モンスターハンター2次創作 ~吹雪の覇者~ -骸の王と義憤の戦士- 第二話 幻朧

チラシの裏の継ぎ足し2枚目
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クワトロゾンビ @QZombie

「確かに前後不覚には陥れてくる様ですが、何分私も戦ったことがなくて・・・眠らせたりとかするんですかねぇ。」 おいおいおい。 「お前さん、さっきポピュラーっつっただろ!」 「いやぁ、話はよく聴くんですがねぇ。」 チッ・・・。 「はぁ、まぁ、いいか。とにかく現場行くぞ。」 「はい。」

2017-10-20 21:39:25
クワトロゾンビ @QZombie

現場に着いた。 フン、間違いなく洞窟への入り口が複数あってせせらぎが流れてるんだが・・・。 「なんの変哲もねぇ狩場だなぁ。」 「そうですね、静かでいいところですなぁ。」 まったりしやがって。 「ったく、遠足じゃねぇんだぞ。」

2017-10-20 21:39:49
クワトロゾンビ @QZombie

「勿論わかってますよ。早くホロロホルルを狩猟して異変の解決を目指さないと。」 「わかってんならいいんだ。しかし、本当に何もねぇな。」 全く、こんなとこで異変なんぞ―― 「ぬぉっと!?」 「大丈夫ですか!?」 「あぁ、足を取られただけだ。何もない所で躓くなんざ・・・ちと待てよ。」

2017-10-20 21:40:20
クワトロゾンビ @QZombie

けっつまづいたというより滑った感じだ。 しかし、どうみても滑りそうなもんはねぇ・・・どれ。 「確かこの辺だったよな。」 こうして探れば――お? 「なんだこりゃ、見えねぇが・・・確かにある。」 「ちょっと見せて頂いても?」 「あぁ、しかし見えねぇぞこれ。」

2017-10-20 21:40:36
クワトロゾンビ @QZombie

まぁ、一人で考えても埒があかねぇが、アマレイクの兄ちゃんは淡々となんか、色んな方向から観察してる。 大丈夫かぁ? 「で、どうだい。ちなみに俺はこいつが何かサッパリわからん。」

2017-10-20 21:40:51
クワトロゾンビ @QZombie

「観察して得られた結果ですが、この物体は光を曲げる性質があるのでしょう。 手のひらの上で色々な角度から観察してみましたが、背景と同化したり、角度によっては銀色に見えたりもしました。 最悪の想定ですが、もしモンスターの落し物だとすると極めて厄介ですね・・・。」

2017-10-20 21:41:27
クワトロゾンビ @QZombie

「おいおい待ってくれよ。 そしたら、ホロロホルルと別のモンスターがいるかも知れないのかよ・・・割りにあわねぇ。」 「まぁまぁ、そう言わないで探索しましょうよ。異変解決の第一歩なんですから。」 「そうだけどよぉ。」

2017-10-20 21:41:43
クワトロゾンビ @QZombie

お気楽に構えてくれやがって。大体誰が相手すると――んだ、急に眠気が・・・。 やべぇ!元気ドリンコ!! 「ぷはっ!あぶねぇ!!」 「ヴァルムさん、黒幕のお出ましですよ。」 んだと! 「なんだ、こいつ・・・!?」

2017-10-20 21:41:55
クワトロゾンビ @QZombie

ずんぐりとした体躯に赤黒いツラ・・・モンスターリストのホロロホルルと似てるが、明らかにでけぇ。 「おい、こいつホロロホルルなのか?」 「朧隠・・・!?もうこいつが!」 「てめぇ情報持ってやがるな!三味線引きやがって、すぐに教えろってんだ――」 コォオオオオオ!!!

2017-10-20 21:42:20
クワトロゾンビ @QZombie

ぐぉっ!?耳に痛ぇ!? 「気づかれた!?おしゃべりは後、倒しますよ!!」 「あぁくそが!わかったよ!!その代わりお前の目的も教えろよな!!」 なし崩しに開戦しちまったが・・・。 「どうする・・・!」 狩猟の基本は事前に情報をかき集め、その上で対象の観察を行う事だ。

2017-10-20 21:42:53
クワトロゾンビ @QZombie

しかし、今回は前情報無し、しかも未知のモンスター。 分が悪すぎる、クソが! 「おい、どう攻めればいい!もう隠し事は無しだぞ!」 「まずは頭を狙います!先にスタンを取りますので後詰をお願いします!」 「おう!」 「では行きますね!」 アマレイクの兄ちゃんが突貫する。

2017-10-20 21:43:14
クワトロゾンビ @QZombie

さて、様子を伺いますかねっと。 バサッ! うぉっ!・・・なんだあの羽。 大剣を鋭角に切り上げるような軌道でかっ飛んでくんのか。 バサッ!バサッ! なっ、連続して繰り出せるだと!? ・・・厄介だな、だがまぁ。

2017-10-20 21:43:36
クワトロゾンビ @QZombie

「フッ!ハァ!」 やるな、羽の猛攻を掻い潜りながらカチ上げを連続で刻んでやがる。 チッ、こいつめ実力を隠してやがったか。 「ヴァルムさん、準備いいですか!?」 「おうよ、いつでも来いってんだ――」 んだ、あいつ。左羽をおもむろに持ち上げて・・・

2017-10-20 21:45:25
クワトロゾンビ @QZombie

バシィーン!! 「なっ!」 アマレイクの兄ちゃんは――!! 「甘い!」 やりやがる、羽を踏んで上空に逃げやがった。 こっからハンマーを振り下ろしてオネンネか。 さて、そろそろ突貫の準備かね!

2017-10-20 21:45:47
クワトロゾンビ @QZombie

「――想造力開放。」 あん? 「顕現せよ、烈日!!」 なっ、あぁ!? 「おかしいだろ!?お前、さっきまでウォーバッシュ――」 俺の言葉を遮る様に徹甲榴弾が打ち込まれる。仕事が早ぇなぁ! グゥウウ・・・ 「スタンしましたよ早く!!」

2017-10-20 21:46:06
クワトロゾンビ @QZombie

「あぁもうクソが!わかったよ!!」 オネンネしてるってんなら遠慮なくぶちかます、やってやらぁチャージ完了だ! 「食らいなぁ!!」 最大溜め攻撃からの強溜め―― 「もういっちょお!」 薙ぎ払いまでフルコースだ! 「持って行きなぁ!!」 「シィイイイ・・・!」

2017-10-20 21:46:23
クワトロゾンビ @QZombie

「想造力開放。顕現せよ、リュウノツガイ!! 行きます、ラセンザン!!」 撃ち終わりにアマレイクの兄ちゃんが俺の後ろをキリモミ回転して突っ込んでった。 なんだ、あのデスロール・・・! 「フィニィーッシュ!」 キメのポーズとともに朧隠がたたらを踏んで後退した。 勝機!

2017-10-20 21:46:43
クワトロゾンビ @QZombie

「決める!」 「待ってください!まだっ――」 今更止まれるかよ! 「おおお!!」 手応え――無し!? クソが、どこ行きやがった!! 「上です、防いで!!」 ボスゥーン!! っぶねぇ!間一髪防げたな・・・ゲホッ。 「なんだこれ。ペッ、まじぃ。」

2017-10-20 21:46:56
クワトロゾンビ @QZombie

「鱗粉、不味い!感覚が逆になります、気をつけて!」 感覚が逆ぅ? 「お前、何言ってんだよ――」 あれ、いねぇ。 「逆です!」 「おぉいたか!」 「慣れるまでは動かないで下さい、すぐに治るはずです――っ!!」 ブン、フッ 「なっ!」 翼で隠れて、消えた!?

2017-10-20 21:47:19
クワトロゾンビ @QZombie

「おい、これどうすんだよ!」 「大丈夫、羽角は折り砕いてる・・・見えた、後ろから体当たりです、ガード!!」 「おう!」 ・・・あれ、何も来ないぞ。 「逆です!!」 「何ぃ!?」 ドゴォーーン!! 「ガッハァ!!」 「ヴァルムさん!?」

2017-10-20 21:47:37
クワトロゾンビ @QZombie

やっべぇ・・・! 前後不覚なのは大丈夫になったが意識が遠くなってきやがった。 仕方ねぇか。 「おい!ネコタク!!居るんだろ!!」 「出番ニャー!!」 「わりぃ、一旦体制整えてくる。」 「わかりました、気をつけて。」 「任せるニャー!」

2017-10-20 21:48:09
クワトロゾンビ @QZombie

ネコタクでガタガタ揺られて狩り場を一旦はなれる。 やれやれ、あの鱗粉・・・どうしたもんか。

2017-10-20 21:48:25
クワトロゾンビ @QZombie

さて、ベースキャンプに漸くついたか。 「ポッキリ10000zニャ。」 「はいはい、契約書に追記しとくぞ。これでいいか?」 「合点ニャー!」

2017-10-20 21:48:53
クワトロゾンビ @QZombie

ポンと肉球のスタンプが一つ押される。 これでどうもこいつらに給与なりが支給されてるらしい。 G級レベルの権限でもよくわからない給与形態ってなんだよ本当に・・・。 「あいよ、ありがとさん。ついでに一つ教えてくれねぇか?」 「何をニャ?」

2017-10-20 21:49:07
クワトロゾンビ @QZombie

「あの鱗粉についてなんだが、特効薬みたいなもんはねぇか?」 「これニャ。」 えっ。 「にが虫・・・だよな。」 「コイツを噛めば一発ニャ、苦味でシャキッとするニャ。」 「お、おう・・・そうか。ありがとよ。」

2017-10-20 21:49:19