『フィルカル』Vol.2 No.2(2017年9月発行)感想まとめ
両者の定義は以下。 メイクビリーブゲーム: 虚構的真を生成するゲーム プロップ: 虚構的真を生成する機能をもつもの
2017-10-06 13:49:08いわゆる「ごっこ遊び」はウォルトンのいう意味でのメイクビリーブゲームの一種。いわゆる小道具はウォルトンのいう意味でのプロップの一種。
2017-10-06 13:51:05「メイクビリーブゲーム」「プロップ」は規約的に定義された語なので、ウォルトンが述べているテーゼのすべては、そもそもこれらの語をいっさい使用せずにパラフレーズすることが可能。
2017-10-06 13:52:26この用語法は最悪なので、「メイクビリーブゲーム」は「虚構生成ゲーム」、「プロップ」は「虚構生成物」とかに変えたい。
2017-10-06 13:56:13例えば、ウォルトンは小説や映画をプロップの一種であると主張する。ウォルトンの用語法をよくわかってないと、これは何かごっこ遊びとのアナロジーに訴えてるように見えるだろう。
2017-10-06 13:57:39しかし、実際には、この主張は、「小説や映画は、虚構的真理を生成する機能をもつ」と言ってるにすぎない。
2017-10-06 13:58:43ウォルトン用語を使わないウォルトン入門はそのうちちゃんと書きたいと思ってるんだけど、後回しになっている。
2017-10-06 14:08:07あと、「メイクビリーブ」は、「メイクビリーブゲーム」の意味以外に、心的態度の意味で使われることもある。しかし、ウォルトン自身はこの用語法はほとんど使ってなくて、実際には「想像」の概念を使っている。 (心的態度の意味でのメイクビリーブを主に使ったのはグレゴリー・カリー)
2017-10-06 14:10:35@sakstyle こちらこそお返事ありがとうございます。論文大変おもしろかったです。声優の声がvividな想像を喚起すること、ごっこ遊び同士が相互参照することでvividな想像が付与されてゆくこと等、目から鱗でした。声以外の要素や一般名詞についても了解しました。
2017-10-07 00:08:27@sakstyle 類型については、書き方がわるくて恐縮ですが、鑑賞者が小道具になる、という点ではなく、鑑賞者が小道具をつくりあげる、という点での類型化でした。コスプレやフィギュアはごっこ遊びすることをある程度は意図された小道具だと思うのですが、
2017-10-07 00:10:14@sakstyle 聖地巡礼における風景はそうではなく、鑑賞者がそれとしてみなすことで小道具になるので、現象としてユニークだと思いました。とはいえ人形遊びでも周りの事物や鑑賞者のふるまいを小道具としてみなすことはありえるし、あんまり意味のある類型ではなかったですね。
2017-10-07 00:11:10「構成する」は「つくりあげる/組み立てる」という意味と「一部になる」という意味があるので気をつけて使おう。僕自身たまにごっちゃになる(^^;
2017-10-07 00:18:20@carta_pergamena @sakstyle 一応切り株みたいなその場かぎりの小道具は、「アドホックな小道具」みたいな形でウォルトンが特別に名前をつけています。アドホックな小道具は、作品世界をもたないメイクビリーブゲームの例だと言われています。 (他の作品世界をもたないものとして、音楽などがある)
2017-10-07 00:23:42@carta_pergamena そういうのはウォルトンがアドホックな小道具と呼んでいまして……akadaさんが先に応えていた!w
2017-10-07 00:24:55