![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
TSSP「知っておきたいエピソード」⑶ピーター・カズニックが語る<北朝鮮が核兵器を放棄できない正当な理由>(続々・世界核戦争勃発前夜?に明かされる秘められた北朝鮮現代史)〜US threats escalate North Korea tensions & risk nuclear war – professor Peter Kuznick/ RT, September 14, 2017(全訳)
-
taiyonoibiki
- 2742
- 8
- 0
- 4
![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
㊷次に韓国の人々は常に脅威にさらされているということを理解しなくてはいけません。アメリカに住んでいる韓国人たちが感じる脅威と比較にならないほどの脅威です。なぜなら、朝鮮半島の韓国人たちは北朝鮮の脅威に70年間もさらされてきた。
2017-09-19 01:39:59![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
㊸ですから、ある意味でそれに慣れているけれど、かといって脅威が薄まるわけでは全然ありません。韓国のム・ジェイン大統領は就任以来、彼の前任者朴 槿恵(パク・クネ)氏と対照的にサンシャイン政策を、つまり、北朝鮮との対話を重視する政策を謳い続けてきました。
2017-09-19 01:40:31![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
㊹彼は宥和・対話路線で北朝鮮に接触したいと言っているのです。しかし、北朝鮮は韓国がアメリカの操り人形に過ぎない実態を知っているので、それを無視しました。北朝鮮は直接、糸を持って操っているアメリカを交渉することを望んでいるのです。
2017-09-19 01:40:56![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
㊺また一方で、韓国の大部分の人々がアメリカの核兵器の国内再配備を望んでいる、70%の人がアメリカの戦略核ミサイル導入に賛成し、60%の人が自国での核兵器開発を望んでいるという世論調査の結果が出ています。
2017-09-19 01:41:32![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
㊻ですから、北朝鮮がミサイルテストを繰り返すことが、逆に北朝鮮の望まない結果をも生み出している。北朝鮮が最も嫌うことは、日本がこれを機に核兵器を持つことであり、また、韓国が核兵器を持つことだからです。そして実際に近年、日本や韓国の防衛費がどんどん増加しています。
2017-09-19 01:42:16![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
㊼そしてアメリカ合衆国は最近、韓国にTHAADシステム(終末高高度防衛ミサイル)を配備させました。これはもちろん、北朝鮮だけでなく中国やロシアにも脅威として映るわけですね。
2017-09-19 01:43:22![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
㊽ですから今の状況は、双方にとって、盲目的な、まったく視点を欠いた、無意味で子供じみた脅迫競争のエスカレーション以外の何物でもない。ですから、今、双方に必要なのは、脅迫競争をやめて、相手の脅迫に頭の血がのぼる前にまず冷静になるということ以外にはないのです。
2017-09-19 01:43:52![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
㊾さもないと、ほんの些細な計算違いや誤解から、私たちは本当の核戦争に突入することになるでしょう。
2017-09-19 01:44:20![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
㊿その一方で明るいニュースもあります。最近、国連総会で<核禁止協定>を通過させました。122カ国がそれを批准しました。しかし、残念なことに、すべての核保有国と、それから日本のような、アメリカの<核の傘>にある国々が参加を拒みました。9つの核保有国がすべて参加拒否したのです。
2017-09-19 01:45:01![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
51. <核禁止協定>は間違いなく世界が進むべき方向に沿ったものなので、これはたいへん残念な結果です。世界の大多数の人々が、アメリカ合衆国、ロシア、中国、北朝鮮、イスラエル、その他すべての核保有国が、いっせいに核兵器を放棄することをどんなに願っていることでしょう。
2017-09-19 01:45:22![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
52. 現在、世界にある93%の核兵器、14900の核兵器がありますが、ほとんどがアメリカ合衆国の保有で、それからかなり差を開けてロシアが続きます。
2017-09-19 01:46:05![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
53. 予測される<核の冬>の結果について、1980年代の科学者たち、特にカール・セーガンなどが報告していますが、いずれも過小評価された嫌いがあると私は思っています。
2017-09-19 01:46:29![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
54. もし、核戦争が起これば、たとえそれが限定的な地域核戦争であっても、膨大な瓦礫と粉塵が成層圏にまで巻き上げられ、それは長期にわたって太陽光線を遮断し、核の冬になるでしょう。すると、農業が破壊されます。
2017-09-19 01:46:51![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
55. インド・パキスタン間の限定的地域核戦争を想定してシミュレーションしてみると、衝撃的な結果が出てきます。その時、広島型原爆の100倍の威力を持つ原爆が使用されることがわかっている。
2017-09-19 01:47:11![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
56. 最新の北朝鮮の爆発実験は広島型の10倍の威力と言われていますが、インド・パキスタン間の限定的核戦争で使われる100倍の核兵器は、大変な破壊と死者数を数えることになるでしょう。20億人が死ぬことになるだろうと言われています。
2017-09-19 01:48:58![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
57. これが今、私たちが向かい合っている危機の実態なのです。そして、核戦争が全地球的規模に広がれば、それは文字通りの<この世の終わり>となることでしょう。そこで仮に一握りの生き物が生き残ったとしても、それはもはや私たちが知っている生き物とは違ったものになっていることでしょう。 pic.twitter.com/2nEQLZZVlW
2017-09-19 01:49:39![](https://pbs.twimg.com/media/DKBWCNiUIAAmsoq.jpg:medium)
![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
58. ですから、繰り返しますが、私たちが直面している状況は極端に危険です。私たちは核兵器を使って戦争ゲームをしてはいけないのです。私たちは核戦争が勃発するのを止めなければならないのです。
2017-09-19 01:50:07![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
59. 国連総会が通過させた<核禁止協定>の画期的なところは、単に核兵器の生産や移動を禁止するだけでなく、<核兵器による脅迫>も禁止したことだと思います。これは、人類が核の時代に入って以来、初めてのことです。
2017-09-19 01:50:32![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
60. 1945年にアメリカ合衆国が最初にやろうとしたことは、核兵器を禁止することでしたが、あれから72年が経過した今でも、それは果たせていません。
2017-09-19 01:50:56![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
61. まず、<抑止>のために核兵器を持つという考え方そのものが正気な考え方でないのです。<抑止>が効果を持つのは、<抑止>が効果を持たなくなる瞬間までです。
2017-09-19 01:51:18![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
63. 1962年のキューバ危機のさいに、J.F.ケネディは「将軍たちはみんな頭が狂っている。それ以上に異常なのは、会議の席でそのことを口にするものが誰もいないことだろう」と言いました。
2017-09-19 01:51:40![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
64. <抑止>が効果を持たなくなった時というのは、もう世界がなくなってしまっている時なのです。「それはたいへん貴重な経験となるでしょう」と言っても、遅すぎます。なぜなら、その経験を教訓にできる人が、もはや誰もいなくなってしまっているわけですから。
2017-09-19 01:51:59![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
65. これが<抑止>理論が破綻していることの理由です。世界の問題を解決する手段は、軍事的脅迫ではなく、侵略でも、戦争でもありません。
2017-09-19 01:52:26![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
66. しかし、残念なことに、私たちの種、人類は、第二次世界大戦以来、軍事力を使うことが大好きなアメリカ合衆国に支配されており、ほとんど全ての国がそのやり方に右習いしている状況です。72年間も、私たちが核兵器の時代を生き延びてこられたのは一つの奇跡なのです。
2017-09-19 01:52:57![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
67. そして、これからも生き残れるかというと、世界のこの状況を見る限り、まったく保証の限りではありません。だから、世界の大体数の人々が核廃絶を願うのは、まったく当然のことなのです。それを願っている国はたくさんあります。
2017-09-19 01:53:31