「右派対左派」「保守対リベラル」等、定義が崩壊した旧式のテンプレで政治問題を語る弊害について

表題に関連するツイートをまとめました。表題に関連するツイートをまとめました。政治問題や社会問題の議論では、しばしば「右派・左派」「保守・リベラル」「親安倍・反安倍」「与党・野党」などの二項対立の構図に論点を矮小化する人を見かけます。しかし、そうした矮小化された議論では、問題そのものの理解は深まらず、むしろ本質に関わる現実認識を阻害する効果すら生み出しているように見えます。 二項対立の図式を安易に受け入れ、それぞれの派閥や陣営に属する「一部の人間」の態度を、スポーツの解説者のように論評する態度は、一見するとバランスがとれた客観的評価に見えますが、実際には「問題そのもの」から、受け手の関心を逸らす役割を担っています。 こうした弊害を意識しつつ、より有意義な形で、政治問題や社会問題の本質に関わる議論を行えるよう、参考にしていただければ幸いです。 続きを読む
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山崎 雅弘 @mas__yamazaki

(続き)「メッセージそのものではなく、メッセージに付随する感情を批判することで、議論を脱線させるという風に、トーン・ポリシングは機能します」例えば、現政権を批判する意見は「過剰に感情的だから人の心に届かない」かのような印象を勝手に作り出して、怒りや憤りの感情に水をかけて黙らせる。 pic.twitter.com/qpCk6JzLWf

2017-11-07 13:04:54
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山崎 雅弘 @mas__yamazaki

(続き)「トーン・ポリシングは、しばしば批判を黙らせ、人を心理的に操作するような他の方法と一緒に行われます」いるいる、こういう人、という言動の事例がいくつも挙げられているが、一見すると「バランス感覚がある冷静な立場」のようにも思えるので、騙されて黙ってしまう人は多いかもしれない。 pic.twitter.com/n2p9lZ66YW

2017-11-07 13:07:03
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山崎 雅弘 @mas__yamazaki

「トーン・ポリシング(Tone Policing)」の技法を使う人は、現政権を直接的に支持する立場に伴うリスクを避けつつ、「現政権批判の声を無力化する」という間接的手法で、実質的には現政権の存続と権力基盤の強化に貢献する。投票棄権を批判する意見に対しても、こうした反応は見られた。 pic.twitter.com/rRs4yuKsMZ

2017-11-07 13:10:22
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山崎 雅弘 @mas__yamazaki

「メッセージそのものではなく、メッセージに付随する感情を批判することで、議論を脱線させる」トーン・ポリシングと似たパターンとして、「問題そのものではなく、問題に付随する党派や集団の態度を批判することで、議論を脱線させる」パターンもよく見る。「左翼は」「反原発派は」等がこの典型例。 pic.twitter.com/WDA8wdRglh

2017-11-07 13:12:08
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山崎 雅弘 @mas__yamazaki

「問題そのものではなく、問題に付随する党派や集団の態度を批判することで、議論を脱線させる」人たちは、いつまでたっても「問題そのもの」を自分がどう思うか、という意見は明かさない。最後まで「問題に付随する党派や集団の態度」だけを論じる。それによって「問題そのもの」の議論を無力化する。 pic.twitter.com/tJfTn9SekC

2017-11-07 13:14:19
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