入りつつあるようで、これから、まあまあの磁気嵐に発達するかもしれません。第二波については、なんだか太陽プロトンの変化が不思議で不気味です。

2017-09-08 06:45:02
片岡龍峰 @ryuhokataoka

本日の第二波で珍しいオーロラが出ることを祈り、アラスカ、カナダ、アイスランドの高速カメラを急いで立ち上げました。北海道の皆さまも、珍しいオーロラ撮影に成功しますように!

2017-09-08 07:16:58
片岡龍峰 @ryuhokataoka

@mofumofu_yoko フリッカリングが見えると思うからまばたきをがまん

2017-09-08 07:27:21
片岡龍峰 @ryuhokataoka

予想は大幅に外れて、もう第二波が届きました。早めに来たということは、昨日のツイートのとおり、規模が大きくなることが予想されます。現在30nTの南向き磁場、スピードは700km/sと高速になっており、やや危険な太陽風に地球は包まれています。非常に大きな磁気嵐に発達するでしょう。 pic.twitter.com/OdEWnVEceh

2017-09-08 08:22:38
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片岡龍峰 @ryuhokataoka

磁気嵐が急激に発達中です!マイナス250 nTまで発達すると北海道でオーロラ撮影のチャンス。昼は無理なので、夜に被るかどうか。 pic.twitter.com/q6pbZbiKML

2017-09-08 08:56:28
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片岡龍峰 @ryuhokataoka

第一波でスカスカになった太陽風で、第二波が早く着いたのでは、という仮説も考えていて、これはシミュレーションで検証できるはず。論文書きたい。

2017-09-08 09:21:21
片岡龍峰 @ryuhokataoka

それから、第一波のコロナ質量放出が後ろから追突されて圧縮されているので、2年前に発表した「玉突き事故仮説」の応用で、今回も巨大磁気嵐になることが予想されます。これが今から書きたい論文の骨組み。ネタバレですが。

2017-09-08 09:36:30
片岡龍峰 @ryuhokataoka

高緯度のオーロラ活動が振り切れてる… pic.twitter.com/tbkO71eMC6

2017-09-08 09:55:16
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片岡龍峰 @ryuhokataoka

昭和基地では満月に負けない超明るいオーロラが出ています!一応わたしの高速カメラが捉えたはず(まだ観測中)。 pic.twitter.com/fKCDrXOOaV

2017-09-08 10:05:06
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片岡龍峰 @ryuhokataoka

磁気嵐の規模が一気にマイナス200 nTに達しようとしています…これは各方面で不具合が出るイベントになるかもしれません。磁気緯度が高めの地域での停電や宇宙機の故障、2003年11月20日の巨大磁気嵐のときにはアメリカで飛行機の離着陸でGPSが使えなくなったので、そういうことが。 pic.twitter.com/hNbvQxYIRt

2017-09-08 10:12:01
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