「都市を変える?都市でつくる?」403architecture [dajiba] × モクチン企画 × 藤村龍至 トークイベント
だから、われわれの活動は「脱建築家」的であると指摘されがちではあるが、当事者としてはごく普通に建築について考えているだけなのになぁということでもある。ブルネレスキもコーリン・ロウもいなければ、今のわれわれはない。自惚れてはいけない。はじめから必要だし、そこにあるのだ。
2017-10-16 19:44:13今回の拙論はそれぞれの「タグ」に対する付記としての性質があるため、都市からの直接的な生々しい学びについては、前段の写真やメモとテキストをセットにしたページから読み取ってもらう前提で書かれている。(それでも「タグ」として学びを整理しているので「生」の学びからは距離があるが)
2017-10-16 19:44:25また、論としては中途半端なところで終わっているというのは正直なところ(今回はこれが精一杯だった)で、これまでの文脈を整理しながら、そこに批判的な考察と現代性を積み重ねて、新しい建築の概念をきちんと提出するところまでいけていないのは忸怩たる思いだ。(これはまたの機会としたい。)
2017-10-16 19:44:37一方で確かに「タグ」は徐々に統合され抽象的で構造的なものに変容してきている。はじめにレクチャーで使い出したときはもっと即物的で雑多なものだった。ここで抜け落ちたものにこそ大きな可能性があったのだとしたら、そこは是非議論したいところだ。
2017-10-16 19:44:46さて、ところでちょうど週末に(遅ればせながら)『モクチンメソッド』を読了した。私の方からも、フェアに投げかけをしておくと、モクチンの問題意識、射程、そしてそのための洗練された戦略は非常によくわかったが、思い起こされるのは『現代建築愚作論』だ。
2017-10-16 19:44:56圧倒的な量と早さと単純さが求められた50年代の住宅状況で、建築家の取り組みの非力さを徹底的に皮肉った(だからこそ誠実な)名著だが、現在のリノベーション市場におけるゼネコンやデベロッパーによる資本投下や、はたまた巨大アパレル産業の参入など、同様の状況は繰り返されるようにも思う。
2017-10-16 19:45:05モクチンはまさにそのようなスケールに挑んでいる。「木賃」には採算性からそのような産業は参入しないのかもしれないが、気になったのはモクチンがこれまで手掛けたのが「50ほどのプロジェクト(=われわれとほぼ同数)」で、直接手がけていないのは「それ以上」としていて、意外と少ない点だ。
2017-10-16 19:45:19われわれはごく小さなプロジェクトでも延々と(非効率そのものである)議論と設計の検討をしている(だから清貧などと揶揄される)。モクチンのような戦略を取るのであれば、直接手がけていないものは少なくとも5倍とか10倍とかのスケールメリットがないと、説得力がないのではないか。
2017-10-16 19:45:29むしろモクチンの取り組みで可能性を感じるのは、レシピの充実やメソッドの洗練、あるいは東京の周縁部全体という広域を射程とした更新よりも、終盤の蒲田の事務所を軸にした「地区計画」的な関わり方だ。
2017-10-16 19:45:44われわれの活動はこれまで何度も「地図」に表現しようとしているが、うまくいった試しがない(地図にすると意外としょぼくなる)のに対し、モクチンの蒲田での試みは、地域への建築を通した根の張りが、有機的な表現されていた。
2017-10-16 19:45:55「木賃」という建物のタイポロジーに対する戦略だけではなく、レシピそのものが特定の地域固有のコンテクストや問題を浮かび上がらせる、リサーチツールとして機能するような、より繊細な回路を持てば、モクチンはこれまでにない枠組みを獲得できるのではないだろうか。
2017-10-16 19:46:04…というような議論の続きはいよいよ1週間後に迫ったABC本店にて!! 403×モクチン×藤村龍至さん(『現在建築愚作論』の巻末解説も必読!)です!席数に余裕のある会場ですが、限りはあるので早めに予約をキメて、ライバルに差をつけよう! aoyamabc.jp/event/403archi…
2017-10-16 19:46:16本日19:00より青山ブックセンターにて403dajibaとモクチン連のトークバトルがあるのだが思うように申し込みが集まっていない件。若手なのに人気ないのでは。司会のせい? aoyamabc.jp/event/403archi…
2017-10-23 13:25:16既に連から橋本論考に「引用先がエスタブリッシュされすぎ」と批判があり、橋本からは反論とともに連に「量が大事と言いつつあまり量がないのでは」と批判で応答。アツい展開です。
2017-10-23 13:28:46彼らのバトルは教育モデルとしてはY-GSA的な建築家教育の成果 vs SFC的な起業家教育の成果のバトルでもある。社会の行き先が不透明な今、学生の関心は「で、どちらが儲かっているの?」だとは思うので司会としてはそのような質問も用意するとして。
2017-10-23 13:33:44建築家になりたい建築学生は403dajibaのような特定の地域に根ざしてマテリアルを流通させる新しい作品性の打ち出し方に興味を持つだろうし、建築家教育に飽き飽きしている一部の建築学生は連のようなビジネスモデルごと設計する起業アーキテクトに憧れを持つかも知れない。
2017-10-23 13:38:52両者とも地方都市(浜松)とか木造密集地帯(蒲田)とか特定のエリアベースドで、小さな投資を原資とした小さなプロジェクトを打ち出しているところに共通点がある。結局問われているのは将来彼らのモデルがいろいろなプロジェクトに適用されてスケールしたり、進化したりできるのかどうか。
2017-10-23 13:43:09連くんと私の投げかけ合いがフライング気味で発生し、藤村さんの強力な文脈整理とカテゴライズも始まっている。盛り上がり必至。もちろん本日は、本を読んでいない方を前提に簡単なレクチャーから入りますので、どうぞお気軽に、ふらっと起こし下さい!aoyamabc.jp/event/403archi…
2017-10-23 14:10:31今日は折角の場なのでお互いの取り組みをしっかり批評した上で、書籍として今までのことはひとまずラッピングされたので、次の展開について考えたい。
2017-10-23 14:39:01藤村さんに色々とツイートして頂いたが、大学というフォーマルな場の外で起きていたLRAJの磁場の影響は両者強く受けているし、藤村さんにエンカレッジされてここまで来たという側面もあるので、必然的に藤村言説なるものの影響とその有効性についても必然的に批評されてしまう場だとは思っている。
2017-10-23 14:42:29やださんのサインだけまだもらってない。RT @ydtr: 本日10月23日19時より青山ブックセンター本店にて刊行記念トークイベント開催です! 藤村龍至さんをモデレーターに、「モクチンメソッド」を刊行したモクチン企画の連勇太朗さん aoyamabc.jp/event/403archi…
2017-10-23 14:47:23彌田さんは違いましたね、失礼しました。 twitter.com/ydtr/status/92…
2017-10-23 16:51:05藤村さん@ryuji_fujimura のYGSAとSFCというお互いの出自が今回のトークイベントの背景に隠れているのっていうのは当事者ながらなるほどと思わされる。 aoyamabc.jp/event/403archi…
2017-10-23 14:11:38さてこのあと19時からは青山ブックセンターにて、「都市を変える?都市でつくる?」です。 そもそもこのイベント、都市を変えるのと都市でつくるの、どこがそんなに違うのということだが、ちょっと補足。
2017-10-23 17:35:00前者はモクチンのタイトル『モクチンメソッド:都市を変える木賃アパート改修戦略』に含まれていて、後者は我々の『建築で思考し、都市でつくる』にあるワード。
2017-10-23 17:35:08