作家は本屋が好き

下村敦史：『逆転正義』（幻冬舎）発売中 @atushishimomura

売れっ子作家ほど、今度は自分が書店さんにどう貢献できるか、恩返しできるか、という視点を持たれていますし、（僕を含めて）売れ行きに四苦八苦している作家は、書店員さんにこんなに応援してもらいながら結果に繋がらず申しわけなく思いつつ、早く恩返しできる立場になれば、と常々思っています。

下村敦史：『逆転正義』（幻冬舎）発売中 @atushishimomura

僕の『闇に香る嘘』の文庫は、色んな仕掛けを施して売ろうとしてくれた書店員さん達のおかげでかなり注目していただけましたし、単行本の『生還者』は書店員さん達の熱意で新人なりに話題になり、帯にもコメントをいただけ、好循環の波に乗りました。新人に対しても書店員さんは本当一生懸命なんです。

下村敦史：『逆転正義』（幻冬舎）発売中 @atushishimomura

アマゾンは確かに便利で、僕も物によっては利用しますが、でも、良くも悪くも一律に商品が置いてあるだけなんですよね。〝いい内容なのに注目されていない本〝がそのまま消えてしまわず、少しずつでも広まるとしたら、やっぱり「この本をもっと知ってほしい！」という書店さんの情熱だと思います。

下村敦史：『逆転正義』（幻冬舎）発売中 @atushishimomura

本が好きな一人としては、本への熱意が溢れる街の書店さんが減ってしまうのは悲しいので、少しでも業界全体が盛り上がってくれればいいなと思いますし、僕ではまだ微風にもならないですが、それでもできる事はしていきたいです。〝作家〝”なら誰もが多かれ少なかれそんな想いを持っていると思います。